フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ

『Fifty Shades of Grey』（フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ）はE・L・ジェイムズによるイギリスの官能かんのう小説しょうせつ。

概要がいよう

女子大じょしだい生せいの主人公しゅじんこうが、若わかく有能ゆうのうだがサディストの性的せいてき嗜好しこうを持もつ大だい富豪ふごうの男性だんせいと知しり合あい、BDSM（SM）の主従しゅうじゅう契約けいやくを結むすぶという内容ないようの恋愛れんあい小説しょうせつで、主婦しゅふが書かいた女性じょせい向むけのエロティックな小説しょうせつとして「マミー・ポルノ」と呼よばれアメリカでベストセラーとなった。もともとはステファニー・メイヤー著ちょの『トワイライト』シリーズのファン・フィクションとして書かかれたもので、オンライン小説しょうせつとして発表はっぴょうされ、2011年ねんに書籍しょせき化かされたのちランダムハウスが版権はんけんを買かい取とった。2015年ねん6月がつ現在げんざい、全ぜん世界せかいで1億おく2500万まん部ぶ以上いじょうの売上うりあげと発表はっぴょうされている。続編ぞくへんに『フィフティ・シェイズ・ダーカー』と『フィフティ・シェイズ・フリード』がある。日本にっぽんでは早川書房はやかわしょぼうより翻訳ほんやく書しょが発売はつばいされた。

アメリカで映画えいが化かされ2015年ねんに公開こうかいされた。

ストーリー

アナスタシア・スティール（以下いかアナ）はワシントン州立しゅうりつ大学だいがくバンクーバー校こうで英えい文学ぶんがくを専攻せんこうする平凡へいぼんな女子じょし大学生だいがくせい。

卒業そつぎょう試験しけんを目前もくぜんに控ひかえたある日ひ、熱ねつを出だしたルームメイトであり親友しんゆうのキャサリン・キャヴァナー（以下いかケイト）に代かわり、学生がくせい新聞しんぶんの記者きしゃとしてシアトルにある大だい企業きぎょうグレイ・エンタープライズ・ホールディングスの創始そうし者しゃでありCEOのクリスチャン・グレイ（以下いかクリスチャン）にインタビューすることになる。インタビューをきっかけにアナは若わかく魅力みりょく的てきなクリスチャンに惹ひかれ、クリスチャンもまたアナに関心かんしんを持もち始はじめる。

ある日ひ、ポートランドにあるアナのアルバイト先さきにクリスチャンが現あらわれる。会話かいわの中なかでアナは、学生がくせい新聞しんぶん用ようにケイトがクリスチャンの写真しゃしんを撮とりたがっていることを話はなす。クリスチャンはそれに快諾かいだくし、二人ふたりは後日ごじつまた会あうことになる。

後日ごじつ、アナの友人ゆうじんであり写真しゃしん家か志望しぼうのホセ・ロドリゲス（以下いかホセ）によって撮影さつえいは順調じゅんちょうに進すすんでいく。撮影さつえい終了しゅうりょう後ごクリスチャンはアナをコーヒーに誘さそい、二人ふたりはカフェへと向むかう。その帰かえり、危あやうく自転車じてんしゃに轢ひかれそうになったアナをクリスチャンが抱いだき寄よせ、二人ふたりの距離きょりは近ちかくなる。キスしてほしいと目めで訴うったえるアナだったがクリスチャンに「私わたしは君きみにふさわしくない」と告つげられたことにショックを受うけ、クリスチャンに別わかれを告つげてその場ばを立たち去さってしまう。

卒業そつぎょう試験しけんが終おわった日ひにアナとケイトは試験しけん終了しゅうりょうを祝いわってバーへ飲のみに行いくことになった。家いえを出でようとしたその時とき、クリスチャンからアナへ、アナの好すきなトーマス・ハーディの作品さくひんである『ダーバヴィル家かのテス』の初はつ版本はんぽんが届とどく。あまりに高価こうかなものが届とどき、アナは困惑こんわくする。

バーで飲のんでいたアナはトイレに並ならんでいる間あいだにクリスチャンに電話でんわし、なぜ『テス』の初はつ版本はんぽんを送おくってきたのか聞きこうとする。クリスチャンはアナの話はなし方かたからアナが酔よっていると察知さっちし、どこのバーで飲のんでいるのかアナを問といただす。しかしアナは電話でんわを切きってしまう。

酔よいを覚さまそうとアナはバーの外そとに出でていると、一緒いっしょに飲のんでいたホセがアナの後のちを追おいかけてくる。以前いぜんからアナに好意こういを寄よせていたホセは、アナにキスを迫せまる。アナがホセを拒こばもうとするとそこにクリスチャンが現あらわれ、二人ふたりを止とめに入はいる。そこであまりに泥酔でいすいしたアナは嘔吐おうとしてしまう。そんなアナをクリスチャンは優やさしく介抱かいほうし、アナの自宅じたくへ送おくろうとするがアナは気きを失うしなってしまう。

