パーサ・ダスグプタ

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パーサ・ダスグプタ
Sir Partha Sarathi Dasgupta
パーサ・ダスグプタきょう
生誕せいたん (1942-11-17) 1942ねん11月17にち(81さい
国籍こくせき イギリスの旗 イギリス
研究けんきゅう機関きかん ケンブリッジ大学けんぶりっじだいがく
学位がくい 博士はかせごう
博士はかせ課程かてい
指導しどう教員きょういん
ジェームズ・マーリーズきょう
受賞じゅしょう ボルボ環境かんきょうしょう2002ねん
ジョン・ケネス・ガルブレイスしょう2007ねん
旭硝子あさひがらす財団ざいだんブループラネットしょう2015ねん
タイラーしょう2016ねん
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パーサ・ダスグプタ(Sir Partha Sarathi Dasgupta, FRS , FBA ,1942ねん11月17にち-)は、現在げんざい英国えいこくケンブリッジ大学けんぶりっじだいがく経済学部けいざいがくぶちょうとしてフランク・ラムゼイ記念きねん名誉めいよ教授きょうじゅしょくく、インドとイギリスの経済けいざい学者がくしゃである[1]

概要がいよう[編集へんしゅう]

かれ著名ちょめい経済けいざい学者がくしゃのアミヤ・クマール・ダスグプタの息子むすこダッカまれ、おもにインドのバラナシでそだつ。かれ心理しんり療法りょうほうであるキャロル・ダスグプタと結婚けっこんしている。義父ぎふノーベル経済けいざいがくしょう受賞じゅしょうしゃジェイムズ・ミード

教育きょういく[編集へんしゅう]

ダスグプタは、インドのバラナシにあるRajghat Besant School教育きょういくけ、1958ねん入学にゅうがく学位がくい取得しゅとくし、1962ねんインドのHans Raj College物理ぶつりがく学部がくぶ課程かていを、1965ねんケンブリッジ大学けんぶりっじだいがくトリニティ・カレッジ数学すうがく専攻せんこう卒業そつぎょうした。1968ねんにケンブリッジで経済けいざいがく博士はかせごう取得しゅとくし、「人口じんこう成長せいちょう譲渡じょうと不可能ふかのう資本しほん最適さいてき経済けいざい成長せいちょう理論りろん調査ちょうさ 」という題名だいめい論文ろんぶん発表はっぴょう [2]かれ博士はかせ課程かてい指導しどう教官きょうかんジェームズ・マーリーズきょうであった。

キャリア[編集へんしゅう]

研究けんきゅう対象たいしょう福祉ふくし開発かいはつ経済けいざいがく技術ぎじゅつ変化へんか経済けいざいがく;人口じんこう環境かんきょう資源しげん経済けいざいがくソーシャルキャピタル;ゲーム理論りろん;地球ちきゅう温暖おんだん経済けいざいがく[3]栄養失調えいようしっちょう経済けいざいがく

役職やくしょく[編集へんしゅう]

ダスグプタはロンドンスクールオブエコノミクス教鞭きょうべんをとり(講師こうし1971–1975;リーダー1975–1978;経済けいざいがく教授きょうじゅ1978–1984 [4][5] 、1985ねん1がつ経済けいざいがく教授きょうじゅ(および教授きょうじゅフェロー)としてケンブリッジ大学けんぶりっじだいがくうつった。セントジョンズカレッジの) [5] 、1997ねんから2001ねん経済学部けいざいがくぶ議長ぎちょうつとめた。 1989ねんから92ねんあいだかれケンブリッジ大学けんぶりっじだいがくはなれ、スタンフォード大学だいがく経済けいざいがく教授きょうじゅ哲学てつがく教授きょうじゅ社会しゃかい倫理りんりプログラムのディレクターをつとめた。 [5] 1991ねん10がつかれはスタンフォード大学だいがくはなれてケンブリッジにもどり、ケンブリッジで議長ぎちょうつとめた。かれは1992ねんにスタンフォード大学だいがく退任たいにんし、それ以来いらいケンブリッジ大学けんぶりっじだいがく所属しょぞくしている。

学術がくじゅつ活動かつどう[編集へんしゅう]

1991ねんから97ねんあいだ、ダスグプタは、ストックホルムのスウェーデン王立おうりつ科学かがくアカデミーのBeijer International Institute of Ecological Economicsの(科学かがく諮問しもん理事りじかい議長ぎちょうつとめた。 1999ねんから2009ねんあいだかれカトマンズに本拠ほんきょみなみアジア開発かいはつ環境かんきょう経済けいざいネットワーク(SANDEE) [6]管理かんり諮問しもん委員いいんかい創設そうせつメンバーをつとめた。 1996ねんかれケンブリッジ大学けんぶりっじだいがく出版しゅっぱんきょく発行はっこうしたジャーナルEnvironmentand Development Economics [1]設立せつりつ支援しえんした。その目的もくてきは、貧困ひんこん環境かんきょう資源しげん基盤きばん境界きょうかい独自どくじ研究けんきゅう発表はっぴょうすることだけでなく、まずしいくに学者がくしゃかれらの発見はっけん国際こくさいてきなジャーナルに発表はっぴょうする機会きかい提供ていきょうすることでもあった。

