ダニエル・ウェブスター

ダニエル・ウェブスター Daniel Webster
生年月日せいねんがっぴ	(1782-01-18) 1782年ねん1月がつ18日にち
出生しゅっしょう地ち	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく、ニューハンプシャー州しゅうソールズベリー
没ぼつ年月日ねんがっぴ	1852年ねん10月24日にち(1852-10-24)（70歳さい）
死没しぼつ地ち	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく、マサチューセッツ州しゅうマーシュフィールド
出身しゅっしん校こう	ダートマス大学だいがく
現職げんしょく	政治せいじ家か, 弁護士べんごし
所属しょぞく政党せいとう	フェデラリスト党とう 国民こくみん共和党きょうわとう ホイッグ党とう
配偶はいぐう者しゃ	グレース・フレッチャー・ウェブスター キャロライン・リロイ・ウェブスター
宗教しゅうきょう	ユニテリアン
サイン
第だい14代だいアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく国務こくむ長官ちょうかん
在任ざいにん期間きかん	1841年ねん3月がつ6日にち - 1843年ねん5月がつ8日にち
元首げんしゅ	ウィリアム・ヘンリー・ハリソン ジョン・タイラー
第だい19代だいアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく国務こくむ長官ちょうかん
在任ざいにん期間きかん	1850年ねん7月がつ23日にち - 1852年ねん10月がつ24日にち
元首げんしゅ	ミラード・フィルモア
アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく上院じょういん議員ぎいん マサチューセッツ州しゅう選出せんしゅつ
在任ざいにん期間きかん	1827年ねん6月がつ8日にち - 1841年ねん2月がつ22日にち
在任ざいにん期間きかん	1845年ねん3月がつ4日にち - 1850年ねん7月がつ22日にち
アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく下院かいん議員ぎいん マサチューセッツ州しゅう第だい1選挙せんきょ区く選出せんしゅつ
在任ざいにん期間きかん	1823年ねん3月がつ4日にち - 1827年ねん5月がつ30日にち

ダニエル・ウェブスター（英語えいご: Daniel Webster, 1782年ねん1月がつ18日にち - 1852年ねん10月24日にち）は、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくの政治せいじ家か、法律ほうりつ家か。連邦れんぽう下院かいん議員ぎいん（1813年ねん - 1816年ねん、1823年ねん - 1828年ねん）、連邦れんぽう上院じょういん議員ぎいん（マサチューセッツ州しゅう選出せんしゅつ、1827年ねん - 1841年ねん、1845年ねん - 1850年ねん）、国務こくむ長官ちょうかん（1841年ねん - 1843年ねん、1850年ねん - 1852年ねん）を歴任れきにん。フェデラリスト党とう、ホイッグ党とうに所属しょぞく。19世紀せいき前半ぜんはんのアメリカを代表だいひょうする政治せいじ家かの一人ひとりである。上院じょういんにおけるいわゆる「フェイマス・ファイヴ」の一人ひとり。

生涯しょうがい

生おい立たち

ニューハンプシャー州しゅうソールズベリーで、エベネゼル・ウェブスターとアビガイル（またはイーストマン）夫妻ふさいの息子むすことして生うまれた。両親りょうしんは小ちいさな農場のうじょう（父親ちちおやのエベネゼルがフレンチ・インディアン戦争せんそうの功績こうせきで得えた物もの）を経営けいえいし、彼かれはそこで成長せいちょうした。一家いっかは貧まずしかったが、教育きょういくには熱心ねっしんで息子むすこのために家庭かてい教師きょうしを雇やとい、ウェブスターはニューハンプシャー州しゅうエクセターのフィリップス・エクセター・アカデミーに入学にゅうがくした。