翌朝よくあさ、アナは目覚めざめるとベッドの上うえにいた。クリスチャンはアナのアルバイト先さきを訪おとずれたあの日ひからポートランドにあるヒースマン・ホテルに滞在たいざいしており、そこはそのスイートルームの一室いっしつだった。酔よいが覚さめたアナはシャワーを浴あび、クリスチャンと一緒いっしょに朝食ちょうしょくを食たべる。ようやく『テス』の初はつ版本はんぽんを送おくってきた理由りゆうを聞きくアナ。クリスチャンは謝罪しゃざいと警告けいこくの意味いみを込こめて贈おくったこと、普通ふつうの恋愛れんあいには興味きょうみがなく一般いっぱん的てきな嗜好しこうと異ことなっていること、そしてアナに特別とくべつな何なにかを感かんじ惹ひかれていることを明あかし、書面しょめんで彼女かのじょの同意どういを得えるまでは彼女かのじょに触ふれるつもりはないと言いう。アナはその日ひのアルバイトを終おえた後のち、その契約けいやく書しょを見みるためシアトルにあるクリスチャンの自宅じたくへ向むかうことを約束やくそくする。アナを自宅じたくへと送おくろうとするクリスチャンだったが、ヒースマン・ホテルのエレベーターの中なかで欲望よくぼうを抑おさえきれず二に人にんは激はげしい口付くちづけを交かわす。

アルバイトを終おえたアナはクリスチャンによるヘリコプターの操縦そうじゅうのもと、シアトルにあるクリスチャンの自宅じたくへと向むかう。そこでアナは初はじめに「秘密ひみつ保持ほじ契約けいやく書しょ」にサインをさせられ、今後こんごクリスチャンとアナの間あいだに起おこる出来事できごとを他言たごんしないよう約束やくそくする。そうしてアナはクリスチャンが「プレイルーム」と呼よぶ部屋へやへと案内あんないされる。そこはベッドやソファの他ほかに、鞭むちや杖つえ、手錠てじょうなどが置おいてある所謂いわゆるSMプレイが行おこなわれるような部屋へやであった。あまりの衝撃しょうげきに言葉ことばを無なくすアナ。サディストなのかと尋たずねるアナにクリスチャンは自みずからを「支配しはい者しゃ」であると明あかし、アナに彼かれの「従属じゅうぞく者しゃ」になってほしいと言いわれる。契約けいやくの内容ないようは、従属じゅうぞく者しゃを守まもるため、なおかつ支配しはい者しゃが喜よろこぶために設もうけられたという規則きそくを従属じゅうぞく者しゃが従したがい、支配しはい者しゃを満足まんぞくさせられれば褒美ほうびが与あたえられ、従したがわなければ罰ばちが与あたえられるというものである。その際さいに行おこなわれる性行為せいこういは愛あいを交かわす「セックス」ではなく、激はげしい「ファック」であるとクリスチャンから伝つたえられる。その契約けいやく内容ないようは性行為せいこういに関かんすることだけでなく、従属じゅうぞく者しゃの食生活しょくせいかつや睡眠すいみん、服装ふくそう、運動うんどうなど多岐たきに渡わたり、従属じゅうぞく者しゃの生いき方かたを支配しはいしようとするものだった。クリスチャンはアナに合あわせて契約けいやく内容ないようは修正しゅうせい可能かのうであると言いい、アナと契約けいやくを結むすぼうとする。しかしアナは恋愛れんあい経験けいけんがほとんどなく未いまだ処女しょじょであり、契約けいやくに関かんする内容ないようがあまり分わからないことをクリスチャンに告白こくはくする。クリスチャンはアナが処女しょじょであるということに衝撃しょうげきを受うけ、焦あせりを隠かくせない。急遽きゅうきょクリスチャンは予定よていを変更へんこうし、その夜よるはクリスチャンの寝室しんしつで二に人にんはバニラ・セックス（「平凡へいぼんな小道具こどうぐを使つかわない性愛せいあい」という意味いみのクリスチャンによる造語ぞうご）を楽たのしむ。

その後ごアナは、クリスチャンが15歳さいの時とき彼かれの養母ようぼの友人ゆうじんが初はつ体験たいけんの相手あいてだったこと、そこから6年間ねんかんはその女性じょせいの従属じゅうぞく者しゃだったこと、過去かこ15人にんの女性じょせいと支配しはい者しゃ対たい従属じゅうぞく者しゃの関係かんけいを結むすんでいたことを明あかされる。

