ジェイ条約じょうやく

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ジェイ条約じょうやく
通称つうしょう略称りゃくしょう ロンドン条約じょうやく(1794ねん
署名しょめい 1794ねん11月
署名しょめい場所ばしょ ロンドン
発効はっこう 1795ねん
締約ていやくこく アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくとイギリス
おも内容ないよう
  • ミシシッピがわをイギリスに開放かいほう
  • イギリスの敵国てきこく事実じじつじょうフランス)のわたしかすめせんたいする補給ほきゅう禁止きんし
  • アメリカ独立どくりつ戦争せんそう以前いぜんのアメリカじん負債ふさいをイギリス商人しょうにん支払しはら
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ジェイ条約じょうやくJay's Treaty)は、1794ねん11月にアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくイギリスあいだ調印ちょういんされた国際こくさい条約じょうやく。(批准ひじゅんよく1795ねん。)

ジェー条約じょうやくとも表記ひょうきされる。

背景はいけい[編集へんしゅう]

1783ねんアメリカ独立どくりつ戦争せんそう講和こうわ条約じょうやくであるパリ条約じょうやくで、イギリスはアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく独立どくりつ承認しょうにんした。しかし、政治せいじてき独立どくりつみとめたものの、その両国りょうこく経済けいざい関係かんけいについてはめがなされていなかった。1789ねん勃発ぼっぱつしたフランス革命かくめい急進きゅうしんし、1793ねん革命かくめい政府せいふルイ16せい処刑しょけいするにいたり、イギリスはたいふつだい同盟どうめい結成けっせいして革命かくめい干渉かんしょうする姿勢しせい鮮明せんめいにした。一方いっぽうで、合衆国がっしゅうこくはフランス革命かくめいたいして中立ちゅうりつ立場たちばをとり、フランスとの貿易ぼうえき継続けいぞくしようとした。このべいふつあいだ貿易ぼうえきをイギリスが妨害ぼうがいしようとしたことから、べいえい関係かんけい緊張きんちょうした。両国りょうこくあいだ戦争せんそう回避かいひにむけ、初代しょだい大統領だいとうりょうジョージ・ワシントンは、特使とくしとしてジョン・ジェイをイギリスへ派遣はけんし、両国りょうこく関係かんけい改善かいぜんはかった。こうして1794ねん、イギリスとのあいだにジェイ条約じょうやく調印ちょういんされることになった。

内容ないよう[編集へんしゅう]

合衆国がっしゅうこくがイギリスにたいしてみとめた内容ないよう以下いかのように要約ようやくできる。

  • ミシシッピがわをイギリスに開放かいほう
  • イギリスの敵国てきこく事実じじつじょうフランス)のわたしかすめせんたいする補給ほきゅう禁止きんし
  • アメリカ独立どくりつ戦争せんそう以前いぜんのアメリカじん負債ふさいをイギリス商人しょうにん支払しはら

条約じょうやく評価ひょうかをめぐっては見解けんかいかれるが、当時とうじ合衆国がっしゅうこく内部ないぶではイギリスにたいして屈服くっぷくする印象いんしょうあたえたため、批判ひはんてき見解けんかいおおかった。

その展開てんかい[編集へんしゅう]

ジェイ条約じょうやくは、国際こくさいてきにはえいべい関係かんけい安定あんていをもたらした。しかし、国内こくないてきには世論せろん分裂ぶんれつこした。条約じょうやく締結ていけつしたジェイらがぞくする政治せいじてき党派とうはである「フェデラリスト」は、国王こくおう処刑しょけいにまでいたったフランス革命かくめい賛意さんいいだかず、イギリスがわ支持しじしていた。一方いっぽうで、アメリカ独立どくりつ戦争せんそうにも協力きょうりょくしてくれたフランスに共感きょうかんいだき、合衆国がっしゅうこく建国けんこく理念りねんにもつうじる自由じゆう平等びょうどうかかげるフランス革命かくめい支持しじするこえつよかった。かれらにとっては、ジェイ条約じょうやく独立どくりつ戦争せんそう協力きょうりょくしゃであったフランスへの裏切うらぎりであった。こうした勢力せいりょくは「リパブリカン」としての結束けっそくつよめることとなり、初期しょき合衆国がっしゅうこくにおける党派とうは対立たいりつ重要じゅうようじくとなった。(なお、「フェデラリスト」と「リパブリカン」の対立たいりつ構図こうずは、合衆国がっしゅうこく中央ちゅうおう集権しゅうけん分権ぶんけんなど複数ふくすう対立たいりつじくがあり、外交がいこう政策せいさくのみで区分くぶんされるものではない。)

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]