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テディ・ウィルソン

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テディ・ウィルソン
Teddy Wilson
テディ・ウィルソン(1940ねん
© ウィリアム・ゴットリーブ
基本きほん情報じょうほう
出生しゅっしょうめい Theodore Shaw Wilson
生誕せいたん (1912-11-24) 1912ねん11月24にち
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく テキサスしゅうオースティン
死没しぼつ (1986-07-31) 1986ねん7がつ31にち(73さいぼつ
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく ニュージャージーしゅうヒルズデール
ジャンル ジャズ
職業しょくぎょう ピアニスト
担当たんとう楽器がっき ピアノ
共同きょうどう作業さぎょうしゃ ルイ・アームストロング
アール・ハインズ
ビリー・ホリデイ
レスター・ヤング
レナ・ホーン
ベニー・グッドマン

テディ・ウィルソン(Teddy Wilson、1912ねん11月24にち - 1986ねん7がつ31にち)は、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくジャズピアニスト本名ほんみょうは、シオドア・ショー・ウィルソン(Theodore Shaw Wilson)。

その洗練せんれんされたエレガントなスタイルの演奏えんそうは、ルイ・アームストロングレナ・ホーンベニー・グッドマンビリー・ホリデイエラ・フィッツジェラルドら、すうおおくのジャズかい大物おおもの共演きょうえんした録音ろくおんのこされている。

生涯しょうがい

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ウィルソンは、1912ねん11月24にちテキサスしゅうまれ、アラバマしゅうタスキーギの Tuskegee Institute(Tuskegee University)で、ピアノヴァイオリンまなんだ。ローレンス・"スピード"・ウェッブのバンドでルイ・アームストロング共演きょうえんし、アール・ハインズのグランド・テラス・カフェ・オーケストラ(Grand Terrace Cafe Orchestra)で、ハインズの「代役だいやく」をつとめたのち1933ねんベニー・カーターのチョコレート・ダンディーズ(Chocolate Dandies)に参加さんかした。1935ねんには、ベニー・グッドマンのトリオ、すなわち、グッドマンとウィルソンに、ドラマーのジーン・クルーパからなるコンボに参加さんかしたが、これはのちライオネル・ハンプトンくわわってカルテットになった。このトリオは、ビッグバンド演奏えんそう合間あいま休憩きゅうけいしているときに、演奏えんそうするという趣向しゅこうだった。このトリオに参加さんかしたことで、ウィルソンは、それまで白人はくじんだけで編成へんせいされていたジャズ楽団がくだん一員いちいんとしておおやけ演奏えんそうした、最初さいしょ黒人こくじんミュージシャンとなった。

著名ちょめいなジャズのプロデューサーで、著述ちょじゅつでもあったジョン・ハモンドは、ジュークボックスの普及ふきゅう念頭ねんとうに、当時とうじのポピュラーきょくにホットなスウィングふう編曲へんきょくほどこして録音ろくおんすることをめざし、ウィルソンのブランズウィック・レコード(Brunswick Records)との契約けいやく実現じつげんするようはたらきかけた。ウィルソンは、レナ・ホーンヘレン・ウォードをはじめ、様々さまざま歌手かしゅ共演きょうえんして50まいものヒット・レコードをしたが、そのなかにはビリー・ホリデイにとってもっとおおきく成功せいこうしたレコードなどもふくまれていた。この時期じき、ウィルソンは、レスター・ヤングロイ・エルドリッジチャーリー・シェイヴァースレッド・ノーヴォバック・クレイトンベン・ウェブスターら、幅広はばひろ多彩たさいで、重要じゅうようスウィング・ミュージシャンたちと共演きょうえんし、すうおおくのたか評価ひょうかされた録音ろくおんのこした。

ウィルソンは1939ねん自身じしんのビッグ・バンドをもったが、これは長続ながつづきせず、1940ねんから1944ねんにかけては、カフェ・ソサエティ(Café Society)でセクステットをひきいていた。ハワード・"ストレッチ"・ジョンソン(Howard "Stretch" Johnson)は、ウィルソンが左翼さよくてき主張しゅちょう支持しじしていたことをとらえて「マルキストのモーツァルト」と名付なづけた。ウィルソンはマルクス主義まるくすしゅぎ雑誌ざっしThe New Masses』や、ロシア戦争せんそう救済きゅうさい基金ききんRussian War Relief)のための慈善じぜんコンサートに出演しゅつえんし、ベンジャミン・J・デイヴィス(Benjamin J. Davis、ニューヨーク市議会しぎかい議員ぎいんとなった黒人こくじん共産きょうさん主義しゅぎしゃ)を支援しえんする芸術げいじゅつ委員いいんかい座長ざちょうでもあった[1]。1950年代ねんだいには、ジュリアード音楽おんがくいん教鞭きょうべんった。1955ねん映画えいがベニイ・グッドマン物語ものがたり』では、本人ほんにんやく姿すがたせている。