2008ねんから2013ねんあいだかれマンチェスター大学だいがく持続じぞく可能かのう消費しょうひ研究所けんきゅうじょ(SCI)の教授きょうじゅ研究けんきゅういんでした。かれはまた、コーネル大学だいがくアンドリューD.ホワイト教授きょうじゅ(2007–2013)であり、 (2010–2011)欧州おうしゅう環境かんきょう資源しげんエコノミスト協会きょうかい(EAERE)の会長かいちょうでもあった。かれは、人口じんこう問題もんだい慈善じぜん団体だんたいPopulation Matters以前いぜんのOptimum Population Trust)(2008–)のパトロンである。 2011ねんから2014ねんあいだかれはボンの地球ちきゅう環境かんきょう変化へんかかんする国際こくさい人間にんげん次元じげんプログラム(IHDP)の科学かがく諮問しもん委員いいんかい議長ぎちょうつとめた。 2011ねん以来いらいかれはウィーンのウィットゲンシュタインセンターの諮問しもん委員いいんかい議長ぎちょうつとめています。かれは、2013ねん報告ほうこくしょ提出ていしゅつしたインドのグリーン国民こくみん経済けいざい計算けいさんかんする中央ちゅうおう政府せいふ専門せんもんグループの議長ぎちょうつとめた。かれケンブリッジ大学けんぶりっじだいがく存在そんざいリスク研究けんきゅうセンターの共同きょうどう創設そうせつしゃである。 [7]

所属しょぞくアカデミー[編集へんしゅう]

受賞じゅしょうれき[編集へんしゅう]

出版しゅっぱんぶつ[編集へんしゅう]

  • "Guidelines for Project Evaluation" (with S.A. Marglin and A.K. Sen), United Nations, 1972.
  • "Economic Theory and Exhaustible Resources" (with G.M. Heal), Cambridge University Press, 1979.
  • "Utilitarianism, information and rights" in Sen, ed (1982). Utilitarianism and beyond. Cambridge: Cambridge University Press. pp. 199–218. ISBN 9780511611964 Utilitarianism and beyond. Cambridge: Cambridge University Press. pp. 199–218. ISBN 9780511611964.
  • The Control of Resources, Harvard University Press, 1982.
  • An Inquiry into Well-Being and Destitution. Oxford: Clarendon, 1993. (Pub. description)
  • Social Capital: A Multifaceted Perspective (co-editor with Ismail Serageldin). Washington, D.C.: World Bank, 2000. * (book preview except pp. 217–401, 403–25)
  • Human Well-Being and the Natural Environment. Oxford: Oxford University Press, 2001, Rev. ed. 2004.
  • Economics: A Very Short Introduction. Oxford: Oxford University Press, 2007. (OUP Website)
  • "Selected Papers of Partha Dasgupta: Vol.1, Institutions, Innovations, and Human Values; Vol. 2, Poverty, Population, and Natural Resources". Oxford: Oxford University Press, 2010.

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ EAERE - Erik Kempe Award
  2. ^ EAERE – European Association of Environmental and Resource Economists

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ The international who's who 2011. (74th ed.). London: Routledge. (2010). p. 471. ISBN 978-1-85743-546-7 
  2. ^ Dasgupta (1968ねん). “(Thesis) Population Growth and Non-transferable Capital: Investigations in the Theory of Optimum Economic Growth”. iDiscover. University of Cambridge. Faculty of Economics Politics.. 2021ねん2がつ12にち閲覧えつらん
  3. ^ Amazon.co.uk: Global warming: Nature”. 2021ねん2がつ12にち閲覧えつらん
  4. ^ CURRICULUM VITAE”. Environment for Development (2011ねん12がつ). 2020ねん8がつ1にち閲覧えつらん
  5. ^ a b c The international who's who 2011. (74th ed.). London: Routledge. (2010). p. 471. ISBN 978-1-85743-546-7 
  6. ^ The international who's who 2011. (74th ed.). London: Routledge. (2010). p. 471. ISBN 978-1-85743-546-7 
  7. ^ Denial of Catastrophic Risks, Science 8 March 2013: Vol. 339 no. 6124 p. 1123 DOI: 10.1126/science.1236756
  8. ^ a b c d The international who's who 2011. (74th ed.). London: Routledge. (2010). p. 471. ISBN 978-1-85743-546-7 
  9. ^ CURRICULUM VITAE”. Environment for Development (2011ねん12がつ). 2020ねん8がつ1にち閲覧えつらん
  10. ^ Volvo Environment Prize
  11. ^ ブループラネットしょうえいべい2経済けいざい学者がくしゃ”. SciencePortal (Japan Science and Technology Agency) (2015ねん6がつ19にち). 2015ねん8がつ9にち閲覧えつらん

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]