ウェブスターはエクセター・アカデミーを9ヶ月かげつで去さる。子供こどもの頃ころ彼かれは人前ひとまえで話はなすことを非常ひじょうに恐おそれ、学校がっこうの授業じゅぎょうで必要ひつような「朗読ろうどく」に対たいする恐怖きょうふを十分じゅうぶんに克服こくふくすることができなかった。後のちに弁論べんろん家かとして成功せいこうしたにもかかわらず、彼かれは学校がっこうで石いしの様ように押おし黙だまり、恥はずかしさで涙なみだを浮うかべて部屋へやにこもったと記録きろくされる。アカデミーを短期間たんきかんで去さった理由りゆうは不明ふめいであるが、おそらくは彼かれの恐怖きょうふ心しんに対たいして両親りょうしんが無力むりょくであったことが考かんがえられる。

エクセターを辞やめた後のち、彼かれはダートマス大学だいがくに入学にゅうがくし、ファイ・ベータ・カッパクラブを1801年ねんに卒業そつぎょうした。ここで彼かれは演説えんぜつに対たいする恐怖きょうふを克服こくふくするため、驚異きょうい的てきな記憶きおく力りょくとスピーチ原稿げんこう作成さくせい能力のうりょくを活用かつようした。彼かれは「United Fraternity」文学ぶんがく協会きょうかいに加くわわり、演説えんぜつの訓練くんれんを行おこなった。彼かれが成功せいこうした後のち、ハノーヴァーの町まちは独立どくりつ記念きねん日びの演説えんぜつを彼かれに依頼いらいした。ダートマスを1805年ねんに卒業そつぎょうすると、彼かれは初はじめにトマス・W・トムプソン、次つぎにクリストファー・ゴアの元もとで働はたらき、続つづいてニューハンプシャー州しゅうボスコーエンで法律ほうりつ業ぎょうを開始かいしする。1807年ねんにはポーツマスに新あたらしい事務所じむしょを開業かいぎょうした。

1808年ねんに彼かれはグレース・フレッチャー(1828年ねん没ぼつ)と結婚けっこんする。二人ふたりは息子むすこのチャールズをもうけた。

初期しょきの政治せいじ生命せいめい

弁護士べんごしとしてウェブスターの評判ひょうばんはたちまちに高たかくなり、さらに彼かれは連邦れんぽう党とうの指導しどう者しゃに就任しゅうにんした。1812年ねんに彼かれは下院かいん議員ぎいんに選出せんしゅつされ、米べい英えい戦争せんそうへの反対はんたいを強つよく主張しゅちょうした。彼かれは2期きを務つとめた後のち1816年ねんに議会ぎかいを去さり、マサチューセッツ州しゅうマーシュフィールド（ボストンの65km南みなみ、プリマスの近ちかく）に転居てんきょした。

国務こくむ長官ちょうかんとして

1837年ねん発生はっせいした、キャロライン事件じけんを解決かいけつするために英国えいこく公使こうしヘンリー・ステファン・フォックスに対たいして書簡しょかんを送おくり、翌年よくねん臨時りんじ公使こうしアッシュバートン卿きょうと会談かいだんを行おこない米べい英えい関係かんけいを改善かいぜんさせた。

この際さい、書簡しょかんにおいてウェブスターが示しめした攻撃こうげきの正当せいとう性せいに関かんする条件じょうけんは「ウェブスター見解けんかい」と呼よばれ、国際こくさい慣習かんしゅう法ほうにおける自衛じえい権けんの成立せいりつ要件ようけんの先例せんれいとされた。

詳細しょうさいは「キャロライン事件じけん」を参照さんしょう

外部がいぶリンク

• United States Congress. "ダニエル・ウェブスター (id: W000238)". Biographical Directory of the United States Congress (英語えいご).
• Daniel Webster Estate
• Daniel Webster: A Resource Guide from the Library of Congress
• Daniel Webster
  • Webster-Hayne debate, 1830 on nullification & tariff
  • The works of Daniel Webster... 6 vol, 1853 edition
  • The private correspondence of Daniel Webster ed. by Fletcher Webster. 2v 1857 edition
• In-depth Dartmouth College page on its most famous alumnus
• The Daniel Webster Birthplace Living History Project
• Daniel Websterの作品さくひん （インターフェイスは英語えいご）- プロジェクト・グーテンベルク
• Full text of Daniel Webster by Henry Cabot Lodge from Project Gutenberg

