セルゲイ・マーリン

セルゲイ・アナトリエヴィチ・マーリン（ロシア語ご: Сергей Анатольевич Марин、英語えいご: Sergey Anatolyevich Marin、1959年ねん7月がつ20日はつか - ）は、ロシア連邦れんぽうの外交がいこう官かん。2019年ねん12月より、在ざい札幌さっぽろ総領事そうりょうじを務つとめている。モスクワ州しゅう生うまれで、レニングラード国立こくりつ大学だいがく（現げん・サンクトペテルブルク国立こくりつ総合大学そうごうだいがく）出身しゅっしん。

1985年ねん、レニングラード国立こくりつ大学だいがくを卒業そつぎょう。創価大学そうかだいがくでの留学りゅうがく経験けいけんもある。数次すうじにわたる駐ちゅう日にち大使館たいしかんでの奉職ほうしょくや、在ざいシンガポール大使館たいしかん、在ざいタイ大使館たいしかんにおける在外ざいがい勤務きんむを経へて、モスクワの本省ほんしょうで第だい3アジア局きょく日にち露ろ経済けいざい協力きょうりょく部長ぶちょう。駐ちゅう日にち大使館たいしかん経済けいざい部ぶ参事官さんじかんとして在任ざいにん中ちゅうの2016年ねん11月2日にちには、新潟にいがた市しの朱鷺ときメッセで開催かいさいされた「第だい9回かい日にち露ろエネルギー・環境かんきょう対話たいわイン新潟にいがた」に参加さんかして基調きちょう講演こうえんを行おこなっている。

2019年ねん12月19日にちより在ざい札幌さっぽろ総領事そうりょうじ。総領事そうりょうじ就任しゅうにん翌月よくげつの2020年ねん1月がつ15日にち、北海道ほっかいどう根室ねむろ市しの歯舞はぼまい漁業ぎょぎょう協同きょうどう組合くみあい所属しょぞくのタラ漁船ぎょせん「第だい68翔しょう洋よう丸まる」が操業そうぎょう中ちゅうにロシア当局とうきょくに連行れんこうされた。同年どうねん1月がつ17日にち、鈴木すずき直道なおみち北海道ほっかいどう知事ちじと道庁どうちょうで初はじめて会談かいだんした際さいに、マーリン総領事そうりょうじは鈴木すずき知事ちじよりタラ漁船ぎょせん連行れんこう事件じけんについて「乗組のりくみ員いんのことを大変たいへん心配しんぱいしている。人道的じんどうてき観点かんてんからも早期そうき帰港きこうに向むけて協力きょうりょくをお願ねがいしたい」との要請ようせいを受うけ、根室ねむろの漁師りょうしが早期そうきに帰還きかんできるよう「協力きょうりょくできることがあればしていきたい」と応おうじた。

2020年ねん2月がつ12日にち、マーリン総領事そうりょうじは就任しゅうにん挨拶あいさつのため函館はこだて市役所しやくしょを訪問ほうもんして工藤くどう壽樹ひさき市長しちょうと会談かいだんを行おこない、函館はこだての水産すいさん加工かこう業者ぎょうしゃとロシアの水産すいさん会社かいしゃの合弁ごうべん事業じぎょう設立せつりつや、短期たんき滞在たいざい用ようの電子でんしビザ制度せいどの普及ふきゅうによる日にち露ろ間あいだの旅行りょこう者しゃ往来おうらいの活発かっぱつ化かなどについて話はなし合あった。

2022年ねん2月がつ24日にち、ロシア軍ぐんが国際こくさい社会しゃかいの批判ひはんを一顧いっこだにせずウクライナに侵攻しんこうした。依然いぜんウクライナで戦火せんかが止やまない4月がつ20日はつか、元もと札幌さっぽろ市長しちょうで市民しみん運動うんどう家かの上田うえだ文雄ふみおが総領事館そうりょうじかんを訪問ほうもんしてマーリン総領事そうりょうじと面会めんかいし、国際こくさい連合れんごう憲章けんしょう33条じょうの平和へいわ的てき解決かいけつ義務ぎむに従したがいロシア軍ぐんをウクライナから即時そくじ撤退てったいさせるよう要請ようせいした。この申もうし入いれに対たいしてマーリン総領事そうりょうじは、あくまでもロシア軍ぐんはウクライナで虐殺ぎゃくさつされているロシア人じんを保護ほごするため自衛じえい的てきに武力ぶりょく介入かいにゅうしたに過すぎないと強調きょうちょうした上うえで、巷間こうかんで取とり沙汰ざたされているロシア軍ぐんがウクライナで虐殺ぎゃくさつに加担かたんしているとの報道ほうどうはフェイクニュースであるとの見解けんかいを示しめし、むしろワシントン（アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく連邦れんぽう政府せいふ）の顔色かおいろばかり窺うかがってロシアとの友好ゆうこう関係かんけいを蔑ないがしろにして恥はじない日本にっぽん政府せいふの立場たちばを批判ひはんした。

出典しゅってん・脚注きゃくちゅう

公職こうしょく
先代せんだい アンドレイ・アルカジエヴィチ・ファブリーチニコフ	在ざい札幌さっぽろロシア連邦れんぽう総領事そうりょうじ 2019年ねん -	次代じだい （現職げんしょく）