ベル 214

ベル 214B ビッグリフター

用途ようと：汎用はんようヘリコプター
製造せいぞう者しゃ：ベル・ヘリコプター
運用うんよう者しゃ：運用うんよう国こく参照さんしょう
初はつ飛行ひこう：1970年ねん
生産せいさん数すう：378機き
生産せいさん開始かいし：1975年ねん

ベル 214は、UH-1 ヒューイシリーズの発展はってん型がたの単発たんぱつ汎用はんようヘリコプター。双発そうはつ・大型おおがた化かしたベル 214STも開発かいはつされている。

概要がいよう

ベル 214は、ベル 205/UH-1のエンジン強化きょうか型がた「ヒューイ・プラス」として1970年ねんに発表はっぴょうされた。エンジンは同おなじくライカミング T53 ターボシャフトエンジンであるが、1,900軸じく馬力ばりきまで強化きょうかされ、トランスミッションも改良かいりょう、ローターブレードも拡大かくだいされている。原型げんけい機きは1970年ねんに初はつ飛行ひこうしている。

初期しょき型がたのベル 214Aは原型げんけい機きよりもさらにエンジンを強化きょうかし、ライカミング LTC4B-8D（2,930shp）を搭載とうさいした。1974年ねん 3月13日にちに初はつ飛行ひこうしている。ベル 214Aはイラン軍ぐん向むけのものであり、高地こうち・高温こうおん性能せいのうを評価ひょうかされて、1972年ねんに287機きを受注じゅちゅう、1975年ねんに引ひき渡わたされた。39機きのベル 214Cが1977年ねん-1978年ねんに引ひき渡わたされている。さらに50機きの追加ついか生産せいさんと350機きのベル 214STの生産せいさんはイラン国内こくないでも一部いちぶ組くみ立たてが行おこなわれる予定よていであった。しかし、296機きのベル 214Aと39機きのベル 214Cを引ひき渡わたしたところでイラン革命かくめいにより、イラン向むけの生産せいさんは中止ちゅうしされた。

ベル社しゃはこのほかにも、民間みんかん型かたを開発かいはつしている。民間みんかん型がたのベル 214BはエンジンをT5508D ターボシャフトエンジンに換かわ装そうしている。最大さいだい出力しゅつりょくは2,950軸馬力じくばりきにもなるが、トランスミッション容量ようりょうの関係かんけいもあり、離着陸りちゃくりく時じ2,050軸馬力じくばりき、通常つうじょう時じ1,850軸馬力じくばりきに落おとして使用しようする。1976年ねんにFAAの型式けいしき証明しょうめいを取得しゅとくしている。ベル 214Bは1981年ねんまで生産せいさんされた。

各かく型かた

ベル 214 ヒューイ・プラス

原型げんけい機き。1970年ねん初はつ飛行ひこう。ライカミング T53-L-702 エンジン搭載とうさい（1,900shp）。

ベル 214A/C エスファハーン

イラン軍ぐん向むけ機体きたい。ベル 214Aは陸軍りくぐん向むけ。296機き製造せいぞう。ベル 214Cは空軍くうぐんのSAR任務にんむ向むけ。ホイストなどを装備そうび。39機き製造せいぞう。

ベル 214B ビッグリフター

民間みんかん向むけ。70機き製造せいぞう。

ベル 214B-1: 機内きない搭載とうさい燃料ねんりょうを最大さいだい12,500lb（5,670kg）に制限せいげんした型かた。ベル 214Bの1,600lbよりも制限せいげんされているが、機外きがい搭載とうさい重量じゅうりょうは変かわらず、より吊つり下さげ輸送ゆそうに適てきしたものとなっている。数時間すうじかんの作業さぎょうでベル 214Bとベル 214B-1は相互そうごに変更へんこうすることができる^[1]。