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ブルーピーコック

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ブルーピーコック(Blue Peacock、またのニワトリ稼動かどうするかくばくだん[1][出典しゅってん無効むこう])は、ドイツラインがわ区域くいきおおくの10キロトンかく地雷じらいくことを目的もくてきとした、1950年代ねんだい英国えいこくのプロジェクトの開発かいはつコードめいである。

ブルーピーコック

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この地雷じらいは、ソ連それん地上ちじょうぐん侵攻しんこう阻止そしするために開発かいはつされ、大量たいりょう破壊はかい広範こうはん地域ちいきでの放射能ほうしゃのう汚染おせんこすことにより、相当そうとう期間きかんにわたってソ連それんぐん占領せんりょうさまたげるもので[2]爆発ばくはつによりしょうじるクレーターはふかさ180メートルにおよぶとされた[3]。ブルーピーコックは有線ゆうせん通信つうしんによる遠隔えんかく制御せいぎょ、あるいは、8日間にちかん時限じげん装置そうちによって起爆きばくされることになっていた。起爆きばく妨害ぼうがいされた場合ばあい、10びょう以内いない爆発ばくはつするように設計せっけいされていた[2][3]

プロジェクトは1954ねんケントのホールステッドとりで軍備ぐんび研究けんきゅう開発かいはつ機構きこう(Armament Research and Development Establishment)により開発かいはつされた[2]。ブルーピーコックは、高性能こうせいのう爆薬ばくやくかこまれたプルトニウムのコアをつつ巨大きょだいはがねせい球状きゅうじょうケーシングからなるかくばくだんである。設計せっけい自由じゆう落下らっかばくだんブルーダニューブ」をもとにしており、ブルーピーコックはおもさ7トン以上いじょうもあった[2]はがねのケーシングは非常ひじょうおおきかったので、ケントのセブンオークスのちかくの水没すいぼつした砂利じゃり採掘さいくつじょう戸外こがい試験しけんしなければならなかった[3]

技術ぎじゅつてき問題もんだいのひとつは、地中ちちゅうめられたブルーピーコックは(とくふゆあいだに)非常ひじょうえることがあるということだった[1][2]地雷じらい地下ちかめられてからすうにちつと、温度おんどひくすぎるために電子でんし部品ぶひん正常せいじょう作動さどうせず、起爆きばくしなくなる可能かのうせいがあった[よう出典しゅってん]。この問題もんだい対処たいしょするべく様々さまざま方法ほうほう検討けんとうされ、断熱だんねつざいばくだんつつむことなどが検討けんとうされた[2][3]。しかしながら、これにたいする解決かいけつ方法ほうほう非常ひじょう風変ふうがわりだった。それは、きているにわとり保温ほおん機構きこう一部いちぶにするというものであった。にわとりえさみずあたえられて、地雷じらいないのケーシングちゅう封入ふうにゅうされる[1]にわとりいち週間しゅうかん程度ていどきている(それはばくだん予想よそう最大さいだい寿命じゅみょうおなじである)。にわとりはっする体温たいおん電子でんし部品ぶひんなどのコンポーネントを作動さどうする温度おんど維持いじするのに十分じゅうぶんだとかんがえられた[1]

1957ねん7がつに、イギリス陸軍りくぐんは、野戦やせん部隊ぶたいもちいる原子力げんしりょく発電はつでんよう設備せつびであるというにせ名目めいもくで、ドイツに配備はいびするために10はつのブルーピーコックを発注はっちゅうしたが、結局けっきょく国防省こくぼうしょう1958ねん2がつにプロジェクトを中止ちゅうしした[2][3]放射ほうしゃせい降下こうかぶつのリスク、および同盟どうめいこく核兵器かくへいきかくすという政治せいじてき側面そくめんにおけるリスクが、たんたかすぎて正当せいとうできないと判断はんだんされたのだった[2]

機密きみつ解除かいじょ反響はんきょう

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その、プロジェクトの関連かんれん文書ぶんしょ国立こくりつ公文書こうぶんしょかん機密きみつあつかいで保管ほかんされつづけた。核兵器かくへいき機構きこう(Atomic Weapon Establishment)のもと職員しょくいんで2001ねん退職たいしょくしたデーヴィッド・ホーキングズは、政府せいふ公開こうかい文書ぶんしょをもとに核兵器かくへいき機構きこう科学かがく技術ぎじゅつ『ディスカヴァリー(Discovery)』にブルーピーコックについての論文ろんぶん発表はっぴょうした[2][3]

ブルーピーコックにかんする公文書こうぶんしょは、2004ねん4がつ1にち機密きみつ解除かいじょされた。しかし、公開こうかい日付ひづけのためにエイプリルフール冗談じょうだんだとめるきもあったため、国立こくりつ公文書こうぶんしょかん本件ほんけん冗談じょうだんでもエイプリルフールでもないと表明ひょうめいしなければならなかった[1]

唯一ゆいいつ残存ざんそんするプロトタイプ(かく装置そうちはすべてのぞかれている)は、核兵器かくへいき機構きこう歴史れきしコレクションとして展示てんじされている[3]

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ a b c d e “Cold war bomb warmed by chickens”. BBC News. (2004ねん4がつ1にち). http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk/3588465.stm 
  2. ^ a b c d e f g h i Edwards, Rob (2003ねん7がつ16にち). “British army planned nuclear landmines”. New Scientist. http://www.newscientist.com/article/dn3943-british-army-planned-nuclear-landmines.html 
  3. ^ a b c d e f g Wilson, Jamie (2003ねん7がつ17にち). “Nuclear mines 'to stop Soviets'”. The Guardian. http://www.guardian.co.uk/uk_news/story/0,3604,999785,00.html 

外部がいぶリンク

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