コンスタンティン・カラテオドリ

コンスタンティン・カラテオドリ

コンスタンティン・カラテオドリ（Constantin Carathéodory, ギリシア語ご: Κωνσταντίνος Καραθεοδωρή, 1873年ねん9月13日にち - 1950年ねん2月がつ2日にち）は、ギリシアの数学すうがく者しゃ。測度そくど論ろんの研究けんきゅうで知しられる。

略歴りゃくれき

1873年ねん、ドイツのベルリンで生うまれ、ベルギーのブリュッセルで育そだつ。両親りょうしんはギリシア人じん。カラテオドリ家かは外務がいむ大臣だいじんなどを出だしたファナリオティスの名家めいかで、父親ちちおやもベルギーでオスマン帝国ていこくの大使館たいしかん秘書ひしょをしていた。

1900年ねん、ベルリン大学だいがくに入学にゅうがくするが、ゲッティンゲン大学だいがくが気きに入いり、1902年ねんからはこちらで勉強べんきょうする。1905年ねん、ヘルマン・ミンコフスキーの指導しどうのもとで学位がくいをとる。

1907年ねん、父親ちちおやが死去しきょ。ボンで無給むきゅう講師こうしとして研究けんきゅうする。1909年ねん、11歳さい年上としうえの伯母おばと結婚けっこん。

1920年ねん、ギリシア領りょうとなったイズミルの大学だいがくで職しょくを得えるが、1922年ねんの希まれ土ど戦争せんそうにより、ギリシア住民じゅうみんは街まちを追おわれてしまう。カラテオドリは図書館としょかんの蔵書ぞうしょと共ともにアテネに移住いじゅうし、本ほんを戦火せんかから守まもった。アテネ大学だいがくで指導しどうを行おこなう。

1924年ねん、ミュンヘン大学だいがくに教授きょうじゅの職しょくを得える。1950年ねんに死去しきょするまで同職どうしょくにあった。

熱ねつ力学りきがく

「任意にんいの熱ねつ平衡へいこう状態じょうたいの近傍きんぼうには、断熱だんねつ変化へんかでは到達とうたつ不可能ふかのうな状態じょうたいが存在そんざいする」というカラテオドリの原理げんり（定理ていりとも）を提唱ていしょうした。これは熱ねつ力学りきがく第だい二に法則ほうそくと等価とうかな原理げんりであり、またサイクルを用もちいない定式ていしき化かでもある。この原理げんりから、積分せきぶん分母ぶんぼとして温度おんどを定義ていぎし、エントロピーの諸しょ性質せいしつを導みちびくことが出来できる。

関連かんれん書籍しょせき

• 原島はらしま鮮『熱ねつ力学りきがく・統計とうけい力学りきがく』培風館ばいふうかん　カラテオドリの原理げんりに関かんする説明せつめいが書かかれている数少かずすくない邦くに書しょ

関連かんれん項目こうもく

• 外そと測度そくど
• カラテオドリの定理ていり
• カラテオドリの拡張かくちょう定理ていり
• カラテオドリの存在そんざい定理ていり

外部がいぶリンク

• Σύνδεσμος Φίλων Καραθεοδωρή（ギリシア語ご）
• MacTutor History of Mathematics archive: Caratheodory