二人ふたりは契約けいやくを結むすぶ前まえに、契約けいやく書しょの内容ないように就ついて加筆かひつ修正しゅうせいをしていった。それと同時どうじにアナが取とった行動こうどうに対たいしてクリスチャンが罰ばちとしてアナの尻しりを叩たたくなど、少すこしずつ過激かげきな戯じゃれも行おこなうようになった。アナはクリスチャンの従属じゅうぞく者しゃになろうと努力どりょくしようとしていた。しかし「同おなじベッドでは寝ねることができない」「クリスチャンの身体しんたいに触さわることはできない」などの規則きそくがアナを契約けいやくする決意けついから遠とおざけていた。それと同時どうじに鞭むちやクリスチャンの手てで叩たたかれることに快楽かいらくを見出みいだし始はじめるなど、自分じぶん自身じしんが過激かげきな戯じゃれを少すこしずつ楽たのしむようになっていることに気付きづき、そんな自分じぶんに戸惑とまどう。四よん歳さいの時ときにコカイン代だいを稼かせぐ娼婦しょうふだった母親ははおやと死別しべつしたクリスチャンは自みずからを「五ご十じゅう通とおりに歪いがんだ人格じんかく」と称しょうし、そんな彼かれと接せっするアナは情緒じょうちょ不安定ふあんていになっていた。二人ふたりの関係かんけい性せいはアナが思おもい描えがいていた普通ふつうの恋人こいびと同士どうしとは全まったく異ことなりアナは困惑こんわくするが、もうクリスチャンがいない人生じんせいは考かんがえられなかった。

アナはクリスチャンを愛あいしており、クリスチャンに支配しはい者しゃ対たい従属じゅうぞく者しゃ以上いじょうの関係かんけいを求もとめるようになる。クリスチャンも同おなじようにアナがいない人生じんせいは考かんがえられなくなっていた。そのため契約けいやくを結むすぶことに拘かかわらなくなったが、規則きそくや懲罰ちょうばつに関かんしては今後こんごも続つづけたいと考かんがえていた。アナはお仕置しおきされることに嫌悪けんお感かんを払拭ふっしょくできず、いつかクリスチャンに傷付きずつけられるのではないかと恐おそれていた。それでもクリスチャンはアナを痛いため付つけたいという気持きもちがあった。しかしアナが自分じぶんから離はなれて行いってしまうことを恐おそれて、お仕置しおきをする理由りゆうはアナには話はなせないという葛藤かっとうと戦たたかっていた。

そんなクリスチャンにアナは「本気ほんきでお仕置しおきをしたらどうなるのか教おしえてくれ」と頼たのむ。クリスチャンは困惑こんわくするが、アナの覚悟かくごを感かんじアナをプレイルームへと連つれて行いく。そして裸はだかになったアナの尻しりをベルトで六ろく回かい強つよく叩たたく。あまりの残虐ざんぎゃくさにアナは、彼女かのじょを抱だき締しめようとするクリスチャンを拒こばみ、別室べっしつへと逃にげる。アナはこんなお仕置しおきには耐たえられないということ、そして自分じぶんではクリスチャンの欲望よくぼうを満みたすことは出来できないということを悟さとり、クリスチャンとの別わかれを決意けついする。クリスチャンから今いままでにもらった車くるまやパソコン、携帯けいたい電話でんわなど全すべてを返却へんきゃくし、アナはクリスチャンに別わかれを告つげる。自宅じたくに帰かえったアナはクリスチャンを失うしなった心しんの痛いたみとクリスチャンによってもたらされた肉体にくたいの痛いたみを抱かかえて大声おおごえをあげて泣なくのだった。

出版しゅっぱんに至いたるまで

『フィフティ・シェイズ』三さん部ぶ作さくはステファニー・メイヤーの小説しょうせつ『トワイライト』のファン・フィクションとして執筆しっぴつされ、『Master of the Universe』という題だいでファン・フィクション投稿とうこうサイトSnowqueen's Icedragonに投稿とうこうされた。主人公しゅじんこうの名前なまえの中なかはベラ・スワンとエドワード・カレンから取とられたものであった。性的せいてきな内容ないようにクレームが付ついたため、E・L・ジェイムズはサイトから文章ぶんしょうを引ひき上あげ、自分じぶんのウェブサイトFiftyShades.comで公開こうかいを始はじめた。後のちに、ジェイムズは投稿とうこうした小説しょうせつをオリジナル作品さくひんにするために加筆かひつ修正しゅうせいし、主役しゅやくの名前なまえをアナスタシア・スティールとクリスチャン・グレイに変更へんこうした。出版しゅっぱん前まえには同どうサイトから文章ぶんしょうを削除さくじょした。メイヤーは『フィフティ・シェイズ』三さん部ぶ作さくに関かんして「私わたしの専門せんもんとするジャンルではないのですし、私わたしの作品さくひんでもないのですが。ジェイムズ氏しはよい小説しょうせつを書かいたと思おもいます。素晴すばらしい出来映できばえです。」と感想かんそうを述のべている。

批判ひはん

BDSM描写びょうしゃに関かんして

本ほん作さくにおけるBDSMの描写びょうしゃはその道みちの専門せんもん家かから「BDSMと虐待ぎゃくたいを混同こんどうしている」「BDSMを克服こくふくすべき病理びょうりのように描写びょうしゃしている」「安全あんぜん性せいを考慮こうりょしていない」と批判ひはんされた。

