アメリカでは番組上で進行されているストーリーを前面に展開させる必要はなく、放送時間を気にしなくても良いため、ハウス・ショーで行われる試合は、レスラー本来の実力が大いに発揮され、生放送では難しい時間の長い試合が組まれることもあり、大変見ごたえがあるものになる(反面、テレビに映らないのをいいことにお約束の試合展開に終始する者もいるが)。ビッグマッチの予行演習として後日のタイトルマッチと同一のカードが組まれる事もしばしばある。ちなみにこの際、王座が移動するケースはまず無い(番組ストーリー進行に支障をきたしかねないため)。また、レスラーがテレビ上では見せないアクションやパフォーマンスを見せ、テレビ中継越しの全世界のファンでは無く、この日会場に足を運んだファンのみがそれを楽しめるというプレミア感がある。また、ダーク・マッチと並んで新人レスラーやギミック変更等のテストの場でもあり、観衆の反応を見てギミックの調整などが行われる。WWEの海外公演はハウスショーとして行われる(2005年の「ROAD TO WRESTLEMANIA 21 JAPAN TOUR」など稀にTVショーとなることもある)。ちなみにWWEに限って言えば、このハウスショーは年間200試合前後行われる興行の内、およそ6割を占めている。