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『ネイビー・シールズ』(Navy SEALs)は1990年に公開されたチャーリー・シーン、マイケル・ビーン主演、アメリカ海軍の特殊部隊Navy SEALsの活動を描いたアクション映画。
地中海で米海軍の空母フォレスタルの艦載ヘリがレバノンの過激派グループの小型戦闘艇に撃墜され、ヘリクルーたちが人質となった。
その頃、米国東部、軍都ノーフォークの海岸では、不安に苛まれるビリー・グレアムの結婚式を目前にデイル・ホーキンスが海で酔いつぶれており、ジェームズ・カランは二人の世話を焼くのだった。結婚式で花嫁ジョーがヴァージンロードに歩みを進めるまさにその途上、花婿のグレアムを含む男達のポケットベルが一斉に鳴りだす。出動命令を受けた彼らは、足早に教会を立ち去る。
地中海東部の某所にある、過激派グループの拠点に連れてこられたヘリ搭乗員達は、指導者のベン・シャヒードの命により即座に人質1名が殺害され、残りも皆殺しにされそうになる。だが次の瞬間、パイロットたちを救ったのはアメリカ海軍特殊部隊「ネイビー・シールズ」だった。隊長のカラン大尉率いるバッド・カルマ隊は人質を救い出し速やかに救出地点へと向かう。戦闘中にホーキンス中尉とグレアムは、過激派グループの手に渡った米国製の携帯式地対空ミサイル「スティンガー」を発見する。ホーキンスはそれらを手榴弾で破壊しようと試みたが失敗。やむなく、空母へ帰還する。ヘリ搭乗員はシールズに感謝するが、カランは「存在しないものに礼を言うな」「自分たちのことは忘れろ」と返す。
その後、帰還したシールズ隊員たちは海軍情報局による調査を受ける。カランは、事前情報が間違っていたことに憤る。一方、政府・軍首脳たちは過激派グループの手に渡ったスティンガーミサイルを破壊してこなかったことで、会議の席上カランを咎める。カランたちの直属の上官であるダン大佐はこのことを気にするなと言って宥めた。カランは休暇を与えられるが、その間も仕事のことが忘れられない。
ほどなく、ミサイル奪還作戦が立案され、レバノン行きの貨物船を潜水艦で追跡する。海中から貨物船に潜入するが、ミサイル積載の証拠は得られない。
カランは、レバノン事情に精通したジャーナリストのクレア・ヴァレンズを訪ね、それとなくアル・シュハダ派の首魁シャヒードについて聞きだそうとするが、彼女は米軍のミサイルが奪われているらしいことも知っていた。カランはクレアに、過酷なシールズの訓練の様子を見学させて懐柔し、ミサイルの情報を得ようとする。しかし、クレアは本当に知らないと答えるだけだった。クレアとカランは一緒に夕食を楽しむが、その席に割り込んだホーキンスは、カランを基地に呼び出させ、クレアに接近しようとする。ホーキンスの嘘に気付いたカランは、彼を見つけると真意を話し、彼女に失礼なことをしないよう釘を刺す。
スティンガーを用いた民間旅客機撃墜テロの発生に焦るカランは、クレアを訪ねて協力を求める。彼女から得た情報を基に情報屋誘拐作戦を立案実行するが、シールズは過激派グループとの戦闘に陥り、ついにホーキンスの判断ミスで戦友のグレアムを亡くしてしまう。グレアムの婚約者ジョーの悲しみは深く、死の状況さえも教えられない海軍に対する行き場のない悲しみや怒りをカランにぶつける。隊員たちは酒場でグレアムに乾杯を捧げるが、責任を感じていない様子のホーキンスへ不満を持ったカランは離席してしまう。
静かな決意を持ったカランはクレアの自宅に行き、二人は一夜を共にする。翌朝、米軍はついにシーア派の学校に隠されたスティンガーミサイルの在処を掴んだ。シールズは満を持して、空母コーラル・シーからベイルートへのミサイル破壊任務へと向かう。現地の案内人に導かれて、様々な勢力が入り混じる戦闘地帯を潜行する中でゴッドが戦死。ようやく目標に到達してカランたちが建物に侵入するが、激しい戦闘となり、さらに夜が明けて苦戦する中、ついにカランが重傷を負った。ホーキンスは今すぐ爆破せよというカランの命令に背き、彼を命がけで救出する。間一髪で救出に成功し、爆破にも成功すると一行は乗用車を強奪して海岸へ離脱しようとする。米海軍の潜水艦との合流時刻が迫る中、武装勢力やテロリストたちは執拗にシールズ隊員に襲い掛かり、さらにホーマー・レクサーが戦死する。生き残って海に泳ぎ出た4人はボートで追って来たテロリストを殲滅させると、そこに戻ってきた米潜水艦が現れるのだった。
・民放ではテレビ朝日版が再放送されることが多い