本ほんがベストセラーになったことで、BDSMや性せい玩具おもちゃの使用しように関連かんれんした負傷ふしょう事故じこが急増きゅうぞうした。2012年ねんのデータによると、負傷ふしょう者しゃは2010年ねん（本書ほんしょが出版しゅっぱんされる前年ぜんねん）に比くらべて50%増加ぞうかしたのだという。ただし、これは負傷ふしょうしてERに運はこび込こまれた人ひとの人数にんずうであって、実際じっさいの負傷ふしょう者しゃ数すうはもっと増ふえた可能かのう性せいがある。専門せんもん家かは「本書ほんしょを読よんだ人ひとが、安全あんぜんなやり方かたを知しらないまま、BDSMや性せい玩具おもちゃを使用しようしたセックスに興きょうじるようになったこと」が負傷ふしょう者しゃの急増きゅうぞうを招まねいたと看做みなしている。

なお、本書ほんしょがBDSM自体じたいを題材だいざいにしていることを批判ひはんした人ひとたちもいる。アークビショップ・デニスは2015年ねんに発表はっぴょうした論考ろんこうで「『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』のストーリーは恋愛れんあい物語ものがたりとして提示ていじされている。しかし、そこに伏在ふくざいしているテーマはボンデージや支配しはい、SMがアブノーマルなものではなく、快楽かいらくをもたらすものであるというものである」と指摘してきしている。反はんポルノ運動うんどう組織そしきストップ・ポルノ・カルチャーは「ボンデージや暴力ぼうりょく描写びょうしゃのあるセックスシーン」があることを理由りゆうに、本書ほんしょの映画えいが版ばんのボイコットを呼よびかけた。ただし、こうした主張しゅちょうには批判ひはんもある。ティモシー・ローリーとジェシカ・キーンは「映画えいが『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』は合意ごういという法的ほうてきな概念がいねんを生いきること、呼吸こきゅうすることなどにまで拡張かくちょうしている。」「不平等ふびょうどうな関係かんけいの危険きけん性せいと相手あいての限界げんかいを見極みきわめることの難むずかしさ、相手あいてへの敬意けいいをもつに至いたる姿すがたが描写びょうしゃされている」と述のべている。

虐待ぎゃくたいに関かんして

批評ひひょう家かや研究けんきゅう者しゃの中なかには、アナスタシア・スティールとクリスチャン・グレイの関係かんけいがBDSMではなく虐待ぎゃくたいであると批判ひはんしている者ものがいる。社会しゃかい学者がくしゃのエイミー・E・ボナミはアメリカ疾病しっぺい予防よぼう管理かんりセンターが公開こうかいしている精神せいしん的てき虐待ぎゃくたいと性的せいてき暴力ぼうりょくに関かんする基準きじゅんを使つかって、本書ほんしょにおける2人ふたりの関係かんけいがデートDVの一種いっしゅであると判定はんていしている。同どう研究けんきゅうでは、2人ふたりの関係かんけいのほぼ全すべて（ストーキング、恐喝きょうかつ、孤立こりつ化かなど）が精神せいしん的てき暴力ぼうりょくであると判定はんていされている。また、グレイがアナに酒さけを飲のませることで彼女かのじょの思考しこう能力のうりょくを奪うばおうとするシーンは性せい暴力ぼうりょくであると断定だんていしている。さらに同どう研究けんきゅうは劇げき中ちゅうでのアナの振ふる舞まいが虐待ぎゃくたい被害ひがい者しゃの振ふる舞まい（絶たえず脅威きょういを感かんじている、ストレスを過度かどにコントロールする、別べつ人格じんかくになる）と一致いっちしていると主張しゅちょうしている。

2014年ねんに実施じっしされた実験じっけんでは、24歳さい以下いかの健康けんこうな女性じょせいが本書ほんしょを読よんだグループと読よんだことがないグループに分わけられ、彼女かのじょたちの健康けんこう状態じょうたいが検査けんさされた。その結果けっか、本書ほんしょを1回かい以上いじょう読よんだことと摂食せっしょく障害しょうがいの兆候ちょうこうを示しめすことの間あいだに相関そうかん関係かんけいがあることが判明はんめいした。本書ほんしょを読よんだ女性じょせいたちはそうでない女性じょせいたちに比くらべて、パートナーから精神せいしん的てき虐待ぎゃくたいを受うけた人ひとが多おおく、ストーカー行為こういを行おこなった人ひとが多おおかった。また、過去かこ1ヶ月かげつ間あいだにやけ酒ざけをした人ひとや24歳さいになる前まえに5人にん以上いじょうと性行為せいこういを行おこなった人ひとの人数にんずうも、本書ほんしょを読よんだ女性じょせいたちの方ほうが多おおかった。ただし、その実験じっけんに従事じゅうじした研究けんきゅう者しゃたちは、そうした女性じょせいが本書ほんしょに惹ひき付づけられたか否ひかや本書ほんしょを読よんだことがストーカー行為こういややけ酒ざけに至いたったことに影響えいきょうしたのか否ひかを断定だんていしていない。しかし、この実験じっけんの責任せきにん者しゃは著書ちょしょの中なかで「『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』が危険きけん行為こういを美化びかし、虐待ぎゃくたいを思おもわせる価値かち観かんを不朽ふきゅうのものにしてしまった」と述のべている。ただし、この実験じっけんには、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』を読よんだ女性じょせいたちを「楽たのしんで読よんだ」群ぐんと「読よんでネガティブな感情かんじょうを抱だいた」群ぐんに峻別しゅんべつしておらず、メディアの広告こうこく効果こうかの影響えいきょうを検討けんとうしていないという批判ひはんが寄よせられている。

