ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン

The New England Journal of Medicine
The New England Journal of Medicine
略称りゃくしょう (ISO)	N Engl J Med
学術がくじゅつ分野ぶんや	医学いがく
言語げんご	英語えいご
詳細しょうさい
出版しゅっぱん社しゃ	Massachusetts Medical Society
出版しゅっぱん国こく	米国べいこく
出版しゅっぱん歴れき	1812年ねん -
インパクトファクター	176.079（2022年ねん）
分類ぶんるい
ISSN	0028-4793;
外部がいぶリンク
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『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』（英語えいご：The New England Journal of Medicine、略称りゃくしょう：N Engl J Med または NEJM）は、マサチューセッツ内科ないか外科げか学会がっかいによって発行はっこうされる、英語えいごで書かかれた査読さどく制せいの医学いがく雑誌ざっしである。継続けいぞくして発行はっこうされている医学いがく雑誌ざっしのうちでは世界せかいで最もっとも長ながい歴史れきしを誇ほこり、また世界せかいで最もっとも広ひろく読よまれ、最もっともよく引用いんようされ、最もっとも影響えいきょうを与あたえている一般いっぱん的てきな医学いがく系けい定期ていき刊行かんこう物ぶつとなっている^[1]^[2]。日本にっぽん版ばんは1997年ねんより南江堂なんこうどうから発行はっこうされている。

同誌どうしは、論説ろんせつ、独自どくじ研究けんきゅうによる論文ろんぶん、広ひろく引用いんようされる論評ろんぴょう記事きじ、投稿とうこう欄らん、症例しょうれい報告ほうこくを設もうけている。また、「臨床りんしょう医学いがくにおける画像がぞう」という題だいの特別とくべつセクションも設もうけている。

歴史れきし

ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンは、ジョン・コリンズ・ウォーレン（en:John Collins Warren）博士はかせによって1812年ねんに創刊そうかんされた^[3]。当時とうじは季刊きかん誌しで、タイトルも『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン・アンド・サージャリー』（The New England Journal of Medicine and Surgery）となっていた。1827年ねんの1年間ねんかんは、誌し名めいは『ニューイングランド・メディカル・リヴュー・アンド・ジャーナル』（The New England Medical Review and Journal）とされていた。1828年ねんには週刊しゅうかん誌しとなり、誌し名めいも『ボストン・メディカル・アンド・サージカル・ジャーナル』（The Boston Medical and Surgical Journal）と変更へんこうされた。現在げんざいの名称めいしょうになったのはその100年ねん後ごのことである。

ヘンリー・K.ビーチャー（en:Henry K. Beecher）の有名ゆうめいな論文ろんぶん記事きじ「Ethics and Clinical Research（倫理りんり観かんと臨床りんしょう調査ちょうさ）」がジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・メディカル・アソシエーション（JAMA）に却下きゃっかされたあと、NEJMによって1966年ねんに発行はっこうされた^[4]。他たの執筆しっぴつ者しゃには、著名ちょめいな医師いしたちに並ならび、オリバー・ウェンデル・ホームズ（Oliver Wendell Holmes, Sr.）、ハンス・ジンサー（en:Hans Zinsser）、ルイス・トーマス（en:Lewis Thomas）の名なが加くわわっていた。初期しょきの編集へんしゅう長ちょうのひとり、ジェローム・スミス（en:Jerome V. C. Smith）は、1857年ねんにボストン市長しちょうを務つとめるために編集へんしゅう長ちょうの座ざを降おりた。

Evolution of the Journal

January 1814 edition of the Journal.
1823 Boston Medical Intelligencer.
1828 Boston Medical and Surgical Journal.

同誌どうしの及およぼす影響えいきょう

ジョージ・ポーク・アワード（en:George Polk Awards、米国べいこくのジャーナリズム賞しょう）は、NEJMに授与じゅよした1977年ねんの賞しょうについて「出版しゅっぱんに対たいする、来くる数すう十じゅう年間ねんかんにおける莫大ばくだいな注目ちゅうもくと名誉めいよを得えるであろう最初さいしょの顕著けんちょな大勢おおぜいの可能かのう性せいを提供ていきょうした」と特筆とくひつした^[5]。

同誌どうしはたいてい、臨床りんしょう医学いがく雑誌ざっし（JAMAやランセットをも含ふくむ）のうちで最もっとも高たかいインパクトファクターを誇ほこる。ジャーナル・サイテーション・リポーツ（en:Journal Citation Reports）によると、2006年ねんには、同誌どうしのインパクトファクターは51であり、50を上回うわまわった最初さいしょの学術がくじゅつ雑誌ざっしとなった。

オープンアクセス・ポリシー

ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンは、雑誌ざっし発行はっこうよりやや後のちになるが、掲載けいさいされた論文ろんぶん記事きじにオンラインでアクセスできるようにもしている（発行はっこうより6か月げつ遅おくれでアクセス可能かのう。1993年ねんの記事きじまで閲覧えつらんできる）。この6か月げつの遅延ちえんは後発こうはつ開発かいはつ途上とじょう国こくの読者どくしゃには適用てきようされず個人こじん利用りように限かぎり無料むりょう利用りようできる。

ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンはまたポッドキャストを利用りようした拡張かくちょうサービスを2つ有ゆうしている。ひとつは雑誌ざっしに載のった記事きじを執筆しっぴつしている医師いしや研究けんきゅう者しゃのインタビューで、もうひとつは各かく論文ろんぶんの内容ないようの要約ようやくである。またContinuing Medical Education、Videos in Clinical Medicine（医療いりょう処置しょちのビデオを見みせる）や、今週こんしゅうのImage Challengeなどもサービスに含ふくまれる。

編集へんしゅう長ちょう

Walter Prentice Bowers（1921年ねん–1937年ねん）
Robert Nason Nye（1937年ねん–1947年ねん）
Joseph Garland（1947年ねん–1967年ねん）
Franz J. Ingelfinger（1967年ねん–1977年ねん）
Arnold S. Relman（1977年ねん–1991年ねん）
Jerome P. Kassirer（1991年ねん–1999年ねん）
Marcia Angell（1999年ねん–2000年ねん）
Jeffrey M. Drazen（2000年ねん– ）

脚注きゃくちゅう

^ http://www.boston.com/news/health/blog/2009/05/new_england_jou_2.html
^ http://www.amazon.com/New-England-Journal-Medicine/dp/B001HBHESW
^ http://www.nytimes.com/1991/02/05/health/the-doctor-s-world-editor-of-journal-envisions-new-directions-and-lighter-tone.html
^ Beecher, H. K. “Ethics and clinical research: special article.” N Engl J Med 274, no. 24 (1966): 1354-60.
^ The George Polk Awards for Journalism

外部がいぶリンク

[1] ttp://www.boston.com/news/health/blog/2009/05/new_england_jou_2.html

[2] ttp://www.amazon.com/New-England-Journal-Medicine/dp/B001HBHESW

[3] ttp://www.nytimes.com/1991/02/05/health/the-doctor-s-world-editor-of-journal-envisions-new-directions-and-lighter-tone.html

[4] Beecher, H. K. “Ethics and clinical research: special article.” N Engl J Med 274, no. 24 (1966): 1354-60.

[5] The George Polk Awards for Journalism

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