ゴールヌィー・インスチトゥート山さん

ゴールヌィー・インスチトゥート山さん（ゴールヌィー・インスチトゥートさん、ロシア語ご: Горный Институт）とは、ユーラシア大陸たいりく東端ひがしばた部ぶのカムチャツカ半島はんとうに位置いちする、スレジンヌイ山脈さんみゃくを構成こうせいする活火山かっかざんの1つである（ここ数すう百ひゃく年ねん噴火ふんかは起おきていない）。この山やまの名称めいしょうは、サンクトペテルブルク国立こくりつ鉱山こうざん大学だいがくの旧称きゅうしょうに由来ゆらいしている。

概要がいよう

ゴールヌィー・インスチトゥート山山やまやま頂いただきの標高ひょうこうは、約やく2125メートルである。この山やまは、おおよそ北緯ほくい57度ど33分ふん、東経とうけい160度ど20分ふん付近ふきんに位置いちしており、この場所ばしょはロシア連邦れんぽうのカムチャツカ地方ちほうに属ぞくしている。この付近ふきんは環太平洋かんたいへいよう造山つくりやま帯たいの一部いちぶに当あたり、活火山かっかざんが多おおいことで知しられている。そして、この山やまもまた活火山かっかざんであり、成層せいそう火山かざんとして形成けいせいされたとされている。ただし、カムチャツカ半島はんとうに存在そんざいする火山かざんの多おおくは、もっと太平洋たいへいようプレートが沈しずみ込こんでいる場所ばしょの近ちかくに列れつを成なしている並ならんでいるのに対たいして、このゴールヌィー・インスチトゥート山やまを含ふくめたスレジンヌイ山脈さんみゃくに存在そんざいする火山かざんは、比較的ひかくてき、このプレート境界きょうかいから離はなれた場所ばしょに存在そんざいしている。2013年ねん現在げんざい、ゴールヌィー・インスチトゥート山さんの噴火ふんかは、過去かこに少すくなくとも3回かいあったことが確認かくにんされており、それぞれ、紀元前きげんぜん4250年ねん頃ごろ、紀元きげん後ご1000年ねん頃ごろ、紀元きげん後ご1250年ねん頃ごろに起おこったと見みられている。これらのうち、紀元前きげんぜん4250年ねん頃ごろの噴火ふんかでは、噴出ふんしゅつした溶岩ようがんが山やまの南側みなみがわへと流ながれた跡あとが残のこっている。そして、最後さいごに起おきた噴火ふんかが、紀元きげん後ご1250年ねん頃ごろに起おこったものと考かんがえられており、以後いごの噴火ふんかは確認かくにんされていない。

付近ふきんの火山かざん

もっと太平洋たいへいようプレートとの境界きょうかいに近ちかい地域ちいきと比くらべると活火山かっかざんの数かずが少すくないとは言いえ、ゴールヌィー・インスチトゥート山さんが存在そんざいするスレジンヌイ山脈さんみゃくには、幾いくつも火山かざんが見みられる。付近ふきんに存在そんざいする、同おなじスレジンヌイ山脈さんみゃくに属ぞくする火山かざんとしては、北緯ほくい57度ど40分ふん、東経とうけい160度ど10分ふん付近ふきんに位置いちしている楯だて状じょう火山かざんのティティーラ山さんが挙あげられる。そして、ゴールヌィー・インスチトゥート山さんとティティーラ山さんの周辺しゅうへんには、Sedanka lava fieldと呼よばれる溶岩ようがんが広ひろがった跡あとが存在そんざいしている。この他ほかにも、例たとえば北緯ほくい57度ど10分ふん、東経とうけい160度ど付近ふきんに位置いちする、楯だて状じょう火山かざんのケベニー山さんがある。