ヘルマン・ディールス

ディールス

ディールス

ヘルマン・アレクサンダー・ディールス (Hermann Alexander Diels, 1848年ねん5月18日にち - 1922年ねん6月4日にち) は、ドイツの古典こてん文献ぶんけん学がく者もの。「ソクラテス以前いぜんの哲学てつがく者しゃ」の文献ぶんけん資料しりょうを参照さんしょうする際さいの「DK」、すなわちヴァルター・クランツと連名れんめいの『ソクラテス以前いぜん哲学てつがく者しゃ断片だんぺん集しゅう』の編者へんしゃとして知しられる。ドクソグラフィーや古代こだい技術ぎじゅつの研究けんきゅうでも知しられる。

人物じんぶつ

1848年ねん5月18日にち、ヴィースバーデンのビープリヒに、鉄道てつどう職員しょくいんの子ことして生うまれる。ボン大学だいがく卒業そつぎょう後ご、ギムナジウム教員きょういんを経へて、1882年ねんベルリン大学だいがく員外いんがい教授きょうじゅとなり、1886年ねん正せい教授きょうじゅとなる。プロイセン科学かがくアカデミー会員かいいん、イギリス学士がくし院いん客員きゃくいん会員かいいんなども務つとめた。1922年ねん6月4日にちベルリン郊外こうがいのダーレムで没ぼっした。

ボン大学だいがくではヴィラモーヴィッツ＝メレンドルフやカール・ロバートと親交しんこうし、ヘルマン・ウーゼナーの指導しどうを受うけた。エドゥアルト・ツェラーからは科学かがくアカデミー会員かいいんとなる際さいに推輓すいばんを受うけた。

教おしえ子ごにヴァルター・クランツ、フェリクス・ヤコービ、パウル・クレッチマー、エルンスト・ホフマン、カール・ケレーニイがいる。

少年しょうねん時代じだいから機械きかいいじりを好このみ、晩年ばんねんはプラトンの目覚めざまし時計とけいの復元ふくげんを自作じさくするなど、マイスター気質きしつのある人物じんぶつだった。当時とうじ注目ちゅうもくされつつあったアラビア語ごのギリシア資料しりょうも扱あつかっていた。

家族かぞく

• 息子むすこ ルートヴィヒ・ディールス - 植物しょくぶつ学者がくしゃ
• 息子むすこ オットー・ディールス - 化学かがく者しゃ
• 息子むすこ パウル・ディールス - 言語げんご学者がくしゃ

主おもな作品さくひん

• Doxographi Graeci / coll., rec., prolegomenis indicibusque instruxit Hermannus Diels. Nachdruck der 4. Auflage von 1965: De Gruyter, Berlin 1979, ISBN 3-11-001373-8
• Die Fragmente der Vorsokratiker. 3 Bände., Nachdruck der 6. verbesserten Auflage von 1951/52: Weidmann, Zürich 1996, herausgegeben von Walter Kranz, ISBN 3-296-12201-X, ISBN 3-296-12202-8 und ISBN 3-296-12203-6（初版しょはんは1903年ねん）
• Parmenides Lehrgedicht. Nachdruck der 1. Auflage von 1897 (herausgegeben von Jonathan Barnes, Rafael Ferber, Livio Rossetti): Academia Verlag, 2003, ISBN 3-89665-217-6
• Antike Technik: 7 Vorträge. 2., erweiterte Auflage, Teubner, Leipzig und Berlin 1920
• als Hrsg.: Anonymus londinensis ex Aristotelis Iatricis Menoniis et aliis medicis eclogae (= Supplementum Aristotelicum. Band 3,1). Reimer, Berlin 1893.
• Über die Excerpte von Menons Iatrika in dem Londoner Papyrus 137. In: Hermes. Band 28, 1893, S. 407–434.
• Die Handschriften der antiken Ärzte. (= Abh. Königl. Preuss. Akad. Wiss., Phil.-hist. Cl. [1905] 1–158, [1906] 1–115 und [1907] 1–72). Unveränderter, fotomechanischer Nachdruck der Ausgabe von 1905–07, Zentralantiquariat der DDR, Leipzig 1970
• Beiträge zur Zuckungsliteratur des Okzidents und Orients. Unveränderter, fotomechanischer Nachdruck, Zentralantiquariat der DDR, Leipzig 1970.
• Über die Schrift „Antipocras“ des Nicolaus von Polen. In: Sitzungsberichte der königlich Preußischen Academie der Wissenschaften, phil.-historische Klasse. Band 16, Berlin 1916, S. 376–394.
• Hermann Diels: Kleine Schriften zur Geschichte der antiken Philosophie. Hrsg. von Walter Burkert. Wiss. Buchgesellschaft, Darmstadt 1969, S. XIV–XXVI

日本語にほんご訳やく

• ヘルマン・ディールス著ちょ、平田ひらた寛ひろし訳わけ『古代こだい技術ぎじゅつ』※Antike Technik 1924年ねん第だい3版はんの訳わけ
  • 1943年ねん、創つく元もと社しゃ〈創そう元もと科学かがく叢書そうしょ〉、NDLJP:1064616
  • 1970年ねん、鹿島かしま研究所けんきゅうじょ出版しゅっぱん会かい〈SD選書せんしょ〉
  • 2024年ねん、筑摩書房ちくましょぼう〈ちくま学芸がくげい文庫ぶんこ〉、三村みつむら太郎たろう解説かいせつ、ISBN 978-4480512406
• 内山うちやま勝利かつとしほか訳やく『ソクラテス以前いぜん哲学てつがく者しゃ断片だんぺん集しゅう』全ぜん6冊さつ、岩波書店いわなみしょてん、1996年ねん ※Die Fragmente der Vorsokratiker 1951-52年ねん第だい6版はんのギリシア語ご部分ぶぶんの全訳ぜんやく + 原注げんちゅうの抄訳しょうやく + 訳注やくちゅう