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ベンズニダゾール

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア（Wikipedia）』
ベンズニダゾール
IUPAC命名めいめい法ほうによる物質ぶっしつ名めい
臨床りんしょうデータ
販売はんばい名めい Rochagan, Radanil[1]
Drugs.com Micromedex Detailed Consumer Information
投与とうよ経路けいろ by mouth
薬物やくぶつ動態どうたいデータ
生物せいぶつ学がく的てき利用りよう能のうHigh
代謝たいしゃLiver
半減はんげん期き12 hours
排泄はいせつKidney and fecal
識別しきべつ
CAS番号ばんごう
 22994-85-0 チェック
ATCコード P01CA02 (WHO)
PubChem CID: 31593
ChemSpider 29299 チェック
UNII YC42NRJ1ZD チェック
KEGG D02489  チェック
ChEBI CHEBI:133833 チェック
ChEMBL CHEMBL110 チェック
化学かがく的てきデータ
化学かがく式しきC12H12N4O3
分子ぶんし量りょう260.249 g/mol
物理ぶつり的てきデータ
融点ゆうてん188.5 - 190 °C (371.3 - 374.0 °F)
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ベンズニダゾール(Benznidazole)はシャーガス病びょうの治療ちりょうに用もちいられる抗こう寄生虫きせいちゅう薬やくである[2]。感染かんせん初期しょきヒトへの投与とうよは感染かんせん期間きかんが長ながいヒトへの投与とうよより効果こうかが高たかい[3]。副作用ふくさようがニフルチモックスより軽かるいため一いち次じ治療ちりょう薬やくとして使用しようされる[1]。投与とうよ法ほうは経口けいこうである[2]。

副作用ふくさようは一般いっぱん的てきによく診みられる[4]。よくある副作用ふくさようは、発疹はっしん、しびれ、発熱はつねつ、筋肉きんにく痛つう、食欲しょくよく不振ふしん、不眠症ふみんしょうなどである[4][5]。稀まれな副作用ふくさようには骨髄こつづい抑制よくせいによる低てい血ち細胞さいぼうレベルなどがある[1][5]。妊娠にんしん中なかのヒトまたは重度じゅうどの肝臓かんぞう病びょうや腎臓じんぞう病びょうのヒトへ投与とうよは推奨すいしょうされない[4][3]。ベンズニダゾールはニトロイミダゾール系けいの薬くすりであり、作用さよう機き序じょはフリーラジカルを生成せいせいすることで効果こうかがある[5][6]。

ベンズニダゾールは1971年ねんに医薬品いやくひんとして使用しようされるようになった[2]。世界せかい保健ほけん機関きかんの必須ひっす医薬品いやくひんリストに掲載けいさいされており、最もっとも効果こうか的てきで安全あんぜんな医療いりょう制度せいどに必要ひつようとされる医薬品いやくひんである[7]。一般いっぱん的てきに市販しはんされていないが、米国べいこくではアメリカ疾病しっぺい予防よぼう管理かんりセンターから入手にゅうしゅできる[2]。 2012年ねん時点じてんではブラジルの政府せいふが運営うんえいする製薬せいやく会社かいしゃのLaboratório Farmacêutico do Estado de Pernambucoが唯一ゆいいつの生産せいさん者しゃである[8]。

出典しゅってん

[編集へんしゅう]
  1. ^ a b c Bern, Caryn; Montgomery, Susan P.; Herwaldt, Barbara L.; Rassi, Anis; Marin-Neto, Jose Antonio; Dantas, Roberto O.; Maguire, James H.; Acquatella, Harry et al. (2007-11-14). “Evaluation and Treatment of Chagas Disease in the United States: A Systematic Review”. JAMA 298 (18): 2171–81. doi:10.1001/jama.298.18.2171. ISSN 0098-7484. PMID 18000201. http://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/209410. 
  2. ^ a b c d “Our Formulary | Infectious Diseases Laboratories | CDC”. www.cdc.gov (22 September 2016). 16 December 2016時じ点てんのオリジナルよりアーカイブ。7 December 2016閲覧えつらん。
  3. ^ a b “Chagas disease”. World Health Organization (March 2016). 27 February 2014時じ点てんのオリジナルよりアーカイブ。7 December 2016閲覧えつらん。
  4. ^ a b c Prevention. “CDC - Chagas Disease - Resources for Health Professionals - Antiparasitic Treatment”. www.cdc.gov. 2016年ねん11月6日にち時点じてんのオリジナルよりアーカイブ。2016年ねん11月5日にち閲覧えつらん。
  5. ^ a b c Castro, José A.; de Mecca, Maria Montalto; Bartel, Laura C. (2006-08-01). “Toxic side effects of drugs used to treat Chagas' disease (American trypanosomiasis)”. Human & Experimental Toxicology 25 (8): 471–479. doi:10.1191/0960327106het653oa. ISSN 0960-3271. PMID 16937919. 
  6. ^ Urbina, Julio A.. “Nuevas drogas para el tratamiento etiológico de la Enfermedad de Chagas” (Spanish). May 8, 2012時じ点てんのオリジナルよりアーカイブ。March 24, 2012閲覧えつらん。
  7. ^ “WHO Model List of Essential Medicines (19th List)”. World Health Organization (April 2015). 13 December 2016時じ点てんのオリジナルよりアーカイブ。8 December 2016閲覧えつらん。
  8. ^ “Treatment for Chagas: Enter Supplier Number Two | End the Neglect”. endtheneglect.org (21 March 2012). 6 November 2016時じ点てんのオリジナルよりアーカイブ。7 December 2016閲覧えつらん。
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