ナイツブリッジ

ナイツブリッジのハロッズ

ナイツブリッジ（Knightsbridge）は、ロンドンのシティ・オブ・ウェストミンスターとケンジントン・アンド・チェルシー区くに跨またががる地区ちくであり、また、ハイド・パーク・コーナーとケンジントン・ロード（Kensington Road, 道路どうろ番号ばんごうA315）との間あいだを繋つなぐ道路どうろ番号ばんごうA315の一いち区間くかんを走はしる通とおりの名称めいしょうである。

ケンジントン・ガーデンズ及およびハイド・パークの南側みなみがわに位置いちし、ハイド・パークの南東なんとう端はしにあるハイド・パーク・コーナー（ないしバッキンガム宮殿きゅうでん庭園ていえん西側にしがわ）からピカデリーが東側ひがしがわピカデリー・サーカス方面ほうめんへ走はしる。

高級こうきゅう品ひんを扱あつかう洗練せんれんされたブティックやその他た店舗てんぽ、高級こうきゅう百貨店ひゃっかてんハロッズやハーベイ・ニコルズなどが存在そんざいすることで知しられる。300mほどある両りょうデバート間あいだはナイツブリッジから南西なんせいに分岐ぶんきするブロンプトン・ロード（Brompton Road, 道路どうろ番号ばんごうA4）で結むすばれ、チェルシー地区ちくに入はいっていく。同どうブロンプトン・ロードが南西なんせいに分岐ぶんきする地点ちてん、ちょうどベルグレイヴィアと接せっする地域ちいきを東側ひがしがわにして南北なんぼくに伸のびるスローン・ストリート（Sloane Street, 道路どうろ番号ばんごう A3216）には、ルイ・ヴィトン、サン＝ローラン、セリーヌ、グッチ、エルメス、ジバンシィ、シャネル、ブルガリ、プラダ、ジョルジオ・アルマーニ、フェンディ、ディオール、ランバン、バレンシアガ、ボッテガ・ヴェネタ、ドルチェ&ガッバーナ、フェラガモ、ヴェルサーチ、ロジェ・ヴィヴィエ、モンクレール、ロベルト・カヴァリ、J.クルー、トム・フォード、ティファニー、カルティエなどハイブランドのファッションブランド店みせが軒のきを連つらねる。
ブロンプトン・ロードを南側みなみがわで並なみ走はしするウォルトン・ストリート（Walton Street）には、洗練せんれんされたレストランやブティックが軒のきを連つらね、例たとえば1993年ねん同地どうちで開業かいぎょうしたアニヤ・ハインドマーチの店舗てんぽがある。"ミニの女王じょおう" で知しられたマリー・クヮントの店舗てんぽも、ナイツブリッジからスローン・ストリートを南側みなみがわに下くだったスローン・スクエアないしキングズ・ロード界隈かいわいに1号ごう店てんがあったのに続つづき、ナイツブリッジに2号ごう店てんがあった。

ロンドンのみならず世界せかいでも有数ゆうすうの地価ちかを誇ほこっている地区ちくでもある。

名称めいしょうの由来ゆらいは現在げんざい地下水ちかすい脈みゃくとなっているウェストボーン川がわに架かけられていた橋はしの名なによる。1141年ねんにはロンドン市民しみんがこの橋はしにおいてマティルダ皇后こうごうと面会めんかいした記録きろくが残のこされている。

歴史れきし

ナイツブリッジは聖ひじりマーガレット小しょう教区きょうく、聖きよしマーティン小しょう教区きょうくの一部いちぶ(後ごの聖ひじりジョージ・ハノヴァー・スクエア)が位置いちする村落そんらくであった。またこれらはケンジントンやチェルシーの小しょう教区きょうくにも拡大かくだいした。そのため初期しょきの頃ころから自治体じちたいに分わかれていた。

エドワード1世せいの時代じだい、ナイツブリッジの荘園しょうえんはウエストミンスターの大だい修道院しゅうどういんに属ぞくしていた。現在げんざい伏流ふくりゅう水すいとなっているウェストボーン川がわに架かかる橋はしであるナイツ・ブリッジから名付なづけられた。1141年ねん、ロンドン市民しみんが神聖しんせいローマ皇后こうごうマティルダにナイツ・ブリッジで会あったという記録きろくが残のこっている。

1885年ねんから1887年ねん、イギリスと極東きょくとうの貿易ぼうえきが開始かいしし、ナイツブリッジのハンプリーズ・ホールにて日本にっぽんの伝統でんとう的てき村落そんらくに似にせた「日本にっぽん村むら」という日本にっぽん文化ぶんかの展示てんじが行おこなわれた。この展示てんじは好評こうひょうを博はくし、数すうか月げつのうちに25万まん名めい以上いじょうが訪おとずれた。日本にっぽんの職人しょくにんは慣習かんしゅう、文化ぶんか、芸術げいじゅつを解説かいせつし、美うつくしい民族みんぞく衣装いしょうを身みに着つけていた。豊ゆたかな装飾そうしょくを施ほどこし、ライトアップされた寺院じいん、茶室ちゃしつでの5時じのお茶ちゃ、日本にっぽんの音楽おんがくやその他たのエンターテイメント、日本にっぽんの日常にちじょう生活せいかつなどが展示てんじされた。ウィリアム・S・ギルバートとその妻つまがこの展示てんじを見みて、『ミカド』の構想こうそうが思おもい浮うかんだ。ミカドがココに息子むすこのナンキ・プーの行方ゆくえを尋たずねると、「外国がいこくへ行いった」と言いった後のちにナイツブリッジへ行いったと答こたえている。

主おもな施設しせつ

• ナイツブリッジ駅えき - ロンドン地下鉄ちかてつピカデリー線せんの鉄道てつどう駅えき
• ハロッズ - 百貨店ひゃっかてん
• ハーヴェイ・ニコルズ - 百貨店ひゃっかてん
• マンダリン・オリエンタル・ハイドパーク・ロンドン - ホテル
• 在ざい英えいフランス大使館たいしかん - 西側にしがわケンジントンに在ざい英えいフランス人じんのコミュニティがある。

隣接りんせつ地区ちく

• ベルグレイヴィア
• チェルシー
• サウス・ケンジントン
• メイフェア
• ハイド・パーク

芸術げいじゅつ

• ナイツブリッジ管弦楽かんげんがく団だん

外部がいぶリンク

• Google Local ハロッズの位置いち