クロルタリドン

クロルタリドン
IUPAC命名めいめい法ほうによる物質ぶっしつ名めい
	IUPAC名めい 2-クロロ-5-(1-ヒドロキシ-3-オキソ-1,2-ジヒドロイソインドール-1-イル)- ベンゼンスルホンアミド;
臨床りんしょうデータ
胎児たいじ危険きけん度ど分類ぶんるい	C (Au), B (U.S.);
法的ほうてき規制きせい	POM (UK);
投与とうよ経路けいろ	経口けいこう
薬物やくぶつ動態どうたいデータ
血漿けっしょうタンパク結合けつごう	75%
半減はんげん期き	40時じ間あいだ
排泄はいせつ	腎臓じんぞう
識別しきべつ
CAS番号ばんごう;	77-36-1
ATCコード	C03BA04 (WHO)
PubChem	CID: 2732
DrugBank	APRD00127
KEGG	D00272
化学かがく的てきデータ
化学かがく式しき	C14H11ClN2O4S
分子ぶんし量りょう	338.767g/mol
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クロルタリドン（英えい：Chlorthalidone）とは、サイアザイド系けい利尿りにょう薬やくのひとつ。高血圧こうけつあつ、心不全しんふぜんなどで内服薬ないふくやくとして用もちいられる。商品しょうひん名めいの代表だいひょうはハイグロトン®（ノバルティス,販売はんばい中止ちゅうしのため日本にっぽんでは入手にゅうしゅできない）

特徴とくちょう

クロルタリドンはヒドロクロロチアジドよりも、高血圧こうけつあつ患者かんじゃにおける心こころ血管けっかんイベントの予防よぼう効果こうかが高たかいと報告ほうこくされている^[1]。一方いっぽう、これらに差さは無ないという報告ほうこくもある。^[2]
クロルタリドンはヒドロクロロチアジドよりも、低ていナトリウム血ち症しょうによる入院にゅういんと低ていカリウム血ち症しょうによる入院にゅういんが有意ゆういに多おおかったとの報告ほうこくもある^[3] 別べつの研究けんきゅうでもクロルタリドンの方ほうが低ていカリウム血ち症しょうの発症はっしょう率りつが高たかかった(6.0% 対たい 4.4%，P＜0.001）^[2]。

ALLHAT研究けんきゅう^[4]にて、カルシウム拮抗きっこう剤ざい、ACE阻害そがい剤ざいに劣おとらない効果こうかを証明しょうめいした。αあるふぁブロッカーに対たいしては有意ゆういに良好りょうこうであった。
SHEP試験しけんでは、60歳さい以上いじょうの高血圧こうけつあつ患者かんじゃへの試験しけん終了しゅうりょう後ご22年間ねんかんの追跡ついせきが行おこなわれた。全ぜん死亡しぼう・心こころ血管けっかん関連かんれん死亡しぼうともクロルタリドン群ぐんで減少げんしょうしていた。SHEP試験しけん期間きかん中ちゅうの4.5年間ねんかんのサイアザイド系けい利尿りにょう薬やく治療ちりょうによる生存せいぞん期間きかん延長えんちょうが示唆しさされた^[5]。

^ Burnier M, et al. State-of-the-art treatment of hypertension: established and new drugs. Eur Heart J. 2014;35(9):557-562.
^ ^a ^b Ishani A, and others. Chlorthalidone vs. Hydrochlorothiazide for Hypertension?Cardiovascular Events. N Engl J Med 2022; 387:2401-2410 DOI: 10.1056/NEJMoa2212270
^ Dhalla IA, et al. Chlorthalidone Versus Hydrochlorothiazide for the Treatment of Hypertension in Older Adults: A Population-Based Cohort Study. Ann Intern Med. 2013;158(6):447-455.
^ The ALLHAT Officers and Coordinators for the ALLHAT Collaborative Research Group：JAMA 288；2981-2997（2002）
^ Kostis JB et al.Association Between Chlorthalidone Treatment of Systolic Hypertension and Long-term Survival. JAMA. 2011; 306(23): 2588-2593.