ザ・トゥデイ・ショーにおいて、ドリュー・ピンスキー（医者いしゃ）とローガン・レヴコフ（性せい科学かがく者しゃ）が「『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』は女性じょせいに対たいする暴力ぼうりょくを不滅ふめつのものとしたのか」ということに関かんして議論ぎろんを行おこなった。レヴコフは「性せい暴力ぼうりょくが重要じゅうような要素ようそであることは間違まちがいないが、『フィフティ・シェイズ』三さん部ぶ作さくは性せい暴力ぼうりょく礼賛らいさんと全まったく関係かんけいがない。あくまでも合意ごういに基もとづいた関係かんけいを描えがいた本ほんである」という主旨しゅしの見解けんかいを述のべた。ピンスキーは「『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』は文章ぶんしょうが酷ひどく、支離滅裂しりめつれつだ」と述のべる一方いっぽうで、「もしあの本ほんが女性じょせいの性せい生活せいかつやカップルの親密しんみつさを向上こうじょうさせるならば、それでも構かまわない」と述のべている。

映画えいが

フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ
Fifty Shades of Grey
監督かんとく	サム・テイラー＝ジョンソン
脚本きゃくほん	ケリー・マーセル
製作せいさく	マイケル・デ・ルカ デイナ・ブルネッティ ジェイミー・ドーナン
出演しゅつえん者しゃ	ダコタ・ジョンソン ジェイミー・ドーナン
音楽おんがく	ダニー・エルフマン
撮影さつえい	シェイマス・マクガーヴェイ
編集へんしゅう	デブラ・ニール＝フィッシャー アン・V・コーツ リサ・ガニング
製作せいさく会社かいしゃ	フォーカス・フィーチャーズ
配給はいきゅう	ユニバーサル・ピクチャーズ 東宝とうほう東和とうわ
公開こうかい	2015年ねん2月がつ13日にち 2015年ねん2月がつ13日にち
製作せいさく国こく	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
言語げんご	英語えいご
興行こうぎょう収入しゅうにゅう	4億おく5600万まん円えん
次つぎ作さく	フィフティ・シェイズ・ダーカー

詳細しょうさいは「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ (映画えいが)」を参照さんしょう

2015年ねん2月がつ13日にち公開こうかいのアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくの映画えいが。日本にっぽんではアメリカと同日どうじつ、全国ぜんこく324スクリーンで公開こうかいされ、公開こうかい初はつ週しゅうの全国ぜんこく映画えいが動員どういんランキング（興行こうぎょう通信つうしん社しゃ調しらべ）では初はつ登場とうじょう5位い、動員どういん6万まん1,728人にん、興きょう収おさむ8,090万まん9,200円えんの成績せいせきだった。この映画えいがで話題わだいになったのは、強つよい性せい描写びょうしゃと主演しゅえん者しゃの候補こうほや主演しゅえん者しゃの降板こうばんなどがある。そして最終さいしゅう的てきに主演しゅえん者しゃは、当時とうじほぼ無名むめいに近ちかい役者やくしゃのダコタ・ジョンソンとジェイミー・ドーナンで、大おおきくマスコミに取とり上あげられた。特とくにダコタ・ジョンソンはスーパースターのドン・ジョンソンとメラニー・グリフィスの娘むすめであり、2世せい俳優はいゆうが初はつ主演しゅえん映画えいがで体からだを張はった度胸どきょうのある演技えんぎをしたことをマスコミは大おおきく取とり上あげたりインタビューでもたびたび話題わだいになる。そしてジェイミー・ドーナンは、下積したづみが長ながいが流星りゅうせいのごとく初はつ主演しゅえんとして銀幕ぎんまくに現あらわれ、印象深いんしょうぶかい演技えんぎをし多おおくの女性じょせいを虜とりこにしたことをメディアは取とり上あげている。スクリーンライターのKelly Marcelは、ドーナンの演技えんぎがアカデミー賞しょうを獲得かくとくするに値あたいするとメディアに絶賛ぜっさんしている。。