1960年代ねんだい以降いこうのウィルソンは、ニュージャージーしゅうヒルズデール(Hillsdale)でしずかにらしていた。さい晩年ばんねんまで、ソリストとして、あるいはその時々ときどきにバンドをんで演奏えんそうをすることがあった。1986ねん7がつ31にち死去しきょコネチカットしゅうニューブリテンのフェアビュー墓地ぼち埋葬まいそうされた。

ディスコグラフィ

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かつての楽団がくだんメンバーとかたるベニー・グッドマン(ひだりから3にん)。テディ・ウィルソンは手前てまえでピアノのまえにいる。1952ねん

ソロ・アルバム

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  • Columbia Presents Teddy Wilson (1942ねん、Columbia)
  • 『ウィズ・ビリー・イン・マインド』 - With Billie in Mind (1972ねん、Chiaroscuro)
  • 『アローン』 - Alone (1992ねん、Storyville) ※1983ねん録音ろくおん

リーダー・アルバム

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  • Hot Jazz Classics (1941ねん) ※with ビリー・ホリデイ
  • Piano Moods (1950ねん、Columbia)
  • Runnin' Wild (1952ねん、MGM)
  • Just A Mood (1952ねん、Columbia) ※EP with ハリー・ジェイムスレッド・ノーヴォ
  • 『フォー・クワイエット・ラヴァーズ』 - For Quiet Lovers (1956ねん、Verve) ※初出しょしゅつは『The Creative Teddy Wilson』 (1955ねん、Norgran)
  • 『プレス・アンド・テディ』 - Pres and Teddy (1956ねん、Verve) ※with レスター・ヤング
  • 『インティメイト・リスニング』 - Intimate Listening (1956ねん、Verve)
  • きみ微笑ほほえめば』 - These Tunes Remind Me of You (1956ねん、Verve)
  • 『アイ・ガット・リズム』 - I Got Rhythm (1957ねん、Verve)
  • 『ジ・インペッカブル・ミスター・ウィルソン』 - The Impeccable Mr. Wilson (1957ねん、Verve)
  • 『テディ・ウィルソン&ジェリー・マリガン&ビル・エヴァンス・アット・ニューポート'57』 - The Teddy Wilson Trio & Gerry Mulligan Quartet with Bob Brookmeyer at Newport (1957ねん、Verve)
  • 『ザ・タッチ・オブ・テディ・ウィルソン』 - The Touch of Teddy Wilson (1957ねん、Verve)
  • 『Mr.ウイルソン・アンド・Mr.ガーシュイン』 - Mr. Wilson and Mr. Gershwin (1959ねん、Columbia)
  • Play Gypsy in Jazz (1959ねん、Columbia)
  • 『アンド・ゼン・ゼイ・ロート』 - And Then They Wrote... (1959ねん、Columbia)
  • Teddy Wilson 1964 (1963ねん、Cameo)
  • 『ムーングロウ』 - Moonglow (1967ねん、Black Lion)
  • 『ザ・ノーブル・アート・オブ・テディ・ウィルソン』 - The Noble Art of Teddy Wilson (1968ねん、Metronome)
  • 『イン・ストックホルム』 - Swedish Jazz My Way (1970ねん、Sonet)
  • 『ヘレン・シングス、テディ・スウィングス』 - Helen Sings, Teddy Swings (1970ねん、Victor World Group) ※with ヘレン・メリル
  • 『テディ・ウィルソン+北村きたむら英治えいじ』 - Teddy Wilson Meets Eiji Kitamura (1970ねん) ※with 北村きたむら英治えいじ
  • 『サヴォイでストンプ』 - Stomping At The Savoy (1971ねん、Black Lion)
  • 『マイ・アイディアル』 - My Ideal (1971ねん、Philips)
  • 『ザ・ダッチ・スウィング・カレッジ・バンド・ミーツ・テディ・ウィルソン』 - The Dutch Swing College Band & Teddy Wilson (1972ねん、DSC Production)
  • 『ジス・イズ・ホンダ』 - This is Honda (1972ねん) ※with 北村きたむら英治えいじ本田ほんだ竹広たけひろ
  • Runnin' Wild (1973ねん、Black Lion)
  • 『グルーヴィン・ウィズ・テディ・ウィルソン』 - Groovin' With Teddy Wilson (1973ねん、Mastafon)
  • 『テディ・ウィルソン・ウィズ・チャーリー・シェイヴァース』 - The Sophisticated Swing (1973ねん、Columbia) ※with チャーリー・シェイヴァース
  • 『やさしき伴侶はんりょを』 - Swing Special (1973ねん) ※with 北村きたむら英治えいじきゅう邦題ほうだい『スイング・スペシャル』
  • Striding After Fats (1974ねん、Black Lion)
  • 『ウォーム・タッチ』 - Jazz A Confronto 12 (1974ねん、Horo)
  • "B" Flat Swing (1975ねん) ※1944ねん録音ろくおん、テディ・ウィルソン・セクステット名義めいぎ
  • 『ライブ・セッション』 - Teddy and Eiji- Live Session (1975ねん) ※with 北村きたむら英治えいじきゅう邦題ほうだい『テディ&英治えいじ
  • 『スリー・リトル・ワーズ』 - Three Little Words (1976ねん、Black And Blue)
  • 『テディ・ウィルソン・アンド・ヒズ・オールスターズ』 - Teddy Wilson And His All Stars (1976ねん、Chiaroscuro)
  • Live at Santa Tecla (1976ねん)
  • 『コール・ポーター・クラシックス』 - Cole Porter Classics (1978ねん、Black Lion)
  • 『リヴィジッツ・ザ・グッドマン・イヤーズ』 - Teddy Wilson Trio Revisits the Goodman Years (1980ねん)
  • 『ライブ・アット JUNK』 - Live at Junk (1981ねん) ※with 北村きたむら英治えいじ
  • 『ハンド・クラフト』 - Hand Craft (1983ねん、Polydor)
  • 軌跡きせき』 - Traces (1983ねん、Polydor)
  • Air Mail Special (1988ねん、Black Lion)
  • The Second Time Around (1988ねん、Jazz Life)
  • 『ブルース・フォー・トーマス・ウォーラー』 - Blues For Thomas Waller (1989ねん、Black Lion) ※1974ねん録音ろくおん
  • 『テディ・ウィルソン』 - Teddy Wilson (Sonny Lester Collection) (1990ねん)
  • 『キープ・オン・スィンギン』 - Keep On Swingin' (1992ねん) ※with 北村きたむら英治えいじ
  • 『アフター・ユーヴ・ゴーン』 - After You've Gone (2003ねん) ※1970ねん録音ろくおん with 北村きたむら英治えいじきゅう邦題ほうだいきみりしのち

