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タットル彗星すいせい

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タットル彗星すいせい
8P/Tuttle
タットル彗星(左)とさんかく座銀河
タットル彗星すいせい(左ひだり)とさんかく座ざ銀河ぎんが
仮かり符号ふごう・別名べつめい P/1790 A2, 1790 II
P/1858 A1, 1858 I
P/1871 T1, 1871 III
1871d, 1885 IV
1885 b, 1899 III
1899b, 1912 IV
1912b, 1926 IV
1926a, 1939 X
1939k, 1967 V
1967a, 1980 XIII
1980h, 1994 XV, 1992r[1]
分類ぶんるい 周期しゅうき彗星すいせい
発見はっけん
発見はっけん日び 1790年ねん1月がつ9日にち[2]
発見はっけん者しゃ ピエール・メシャン[2]
軌道きどう要素ようそと性質せいしつ
元もと期き:2008年ねん3月がつ3.0日にち (TDB 2454528.5)
軌道きどう長ちょう半径はんけい (a) 5.701 au[1]
近日きんじつ点てん距離きょり (q) 1.027 au[1]
遠日点えんじつてん距離きょり (Q) 10.375 au[1]
離はなれ心しん率りつ (e) 0.8198[1]
公転こうてん周期しゅうき (P) 13.61 年とし[1]
軌道きどう傾斜けいしゃ角かく (i) 054.983 °[1]
近日きんじつ点てん引数ひきすう (ωおめが) 207.506 °[1]
昇のぼり交点こうてん黄き経けい (Ωおめが) 270.341 °[1]
平均へいきん近きん点てん角かく (M) 002.605 °[1]
前回ぜんかい近日きんじつ点てん通過つうか 2021年ねん8月がつ27日にち[3]
次回じかい近日きんじつ点てん通過つうか 2035年ねん4月がつ18日にち[3]
最小さいしょう交差こうさ距離きょり 0.095 au (地球ちきゅう)[1]
0.739 au(木星もくせい)[1]
ティスラン・パラメータ (T jup) 1.601[1]
物理ぶつり的てき性質せいしつ
直径ちょっけい 4.5 km[1]
■Template （■ノート ■解説かいせつ） ■Project

タットル彗星すいせい(英語えいご: 8P/Tuttle)は、1858年ねん1月がつ5日にちにアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくの天文学てんもんがく者しゃホレース・タットルが周期しゅうき彗星すいせいであると初はじめて認識にんしきした周期しゅうき13.6年ねんの周期しゅうき彗星すいせいである。2021年ねん8月がつ27日にちに近日きんじつ点てんを通過つうかした。タットル彗星すいせいは、12月末まつのこぐま座ざ流星りゅうせい群ぐんの母はは天体てんたいである[4]。

発見はっけん[編集へんしゅう]

この彗星すいせいは1790年ねんにピエール・メシャンによって初はじめて観測かんそくされた。この発見はっけん時じの見みかけの等級とうきゅうは7.7等とうと比較的ひかくてき明あかるく、観測かんそくに適てきしていたと言いわれる2008年ねんの8等とうよりも明あかるい[5]。また、この時ときの回帰かいきにはシャルル・メシエやウィリアム・ハーシェルらも観測かんそくしていたが周期しゅうき彗星すいせいであるとは考かんがえられていなかった[2]。

1858年ねん1月がつ5日にちにはこの彗星すいせいがホレース・タットルによって発見はっけんされた。彼かれは軌道きどうについて放物線ほうぶつせん軌道きどうをとるとしてしまったが、初はじめて1790年ねんの彗星すいせいとの類似るいじ性せいを見出みいだした[2]。同年どうねん2月がつ後半こうはんにはジェームズ・クレイグ・ワトソンにより楕円だえん軌道きどうであることが明あきらかになった[2]。

2008年ねんの接近せっきん[編集へんしゅう]

タットル彗星すいせいの接近せっきんのため、2007年ねんのこぐま座ざ流星りゅうせい群ぐんは通常つうじょうの年としよりも数かずが多おおくなると予測よそくされたが[6]、流星りゅうせい電波でんぱ観測かんそく国際こくさいプロジェクトが定さだめる流星りゅうせい群ぐんの活動かつどうレベルActivity levelは2006年ねんとほぼ同おなじになった[7]。

特徴とくちょう[編集へんしゅう]

軌道きどう[編集へんしゅう]

タットル彗星すいせいは周期しゅうき13.6年ねんで、軌道きどう長ちょう半径はんけいは5.7 auである。軌道きどう離はなれ心しん率りつが0.82なので近日きんじつ点てん(太陽たいように最さい接近せっきんする地点ちてん)は1.03 au、遠日点えんじつてん(太陽たいようから最もっとも遠とおい地点ちてん)は10.4 auと差さが大おおきい[1]。

