フークオック・リッジバック・ドッグ

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フークォック・リジバック・ドッグえい:Phu Quoc Ridgeback Dog)とは、ベトナムフーコックとう原産げんさんいぬしゅである。たんフークォックけんともばれる希少きしょうしゅである。

タイ王国おうこく原産げんさんタイ・リッジバック・ドッグしんせきしゅである。

歴史れきし[編集へんしゅう]

タイ・リッジバック・ドッグとおなじく、ディンゴちかいぬしゅである。はっきりしたちはかっていないが、フークォックけん離島りとうなかなんせんねん純血じゅんけつまもってきた、タイ・リッジバック・ドッグとはべついぬしゅである。だい世界せかい大戦たいせんさいにはやむなく食用しょくようにされ、戦後せんご地域ちいきからいぬとの雑交ざっこうによって絶滅ぜつめつ寸前すんぜんになってしまった。

かつてタイ・リッジバック・ドッグとのちがいが明確めいかくではないため亜種あしゅとしてそれと交配こうはいしてしまうというあんされたが、フークォックけん愛好あいこうやフーコックとう住民じゅうみんもう反対はんたいし、統合とうごうによる消滅しょうめつまぬかれた。そのあんされてからはよりいっそうフークォックけん保護ほご活動かつどうさかんになり、しまでは保護ほごセンターも設立せつりつされた。また、ベトナム本土ほんどでは近年きんねんフークォックけん関心かんしんたかまり、ペットとして飼育しいくされるものもてきたという。将来しょうらいてきには頭数とうすう安定あんていしたらFCIへの公認こうにんいぬしゅ申請しんせいおこなわれる予定よていである。

しまでは大切たいせつ飼育しいくされていて、猟犬りょうけん番犬ばんけんペットとして飼育しいくされている。おおくは首輪くびわひもつながず、自由じゆういえあそ出来できるように飼育しいくされていて、あまり主人しゅじん以外いがいひとたいしても警戒けいかいしんたない。番犬ばんけんとしてわれているものはえて主人しゅじん来客らいきゃくらせるが、けっして侵入しんにゅうしゃはらおうとしてえているのではなくあそんでしいためにえていると近年きんねん調査ちょうさ判明はんめいした。猟犬りょうけんとしては身体しんたい能力のうりょくたか忠実ちゅうじつなためかつてはパックで獲物えものっていた。現在げんざいはあまり狩猟しゅりょう自体じたいおこなわれないので猟犬りょうけんとして使つかわれることすくなくなりつつある。しかし、現在げんざいでも浅瀬あさせでカニやさかなこと得意とくいである。ペットとしては人懐ひとなつこく丈夫じょうぶ管理かんりがしやすいため、飼育しいくがしやすい。

特徴とくちょう[編集へんしゅう]

タイ・リッジバックはスムースコートであるが、フークォックけん日本犬にほんいぬのようなショートコートである。ながあしゆびあいだみずかきがあり、およこと得意とくいである。したにはしたむらばれるむらさきくろ模様もようがあるものもいる。もと底部ていぶ三角形さんかっけいで、そのさきくろい。うなじからにかけて一筋ひとすじのリッジバックがあるが、タイ・リッジバックとはちがってかたにバリエーションはく、矢印やじるしがたのみである。おおみみ毛色けいろはレット、ホワイト、ブリンドルなど。性格せいかく温和おんわ忠実ちゅうじつである。

参考さんこう[編集へんしゅう]

  • 『デズモンド・モリスのいぬしゅ事典じてん』(まことぶんどう新光しんこうしゃ)デズモンド・モリス著書ちょしょ福山ふくやま英也ひでや大木おおきたくやく まことぶんどう新光しんこうしゃ、2007ねん
  • つばさ王国おうこく 2008ねん12がつごう』(全日本空輸ぜんにほんくうゆグループ機内きない

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]