キャスト

※括弧かっこ内ないは日本語にほんご吹替

• アナ・スティール - ダコタ・ジョンソン（白石しらいし涼子りょうこ）
• クリスチャン・グレイ - ジェイミー・ドーナン（津田つだ健次郎けんじろう）
• カーラ・メイ・ウィルクス - ジェニファー・イーリー（佐々木ささき優子ゆうこ）
• ケイト・キャヴァナー - エロイーズ・マンフォード（衣ころも鳩ばと志野しの）
• ホセ・ロドリゲス - ヴィクター・ラサック（高橋たかはし研二けんじ）

写真しゃしん撮影さつえいが趣味しゅみで個展こてんを開ひらくほどに熱ねつを上あげている。

• エリオット・グレイ - ルーク・グライムス（北田きただ理り道どう）
• グレース・トレヴェリアン・グレイ - マーシャ・ゲイ・ハーデン（寺内てらうちよりえ）
• ミア・グレイ - リタ・オラ（村中むらなか知とも）
• ジェイソン・テイラー - マックス・マーティーニ（木村きむら雅史まさし）
• レイ・スティール - カラム・キース・レニー
• キャリック・グレイ - アンドリュー・エアリー
• ボブ・アダムス - ディラン・ニール

製作せいさく

構想こうそう

2013年ねんの段階だんかいで、ワーナー・ブラザース映画えいが、パラマウント映画えいが、ユニバーサル・ピクチャーズ、ソニー・ピクチャーズの間あいだで『フィフティ・シェイズ』三さん部ぶ作さくの映画えいが化か権けん獲得かくとくを巡めぐる激はげしい競争きょうそうが起おきていた。また、俳優はいゆうのマーク・ウォールバーグも自身じしんの映画えいが製作せいさく会社かいしゃを通つうじて映画えいが化か権けんの取得しゅとくに乗のり出だしていたと報ほうじられた。2013年ねん3月がつ、激はげしい競争きょうそうの果はてに、ユニバーサル・ピクチャーズとフォーカス・フィーチャーズが三さん部ぶ作さくの映画えいが化か権けんを獲得かくとくしたとの報道ほうどうがあった。原作げんさく者しゃのE・L・ジェイムズは三さん部ぶ作さくの映画えいが化かに際さいし、『ソーシャル・ネットワーク』で知しられるマイケル・デ・ルカとデイナ・ブルネッティをプロデューサーに起用きようするよう強つよく訴うったえた。ブレット・イーストン・エリスが本ほん作さくの脚本きゃくほんを執筆しっぴつしたいという意欲いよくを公おおやけにしていたが、実際じっさいに脚色きゃくしょくに当あたったのはケリー・マーセルであった。また、パトリック・マーバーとマーク・ボンバックがマーセルの脚本きゃくほんの修正しゅうせいに当あたった。

2013年ねん5月がつ9日にち、製作せいさくサイドはジョー・ライトを監督かんとくに起用きようする意向いこうを表明ひょうめいしたが、後のちにスケジュールの都合つごうで彼かれの起用きようは不可能ふかのうであると判明はんめいした。監督かんとく候補こうほとしてはパティ・ジェンキンス、ベネット・ミラー、ビル・コンドン、スティーヴン・ソダーバーグらの名前なまえが挙あがっていた。6月、サム・テイラー＝ジョンソンの起用きようが発表はっぴょうされた。

テイラー＝ジョンソンは本ほん作さくを監督かんとくするに当あたって、『ナインハーフ』、『アデル、ブルーは熱あつい色いろ』、『ラストタンゴ・イン・パリ』を参考さんこうにしたと語かたっている。

キャスティング

クリスチャン・グレイ役やくにはロバート・パティンソンの起用きようが予定よていされていたが、ジェイムズの反対はんたいで没ぼつになった。その後ご、チェイス・クロフォードとイアン・サマーホルダーがグレイを演えんじることに関心かんしんを持もっているとの報道ほうどうがあった。2013年ねん9月がつ2日にち、チャーリー・ハナムがクリスチャン・グレイを、ダコタ・ジョンソンがアナスタシア・スティールを演えんじることになったと報ほうじられた。なお、アナスタシア・スティール役やくにはアリシア・ヴィキャンデル、イモージェン・プーツ、エリザベス・オルセン、シェイリーン・ウッドリー、フェリシティ・ジョーンズの起用きようも検討けんとうされていた。なお、エミリア・クラークにアナスタシア役やくのオファーが出でていたが、クラークがヌードシーンの撮影さつえいに難色なんしょくを示しめしたため、出演しゅつえん交渉こうしょうは不首尾ふしゅびに終おわった。アナスタシアを演えんじる女優じょゆうを選考せんこうするに当あたって、テイラー＝ジョンソンはイングマール・ベルイマンの『仮面かめん/ペルソナ』のモノローグシーンを女優じょゆうたちに演えんじさせたのだという。