前回ぜんかいまでの近日きんじつ点てん通過つうかは以下いかの通とおりである[3]。

  • 1790年ねん1月がつ31日にち
  • 1803年ねん11月15日にち (観測かんそくされず)
  • 1817年ねん5月がつ27日にち (観測かんそくされず)
  • 1830年ねん12月15日にち (観測かんそくされず)
  • 1844年ねん7月がつ4日にち (観測かんそくされず)
  • 1858年ねん2月がつ24日にち
  • 1871年ねん12月2日にち
  • 1885年ねん9月がつ11日にち
  • 1899年ねん5月がつ4日にち
  • 1912年ねん10月がつ28日にち
  • 1926年ねん4月がつ28日にち
  • 1939年ねん11月がつ10日とおか
  • 1953年ねん7月がつ4日にち (観測かんそくされず)
  • 1967年ねん3月がつ31日にち
  • 1980年ねん12月14日にち
  • 1994年ねん6月がつ25日にち
  • 2008年ねん1月がつ27日にち
  • 2021年ねん8月がつ27日にち

次回じかい以降いこうの近日きんじつ点てん通過つうかは以下いかの通とおりである[3]。

  • 2035年ねん4月がつ18日にち
  • 2049年ねん1月がつ21日にち
  • 2062年ねん11月23日にち
  • 2076年ねん8月がつ24日にち
  • 2090年ねん3月がつ5日にち
  • 2103年ねん9月がつ28日にち

接触せっしょく連れん星ぼし[編集へんしゅう]

2008年ねん1月がつにアレシボ天文台てんもんだいで行おこなわれたレーダーによる観測かんそくで、この彗星すいせいは接触せっしょく連れん星ぼしのようになっていることが発見はっけんされた[8][9]。彗星すいせい核かくの直径ちょっけいは4.5km程度ていどと見積みつもられ、3kmから4kmの直径ちょっけいの球たまほどの体積たいせきがあると計算けいさんされた[1]。

ギャラリー[編集へんしゅう]

  • 2005年から2025年のタットル彗星の軌道       太陽 ·       金星 ·       地球 ·       火星 ·       木星 ·       土星 ·       タットル彗星
    2005年ねんから2025年ねんのタットル彗星すいせいの軌道きどう
          太陽たいよう ·       金星かなぼし ·       地球ちきゅう ·       火星かせい ·       木星もくせい ·       土星どせい ·       タットル彗星すいせい
  • 2007年12月3日、カリフォルニア州マウント・ラグーナ（英語版）からのタットル彗星
    2007年ねん12月3日にち、カリフォルニア州しゅうマウント・ラグーナ（英語えいご版ばん）からのタットル彗星すいせい

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p “JPL Small-Body Database Browser: 8P/Tuttle”. Jet Propulsion Laboratory. 2021年ねん9月がつ9日にち閲覧えつらん。
  2. ^ a b c d e Kronk, Gary W.. “8P/Tuttle”. cometography.com. 2021年ねん9月がつ9日にち閲覧えつらん。
  3. ^ a b c d 木下きのした一男かずお (2008年ねん1月がつ24日にち). “8P/Tuttle”. 2021年ねん9月がつ9日にち閲覧えつらん。
  4. ^ “Meteor Streams”. NASA Jet Propulsion Laboratory. 2021年ねん9月がつ9日にち閲覧えつらん。
  5. ^ Jenniskens, Peter (2006). Meteor Showers and their Parent Comets. p. 102. ISBN 9780521853491 
  6. ^ Jenniskens, P.; Lyytinen, E.; Nissinen, M.; Yrjola, I.; Vaubaillon, J. (2007). “Strong Ursid shower predicted for 2007 December 22”. Journal of the International Meteor Organization 35 (6): 125-133. Bibcode: 2007JIMO...35..125J. 
  7. ^ “こぐま座ざ流星りゅうせい群ぐん経年けいねん変化へんかグラフ”. 流星りゅうせい電波でんぱ観測かんそく国際こくさいプロジェクト. 2021年ねん9月がつ9日にち閲覧えつらん。
  8. ^ Govert Schilling (2008年ねん10月がつ14日にち). “Comet Tuttle's Split Personality”. Science AAAS. 2008年ねん10月がつ25日にち時点じてんのオリジナルよりアーカイブ。2021年ねん9月がつ9日にち閲覧えつらん。
  9. ^ “COMET 8P/TUTTLE: ARECIBO RADAR OBSERVATIONS OF THE FIRST BILOBATE COMET” (PDF). Lunar and Planetary Institute (2008年ねん). 2021年ねん9月がつ9日にち閲覧えつらん。

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]

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