(Translated by https://www.hiragana.jp/)
カジバ - Wikipedia コンテンツにスキップ

カジバ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
カジバ・ミト

カジバCagiva )は、イタリアにかつて存在そんざいしたオートバイメーカーであり、そのブランドである。

概要がいよう

[編集へんしゅう]

カジバは1950ねんにジョヴァンニ・カスティリオーニ(Giovannni Castiglioni)によってイタリアのヴァレーゼ金属きんぞく部品ぶひん製造せいぞう会社かいしゃとして設立せつりつされた。

ブランドめいである「CAGIVA」は、創業そうぎょうしゃジョヴァンニ・カスティリオーニ(Giovannni Castiglioni)と創立そうりつヴァレーゼのイニシャルをあわせて名付なづけられた。

ジョヴァンニの二人ふたり息子むすこ、クラウディオ・カスティリオーニ(Claudio Castiglioni)とジャンフランコ・カスティリオーニ(Gianfranco Castiglioni)は1978ねんに、アエルマッキ(aermacchi/AMF)をハーレーダヴィットソン(Harley-Davidson)より買収ばいしゅうし、オートバイ製造せいぞうぎょうへと業態ぎょうたい変更へんこうした。

カジバはロードレース世界せかい選手権せんしゅけんにおけるエディ・ローソンジョン・コシンスキー数々かずかず勝利しょうりだけでなく、ダカール・ラリーモトクロスレースにおいてもおおくの勝利しょうりげている。

歴史れきし

[編集へんしゅう]

1978ねん、カジバはにんのライダー、ジャンフランコ・ボネーラ(Gianfranco Bonera)と、マルコ・ルッキネリ(Marco Lucchinelli)とともにオートバイ市場いちば参入さんにゅう

1979ねんには、125ccから350ccの2ストロークエンジン搭載とうさいモデルを8タイプ展開てんかいし、年間ねんかん40,000だい製造せいぞうする規模きぼとなった。イタリアにはコンストラクターとべるしょう中規模ちゅうきぼのオートバイ製造せいぞうメーカーは多数たすう存在そんざいするも、カジバは日本にっぽんせいオートバイメーカーとたたかえる規模きぼでは唯一ゆいいつのイタリアメーカーであった。

イタリア国内こくないハーレーダヴィットソンおおくのモデルはカジバとして製造せいぞうつづけられたが、オフロード部門ぶもんにおいてはカジバによって改良かいりょうされ、事業じぎょう拡張かくちょうするにいたる。やがてはモトクロスレースで勝利しょうりしたWMXシリーズをした。

1983ねんドゥカティ(Ducati)より350cc〜900ccの4ストロークVツインエンジンの供給きょうきゅうけて、だい排気はいきりょう市場いちばにも参入さんにゅう

1985ねん、ドゥカティを買収ばいしゅう

イタリア以外いがいくににおいて認知にんちたかいドゥカティというブランドめいはそのままのこし、製造せいぞうつづボローニャのドゥカティの工場こうじょうおこなわれたが、ヴァレーゼの工場こうじょうではCagiva Ala Azzurra("Alazzurra", "Bluewing"の名称めいしょう販売はんばい)とElefantが製造せいぞうされ、2だいにはドゥカティのエンジンが搭載とうさいされた。

さら同年どうねん(1985ねん)、モト・モリーニ(Moto Morini)を買収ばいしゅうのち、1987ねんハスクバーナ(Husqvarna)を買収ばいしゅうし、1991ねんにはMVアグスタ(MV Agusta)の登録とうろく商標しょうひょうる。

1996ねんテキサスパシフィックグループにドゥカティとモト・モリーニ売却ばいきゃく。1999ねんMVアグスタのブランド復活ふっかつとともに社名しゃめいをMVアグスタモーターとし、MVアグスタモーターのブランドとしてカジバとハスクバーナ製造せいぞうつづけたが、2000ねんにはロードスターの製造せいぞう終了しゅうりょう。2007ねんにハスクバーナをBMW売却ばいきゃくする。

2008ねんにMVアグスタモーターはハーレーダヴィッドソンによって買収ばいしゅうされるも、翌年よくねん2009ねん10がつ、ハーレーダヴィッドソンは売却ばいきゃく意向いこうす。2010ねん8がつ創業そうぎょうオーナーであったクラウディオ・カスティリオーニによってもどされ、MVアグスタモーターはさいスタートをる。

2012ねんこう出力しゅつりょくエンジン「Mito」の製造せいぞう終了しゅうりょう環境かんきょう保護ほご重視じゅうしという時代じだいながれもあり、MV Agsuta F3の製造せいぞう注力ちゅうりょくすることとした。

数少かずすくないMito SP525の車体しゃたいカラーはしろで、CEOであるジョヴァンニ・カスティリオーニ個人こじんのサインがきざまれた。こうしてMitoの歴史れきしわりをげた。それはまた、Raptorsのわりでもあった。

カジバブランドの最終さいしゅうモデルはMito 125ccとRaptorsとなった。MV Agsutaの製造せいぞう焦点しょうてんわせる方針ほうしんにより、2012ねん、カジバブランドは33ねんでそのまくじることとなる。