参加さんかアルバム

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  • ビリー・ホリデイ : The Quintessential Billie Holiday (Volumes 1-9) (1987ねん-1991ねん) ※1933ねん–1942ねん録音ろくおん
  • ビリー・ホリデイ : Lady Day: The Complete Billie Holiday on Columbia 1933–1944 (2001ねん、Columbia) ※1933ねん–1944ねん録音ろくおん
  • ミルドレッド・ベイリー : Mildred Bailey and Her Alley Cats[2] (1935ねん、Columbia) ※EP
  • ベニー・グッドマン : The Complete RCA Victor Small Group Recordings (1997ねん、RCA) ※1935ねん–1939ねん録音ろくおん
  • ベニー・グッドマン : The Famous 1938 Carnegie Hall Jazz Concert (1997ねん、Columbia) ※1938ねん録音ろくおん
  • サラ・ヴォーン : The Chronological Classics: Sarah Vaughan 1946–1947 (1998ねん、Classics) ※1946ねん-1947ねん録音ろくおん
  • ベン・ウェブスター : 『ソフィスティケイテッド・レイディ』 - Music for Loving (1954ねん、Norgran)
  • フィービ・スノウ : 『サンフランシスコ・ベイ・ブルース』 - Phoebe Snow (1974ねん、Shelter)

出典しゅってん脚注きゃくちゅう

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  1. ^ Denning, Michael (1996). The Cultural Front: The Laboring of American Culture in the Twentieth Century. New York: Verso. pp. 317 
  2. ^ Hemming, Roy. Mildred Bailey (liner notes). Decca Records. p. 5. GRD-644。

外部がいぶリンク

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