パティンソンの起用きようが没ぼつになった後のち、製作せいさくサイドはライアン・ゴズリング、ギャレット・ヘドランド、スティーヴン・アメルにオファーを出だしたが、役やくに興味きょうみを持もってもらえなかった。当初とうしょ、ハナムもグレイを演えんじることに関心かんしんを持もっていなかったが、スタジオの幹部かんぶとの会合かいごうの後のち、気きが変かわったのだという。ハナムは「グレイを演えんじることに興味きょうみを引ひきつけられるようになった私わたしは、すぐに『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』を読よんでみました。グレイというキャラクターがどのようなものかを明確めいかくに知しるためです。読了どくりょう後ご、クリスチャン・グレイに自みずから命いのちを吹ふき込こめるかもしれないという期待きたいで興奮こうふんしました。ダコタとの台本だいほんの読よみ合あわせを通とおして、私わたしはグレイを演えんじたいと心しんから願ねがっているのだと確信かくしんしました。私わたしとダコタの間あいだには確たしかにケミストリーが生しょうじていたのです。」と語かたっている。ハナムの起用きようが発表はっぴょうされた後のち、原作げんさく小説しょうせつのファンが「イメージと違ちがう」と反発はんぱつした。それに対たいし、デイナ・ブルネッティは「キャスティングの際さいには、目めに見みえない要素ようそも考慮こうりょされました。それは才能さいのう、スケジュールの都合つごう、グレイを演えんじたいという熱意ねつい、他たの俳優はいゆうたちとの相性あいしょうなどです。ファンの皆みなさんが思おもい描えがいていた俳優はいゆうがキャスティングされなかったのは、そうした背景はいけいによるものなのです。どうかこのことを心しんに留とめておいて下ください。近眼きんがん視し的てきにならないで下ください。」というコメントを出だした。

2013年ねん10月がつ、ジェニファー・イーリーが本ほん作さくの出演しゅつえん交渉こうしょうに入はいったと報ほうじられた。12日にち、ユニバーサル・ピクチャーズはチャーリー・ハナムがスケジュールの都合つごうで降板こうばんすると発表はっぴょうした。後のちに、ルーク・ブレイシー、フランソワ・アルノー、スコット・イーストウッド、テオ・ジェームズ、アレクサンダー・スカルスガルド、ビリー・マグヌッセン、ジェイミー・ドーナンが代役だいやく候補こうほに挙あがっているとの報道ほうどうがあった。23日にち、ドーナンがグレイ役やくに起用きようされたと報ほうじられた。31日にち、ヴィクター・ラスクの出演しゅつえんが決きまった。11月22日にち、エロイーズ・マンフォードが本ほん作さくに出演しゅつえんすると報ほうじられた。12月2日にち、サウンドトラックへの参加さんかを希望きぼうしていたリタ・オラがミアを演えんじることが決きまった。3日にち、マーシャ・ゲイ・ハーデンがグレイス役やくに起用きようされたとの報道ほうどうがあった。

撮影さつえい

2013年ねん9月がつ、本ほん作さくの主要しゅよう撮影さつえいが同年どうねん11月がつ5日にちからバンクーバーで行おこなわれると発表はっぴょうされた。しかし、翌月よくげつには、撮影さつえい開始かいしが11月12日にちになると報ほうじられた。その後ご、撮影さつえい開始かいし日びは12月1日にちに再さい延期えんきとなった。撮影さつえいはバンクーバーのギャスタウン地区ちくを中心ちゅうしんに行おこなわれ、グレイが経営けいえいする会社かいしゃのビルでのシーンはベントール5で撮影さつえいされた。また、アンナが通かよっていたワシントン州立しゅうりつ大学だいがくでのシーンの撮影さつえいは、ブリティッシュコロンビア大学だいがくのキャンパス内ないで行おこなわれた。ヒースマン・ホテルでのシーンはフェアモントホテル・バンクーバーで撮影さつえいされた。撮影さつえいはノース・ショア・スタジオでも行おこなわれた。2014年ねん2月がつ21日にち、本ほん作さくの主要しゅよう撮影さつえいが終了しゅうりょうした。ただし、2014年ねん10月がつ第だい2週しゅうに複数ふくすうのシーンの再さい撮影さつえいが行おこなわれたと報ほうじられた。

なお、本ほん作さくのワーキング・タイトルは『The Adventures of Max & Banks.』であった。

サウンドトラック

本ほん作さくのサウンドトラックは2015年ねん2月がつ10日とおかにアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくで発売はつばいされた。サウンドトラックからは、ザ・ウィークエンドの『Earned It』（2014年ねん12月24日にち）、エリー・ゴールディングの『Love Me like You Do』（2015年ねん1月がつ7日にち）、シーアの『Salted Wound』（2015年ねん1月がつ27日にち）がシングルカットされた。本ほん作さくのサウンドトラックはアメリカ国内こくないだけで51万まん6000枚まい、全ぜん世界せかいで220万まん枚まいを売うり上あげ、中なかでもエリー・ゴールディングの『Love Me Like You Do』はアメリカで最高さいこう位い3位い、イギリスで4週しゅう連続れんぞく1位いを記録きろくし、ザ・ウィークエンドの『Earned It』もアメリカで最高さいこう位い3位いを記録きろくするヒットシングルとなった。

