ファストフードが世界せかいを食くいつくす

ファストフードが世界せかいを食くいつくす Fast Food Nation
著者ちょしゃ	エリック・シュローサー
訳者やくしゃ	楡にれ井い浩一こういち
発行はっこう日び	2001年ねん1月がつ17日にち 2001年ねん8月がつ14日にち
発行はっこう元もと	Houghton Mifflin 草くさ思おもえ社しゃ
ジャンル	ノンフィクション
国くに	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
言語げんご	英語えいご
形態けいたい	上うえ製本せいほん
ページ数すう	288
公式こうしきサイト	www.soshisha.com/book_search/detail/1_1071.html
コード	ISBN 978-4-7942-1071-5
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『ファストフードが世界せかいを食くいつくす』（ファストフードがせかいをくいつくす、原題げんだい：Fast Food Nation: The Dark Side of the All-American Meal）は、エリック・シュローサーがファーストフードに関かんする調査ちょうさ報道ほうどうをまとめた書籍しょせき。雑誌ざっし「ローリング・ストーン」に掲載けいさいされた記事きじを発展はってんさせたものである。この本ほんの中なかでも取とり上あげられているアプトン・シンクレアの『ジャングル』と比較ひかくされることもある。

内容ないよう

この本ほんはシャイアン・マウンテン空軍くうぐん基地きちにピザが届とどけられる描写びょうしゃから始はじまる。シュローサーは施設しせつの技術ぎじゅつなどを評ひょうしながらも、もしアメリカが滅ほろび未来みらいの考古こうこ学者がくしゃがこの基地きちを発見はっけんしたとすれば、兵器へいきなどと共ともにファストフードはアメリカ文化ぶんかの考古こうこ資料しりょうになるだろうとしている。

第だい1章しょう、第だい2章しょうではカール・カーチャーやマクドナルド兄弟きょうだい、ハーランド・サンダースといったファーストフード黎明れいめい期きの人物じんぶつを取とり上あげながら、モータリゼーションによるドライブインの発明はつめい、流ながれ作業さぎょうによる作業さぎょうの効率こうりつ化か、フランチャイズ形式けいしきによる店舗てんぽの拡大かくだいといった流ながれを述のべた後のち、マーケティング戦略せんりゃくによる消費しょうひ者しゃ、特とくに子供こどもに対たいするブランド志向しこうの植うえ込こみへと転換てんかんする。

第だい3章しょう、第だい4章しょうではファーストフードにおける低てい賃金ちんぎんなどの労働ろうどう問題もんだい、フランチャイズ展開てんかいによる店舗てんぽ間あいだ競争きょうそうの激化げきかと店舗てんぽ主ぬしの破産はさんなどを取とり上あげたうえで、ファーストフード業界ぎょうかいによる政治せいじへの働はたらきかけがあるとしている。

第だい5章しょう、第だい6章しょうでは冷凍れいとう技術ぎじゅつの発達はったつとアグリビジネスの寡占かせん化か、また香料こうりょうによる風味ふうみづけなど、製品せいひんの均一きんいつ化かが行おこなわれる様ようを記しるしている。

第だい7章しょう、第だい8章しょうでは精肉せいにく業界ぎょうかいの労働ろうどう問題もんだい、労働ろうどう災害さいがいの多おおい危険きけんな職場しょくばにもかかわらず、低てい賃金ちんぎんで働はたらかなければならない移民いみん労働ろうどう者しゃの悲哀ひあいを描えがいている。

第だい9章しょうではO157による集団しゅうだん食中毒しょくちゅうどく事件じけん、BSEなどの食しょくの安全あんぜんにかかわる調査ちょうさを行おこなっている。

第だい10章しょうではファーストフードのグローバリゼーションを取とり上あげ、「反はんマクドナルド運動うんどう」が起おきたことや、それに関かんする名誉めいよ棄損きそん裁判さいばんの様子ようすを記述きじゅつしている。

シュローサーは私わたしたち消費しょうひ者しゃの行動こうどうで企業きぎょうは変かわるとしてこの本ほんを結むすんでいる。

児童じどう版ばん

詳細しょうさいは「en:Chew on This」を参照さんしょう

2006年ねん、シュローサーは子供こども向むけに内容ないようを書かき直なおした『おいしいハンバーガーのこわい話はなし』（Chew on this : everything you don't want to know about fast food）を出版しゅっぱんした。イラストはチャールズ・ウィルソンが手掛てがけ、挿話そうわも一部いちぶ刷新さっしんしている。

批評ひひょう

経済けいざい学者がくしゃのトーマス・ディロレンゾは喫煙きつえんによる害がいに比くらべればファーストフードが健康けんこうに与あたえる影響えいきょうは微々びびたるものであること、ファーストフード業界ぎょうかいはそれらの問題もんだいを解決かいけつする方向ほうこうをとっているのにそれを意図いと的てきに無視むししているとして、この本ほんの内容ないようを批判ひはんしている。

映画えいが

詳細しょうさいは「ファーストフード・ネイション」を参照さんしょう

2006年ねんにリチャード・リンクレイターの手てで映画えいが化かされた。架空かくうのファーストフードチェーンを舞台ぶたいに、労働ろうどう問題もんだい、食しょくの安全あんぜん性せいを描えがいている。シュローサー自身じしんが脚本きゃくほんを手てがけ、グレッグ・キニアやポール・ダノなどが出演しゅつえんしたが、興業こうぎょう的てきには振ふるわなかった。

関連かんれん項目こうもく

• ファーストフード
  • マクドナルド
  • ヤム・ブランズ
  • サブウェイ
  • ドミノ・ピザ
  • バーガーキング
  • ウェンディーズ
• シンプロット
• インターナショナル・フレバー・アンド・フレグランス
• アイオワ・ビーフ・パッカーズ
• コンアグラ・フーズ
• ジャングル (小説しょうせつ)