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく下院かいん
先代せんだい ジョージ・サリヴァン	ニューハンプシャー州しゅう選出せんしゅつ下院かいん議員ぎいん ニューハンプシャー州しゅう全ぜん州しゅう選挙せんきょ区く 1813年ねん3月がつ4日にち - 1817年ねん3月がつ4日にち 同職どうしょく：ブラッドベリー・シルレイ, サミュエル・スミス, チャールズ・アザートン, ウィリアム・ヘイル, ロジャー・ヴォーズ, ジェドタン・ウィルコックス	次代じだい アーサー・リヴァモア
先代せんだい ベンジャミン・ゴーハム	マサチューセッツ州しゅう選出せんしゅつ下院かいん議員ぎいん マサチューセッツ州しゅう第だい1選挙せんきょ区く 1823年ねん3月がつ4日にち - 1827年ねん5月がつ30日にち	次代じだい ベンジャミン・ゴーハム
アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく上院じょういん
先代せんだい エリヤー・マイルズ	マサチューセッツ州しゅう選出せんしゅつ上院じょういん議員ぎいん（第だい1部ぶ） 1827年ねん6月がつ8日にち - 1841年ねん2月がつ22日にち 同職どうしょく：ナサニエル・シルスビー, ジョン・ディヴィス	次代じだい ルーファス・コート
先代せんだい ルーファス・コート	マサチューセッツ州しゅう選出せんしゅつ上院じょういん議員ぎいん（第だい1部ぶ） 1845年ねん3月がつ4日にち - 1850年ねん7月がつ22日にち 同職どうしょく：ジョン・ディヴィス	次代じだい ロバート・ウィンスロップ
先代せんだい サミュエル・スミス メリーランド州しゅう	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく上院じょういん財政ざいせい委員いいん会かい委員いいん長ちょう 1833年ねん - 1836年ねん	次代じだい サイラス・ライト ニューヨーク州しゅう
公職こうしょく
先代せんだい ジョン・フォーサイス	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく国務こくむ長官ちょうかん Served under: ウィリアム・ヘンリー・ハリソン, ジョン・タイラー 1841年ねん3月6日にち - 1843年ねん5月8日にち	次代じだい エイベル・アップシャー
先代せんだい ジョン・ミドルトン・クレイトン	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく国務こくむ長官ちょうかん Served under: ミラード・フィルモア 1850年ねん7月がつ23日にち - 1852年ねん10月24日にち	次代じだい エドワード・エヴァレット
党とう職しょく
先代せんだい 空席くうせき	ホイッグ党とう大統領だいとうりょう候補こうほ 1836年ねん（落選らくせん）1	次代じだい ウィリアム・ヘンリー・ハリソン
先代せんだい '	統一とういつ党とう大統領だいとうりょう候補こうほ 1852年ねん（落選らくせん）2	次代じだい '
注釈ちゅうしゃく
1. ホイッグ党とうは1836年ねんの大統領だいとうりょう選せんで地方ちほう候補こうほを擁立ようりつした。ウェブスターはマサチューセッツ州しゅうで立候補りっこうほし、ウィリアム・ヘンリー・ハリソンは北部ほくぶ州しゅう、ヒュー・ローソン・ホワイトは南部なんぶ州しゅうで立候補りっこうほした。 2. ダニエル・ウェブスターは選挙せんきょの1週間しゅうかん前まえ、1852年ねん10月がつ24日にちに死去しきょした。しかしながら彼かれの名前なまえはマサチューセッツ州しゅうとジョージア州しゅうの候補者こうほしゃ名簿めいぼに残のこっていた。そして7,000票ひょう弱じゃくを得票とくひょうした。