1980年代ねんだいはじめ、Cagivaはダートよう車種しゃしゅ製造せいぞうをスタートさせ、どう時期じききたアメリカ支店してん開設かいせつとPRの強化きょうかにより認知にんち一気いっきたかめつつ、Ron TurnerとDuane Summerを起用きようし、開発かいはつとテストにもちかられていった。

1970年代ねんだい終盤しゅうばんより、ロードレース世界せかい選手権せんしゅけんの500ccクラス(現在げんざいのMotoGP)にスポット参戦さんせん。レース車両しゃりょう開発かいはつにおいては、ヤマハより技術ぎじゅつてき援助えんじょけ、初期しょきのカジバレーシングマシンはエンジン形式けいしきやフレームなどヤマハ・YZR500類似るいじしていた。

1980ねんもとスズキワークスライダーだったイタリアン、バージニオ・フェラーリにカジバせい500ccレーサーでの参戦さんせん依頼いらいし、いくつかのグランプリに出走しゅっそう。V.フェラーリは1985ねんまでカジバの500ccマシンの製作せいさく参戦さんせん協力きょうりょくした。

1984ねんぜん世界せかいチャンピオン獲得かくとくライダーであるマルコ・ルッキネリと、鈴鹿すずか8あいだ耐久たいきゅうレースのチャンピオンであるエルブ・モアノーがWGP500ccクラスにカジバで参戦さんせん、しかし、ポイントをられる10以内いないはいることはまだできなかった。1985ねんのシーズンオフにはヤマハとつながりのふかい3のワールドチャンピオンケニー・ロバーツがマシン試乗しじょう依頼いらいおうじ、おもにフロントサスペンションのセッティングなどマシン開発かいはつ方向ほうこうせいをカジバにアドバイスした。

1986ねん、スペインの若手わかてファン・ガリガ起用きようし、ハラマでの開幕かいまくせんスペインGPで8入賞にゅうしょうする。シーズンをとおした完走かんそう能力のうりょく熟成じゅくせいさせると、1987ねんからはレイモン・ロッシュディディエ・デ・ラディゲスの2だい参戦さんせん体制たいせい強化きょうか。まだコーナリング性能せいのうなんがあったが、ライダー2めいともにホンダとヤマハ両社りょうしゃワークスマシン経験けいけんがあり、かれらのマシン開発かいはつによりカジバのマシンはこのとしエンジンパワー性能せいのう向上こうじょうする。幾度いくどかのシングルフィニッシュが可能かのうなレベルにたっし、選手権せんしゅけんポイント(10以内いない)を獲得かくとくできるようになった。1988ねんより前年度ぜんねんど世界せかいランキング2ランディ・マモラ契約けいやく。マモラはあめとなった同年どうねんのベルギーグランプリでカジバにグランプリはつ表彰台ひょうしょうだいという快挙かいきょをもたらす。1991ねんにはぜんワールドチャンピオンのエディ・ローソンとの契約けいやく成功せいこうTTサーキット・アッセンでのオランダGPやカジバのホームサーキットともいえるミサノで、ローソンはカジバのマシンでトップあらそいをひろげた。1992ねん、ローソンはレインレースとなったハンガリーグランプリでカジバはつのグランプリ勝利しょうりった。

カジバの歴史れきしつくったローソンは1992ねん最後さいご世界せかいグランプリから引退いんたいし、1993ねん途中とちゅうよりジョン・コシンスキーがカジバに加入かにゅうかれはCagiva GP500(C594)で勝利しょうりし、カジバはつのドライコンディションでの勝利しょうり獲得かくとく。コシンスキーは1994ねんのロードレース世界せかい選手権せんしゅけんにおいて総合そうごう3獲得かくとくした。しかし年々ねんねんかさむグランプリへの参戦さんせん費用ひよう高騰こうとうもあり、このとしをもってカジバのフルシーズン参戦さんせん終了しゅうりょうとなった。1995ねんピエール・フランチェスコ・キリによるワイルドカード参戦さんせんのみであった。

ダカールラリー

[編集へんしゅう]

ダカール・ラリーではイタリアのライダーのエディ・オリオリが、ドゥカティせいのカジバ・エレファントで(1990ねん、1994ねん)の優勝ゆうしょうたした。

モータースポーツにおける勝利しょうり記録きろく

[編集へんしゅう]

車種しゃしゅ

[編集へんしゅう]

カジバ・ブランドとして販売はんばい車種しゃしゅのみを列記れっきする。

現行げんこう車種しゃしゅ

[編集へんしゅう]
  • ラプトール・シリーズ
    • エクストラ・ラプトール
    • V-ラプトール1000
    • ラプトール650
  • ミト125

過去かこ車種しゃしゅ

[編集へんしゅう]
  • だいちゅう排気はいきりょう
    • エレファント
    • グラン・キャニオン
    • ナビゲーター
    • リバー
    • キャニオン
    • ラプトール1000
    • V-ラプトール650
    • アラズーラ
  • しょう排気はいきりょう
    • フレッツィア C12R
    • スーパーシティ125
    • プラネット125
    • ラプター125
    • プリマ50
  • 海外かいがい生産せいさんしゃ(タイ、台湾たいわん
    • F150S
    • ステラ125
    • ステラ115
    • シティー

外部がいぶリンク

[編集へんしゅう]