レイティング

性せい描写びょうしゃを多おおく含ふくむ作品さくひんであるため、各国かっこくでの上映じょうえいに際さいし年齢ねんれい制限せいげんが設もうけられ、これをめぐる騒動そうどうや話題わだいも生しょうじた。

アメリカ・フロリダ州しゅうのシネマコンプレックス「AMC」では、公開こうかい間あいだもない2015年ねん2月がつ14日にちの夜よる、R指定していの制限せいげんのため入場にゅうじょうには保護ほご者しゃの同伴どうはんを必要ひつようとするティーンエイジャーの男女だんじょ約やく100名めい近ちかいグループが訪おとずれ、制限せいげんのためチケット販売はんばいを拒否きょひされると、係員かかりいんの制止せいしを振ふり切きって一斉いっせいに劇場げきじょう内ないに押おし入いるという騒動そうどうを起おこした。彼かれらは警察けいさつへの通報つうほうにより解散かいさんを命めいじられ、暴行ぼうこう罪ざいと薬物やくぶつ所持しょじにより2名めいの逮捕たいほ者しゃを出だした。

日本にっぽんでは、公開こうかい当初とうしょ官能かんのう的てき描写びょうしゃなどにある程度ていどの修正しゅうせいを加くわえてR15+（15歳さい未満みまん入場にゅうじょう禁止きんし、保護ほご者しゃ同伴どうはん不要ふよう）で公開こうかいされたが、成人せいじんの観客かんきゃくからの「よりオリジナルに近ちかいものを見みたい」という要望ようぼうに応こたえて、一部いちぶ劇場げきじょうで修正しゅうせいを抑おさえたR18+バージョンの公開こうかいを決きめ、日本にっぽん公開こうかいから12日にち後ご、日本にっぽんの多おおくの劇場げきじょうで女性じょせい客きゃくへの割引わりびき料金りょうきんを適用てきようするレディースデーにあたる、2月がつ25日にち水曜日すいようびより上映じょうえいする。産経さんけいニュースの伊藤いとう徳いさお裕ひろしによれば、R15+バージョンでの修正しゅうせいは製作せいさく国こくアメリカで行おこなわれたもので、モザイク処理しょりではなく黒くろい丸まるで雑ざつに該当がいとう部分ぶぶんが塗ぬりつぶされた「センスのかけらもない」もので、観客かんきゃくの不評ふひょうを買かっていたという。

第だい36回かいゴールデンラズベリー賞しょうでは、最低さいてい作品さくひん賞しょう、最低さいてい主演しゅえん男優だんゆう賞しょう、最低さいてい主演しゅえん女優じょゆう賞しょう、最低さいていスクリーンコンボ賞しょう、最低さいてい脚本きゃくほん賞しょうを受賞じゅしょうした。

受賞じゅしょう

年とし	映画えいが賞しょう	賞しょう	対象たいしょう	結果けっか
2016	第だい73回かいゴールデングローブ賞しょう	主題歌しゅだいか賞しょう	Love Me Like You Do	ノミネート
	第だい88回かいアカデミー賞しょう	歌曲かきょく賞しょう	Earned It	ノミネート

続編ぞくへん

詳細しょうさいは「フィフティ・シェイズ・ダーカー (映画えいが)」を参照さんしょう

2015年ねん4月がつ、E・L・ジェイムズの夫おっとであるナイオール・レナードが『フィフティ・シェイズ・ダーカー』の脚色きゃくしょくを行おこなうことになったと報ほうじられた。同月どうげつにラスベガスで開催かいさいされたシネマコンで、ユニバーサル・ピクチャーズは『フィフティ・シェイズ・ダーカー』を2017年ねん2月がつ10日とおかに、『フィフティ・シェイズ・フリード』を2018年ねん2月がつ9日にちに全米ぜんべい公開こうかいする予定よていであると発表はっぴょうした。後日ごじつ、演出えんしゅつを巡めぐってE・L・ジェイムズと対立たいりつしたサム・テイラー＝ジョンソンが続編ぞくへんの監督かんとくを降板こうばんすることになったと報ほうじられた。8月がつ20日はつか、続編ぞくへんの監督かんとくにジェームズ・フォーリーが起用きようされるとの報道ほうどうがあった。11月、ユニバーサル・ピクチャーズは続編ぞくへん2本ほんを一気いっきに撮影さつえいすると発表はっぴょうした。

外部がいぶリンク

• Fifty Shades of Grey (@FiftyShades) - X（旧きゅうTwitter）
• フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ - allcinema
• フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ - KINENOTE
• Fifty Shades of Grey - IMDb（英語えいご）