カナ (聖書せいしょ)

The Historical Atlas (1923年ねん)では、カナはガリラヤ中央ちゅうおうに置おかれている。

カナ（英語えいご:Cana）は新約しんやく聖書せいしょに登場とうじょうするガリラヤ地方ちほうの町まちの地名ちめいである。

旧約きゅうやく聖書せいしょには、アシェル族ぞくの町まちにカナがある。これは、ツロの南東なんとう10kmにある現在げんざいのカーナである。

以前いぜんは、ナザレの北きた北東ほくとう6kmのケフル・ケンナ（Kafr Kanna）がカナと考かんがえられていたが、現在げんざいはナザレの北きた14kmのキルベト・カーナ（Khirbet Qana）の遺跡いせきであると主張しゅちょうする人ひとが多おおい。

婚礼こんれいに招まねかれたイエス・キリストが水みずをぶどう酒しゅに変かえたカナの婚こん宴えんの地ちとして有名ゆうめいである。また。カペナウムの役人やくにんに対たいして息子むすこの癒いやしを宣言せんげんされた場所ばしょである。また、キリストの十じゅう二に弟子でしの一人ひとりのナタナエルの出身しゅっしん地ちであった。

なおレヴァントのキリスト教きりすときょうを研究けんきゅうしている文化ぶんか人類じんるい学者がくしゃの菅かん瀬せら晶子あきこによれば、「レバノン南部なんぶの人ひとびとは,カーナがイエスの最初さいしょの奇跡きせきの地ちであるカナであると信しんじており,また同地どうちには初期しょきキリスト教徒きりすときょうとが手て彫ぼりした洞窟どうくつが残のこっている。カーナはシーア派はムスリムと若干じゃっかんのキリスト教徒きりすときょうとが住すむ村むらであるが,この洞窟どうくつもまた,宗教しゅうきょう・教派きょうはを問とわず,人ひとびとの憩いこいの場ばとなっている」。

参考さんこう文献ぶんけん

• 『新しん聖書せいしょ辞典じてん』いのちのことば社しゃ、1985年ねん