テバイス

テバイス（テーバイス、ギリシャ語ご：Θηβαΐς）またはテバイド（テーバイド、ギリシア語ご：Θηβαΐδα）とは、アビドスからアスワンまでの上うえエジプトの最もっとも南みなみにある13のノモスから成なる古代こだいエジプトの地方ちほうのこと。

プトレマイオス朝あさには、テーバイドは、紅海こうかいとインド洋いんどようの航海こうかいの監督かんとく責任せきにんもある、テーベのエピストラテゴスの下したにある単一たんいつの行政ぎょうせい区域くいきだった。

ロろーマ帝国まていこくの時代じだい、ディオクレティアヌスはテバイス属ぞく州しゅうを作つくり、ローマ軍団ぐんだんのLegio I MaximianaとLegio II Flavia Constantiaによって守備しゅびされた。後のちに、テーベに都とをおく南みなみ半分はんぶんのThebais Superiorと、Ptolemais Hermiouに都とを置おく北きた半分はんぶんのThebais Inferiorに分割ぶんかつされた。

砂漠さばくになって以降いこう、5世紀せいき頃ころ、テーバイドは多数たすうのキリスト教きりすときょう隠者いんじゃの隠退いんたい所しょになった。キリスト教きょう美術びじゅつにおいては、テーバイドは多おおくの修道しゅうどう士しのいる場所ばしょとして描えがかれた。