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カプロニ Ca.60

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
Caproni Ca.60

カプロニ Ca.60 トランスアエロ (Caproni Ca.60 Transaereo) は、100めい乗客じょうきゃくせて大西洋たいせいよう横断おうだん飛行ひこう横断おうだんする計画けいかくしたに、イタリアカプロニしゃによって製造せいぞうされた9まい主翼しゅよく試作しさく飛行ひこうてい。8のエンジンと、三葉みつばで3セットある主翼しゅよく特徴とくちょう水上すいじょうでの機体きたい安定あんていせいたもつために、りょうわきフロートけられている。前後ぜんごさんれつさんよう主翼しゅよく世界せかい唯一ゆいいつ機体きたいである。

まだ航空機こうくうき黎明れいめいちか時代じだいに「100にん乗客じょうきゃくとともに大西おおにしひろし横断おうだんする」という、当時とうじとしては桁違けたちがいに野心やしんてき計画けいかくのもとにまれた巨人きょじんだった。カプロニはだいいち世界せかい大戦たいせんにおいてCa.36とう多発たはつ大型おおがた爆撃ばくげき成功せいこうした経験けいけんっており、その経験けいけんかした設計せっけいであった。

1921ねん3月4にち、イタリアのマッジョーレ乗客じょうきゃく60にんぶん相当そうとうする重量じゅうりょう積載せきさいして試験しけん飛行ひこうおこなったが、ごくみじか飛行ひこうをするにとどまった。機体きたいはわずか60フィート(やく18メートル)のたかさまで上昇じょうしょうしただけで、そのすぐに墜落ついらく機体きたい衝撃しょうげき破壊はかいされ急速きゅうそく浸水しんすいすうふんみずうみそこしずんだ。パイロットは脱出だっしゅつ成功せいこうしたため死傷ししょうしゃなかった。

カプロニは機体きたい回収かいしゅう、これを修理しゅうりして試験しけん続行ぞっこうかんがえられていたが、実際じっさい修理しゅうり着手ちゃくしゅするまえ火災かさい発生はっせいし1だけの試作しさく焼失しょうしつしてしまった。

スペック

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  • 乗員じょういん:8めい
  • 乗客じょうきゃく:100めい
  • 全長ぜんちょう:23.45 m
  • 全幅ぜんぷく:30.0 m
  • 全高ぜんこう:9.15 m
  • つばさ面積めんせき:9,000 m2
  • 空虚くうきょ重量じゅうりょう:26,000 kg
  • 動力どうりょく:リバティ L-12 エンジン × 8
  • 出力しゅつりょく:400 Hp ×8
  • 最大さいだい速度そくど:130 km/h
  • 航続こうぞく距離きょり:660 km

関連かんれん項目こうもく

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