ホルム

ホルム（ロシア語ご: Холм、ラテン文字もじ表記ひょうきの例れい: Kholm）は、ロシア・ノヴゴロド州しゅうの南部なんぶにある町まち。人口じんこうは3,214人にん（2021年ねん）^[1]。

州都しゅうとノヴゴロドから南みなみへ200km、トロペツから北きたへ77km、スターラヤ・ルーサからは南西なんせいへ93km。ロヴァチ川がわとクーニャ川がわの合流ごうりゅう点てんに位置いちしている。

ホルムは、1144年ねんの文献ぶんけんに「ホルム・ポゴスト」（丘おかの墓地ぼち）の名なで登場とうじょうする。中世ちゅうせいにはトヴェリのトヴェリ公国こうこくの分ぶん領りょうホルムスキー公こうの座ざ所しょであったホルム・ポゴストは、リトアニア大公たいこう国こくをはじめポーランド王国おうこく、スウェーデンなど様々さまざまな国くにの軍隊ぐんたいの攻撃こうげきにあったが耐たえてきた。1777年ねんに郡ぐん（ウイェースト）の中心ちゅうしん都市としとしてホルムに改名かいめいされている。

第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん中なかの1942年ねん、ホルムはレニングラード方面ほうめんへの兵站へいたん拠点きょてんとしてドイツ軍ぐんに占領せんりょうされる。レニングラードでドイツ軍ぐんが敗北はいぼくした後のち、侵攻しんこうしてきたソ連それん軍ぐんによりホルムはおよそ3ヶ月かげつ間あいだ包囲ほうい下かにおかれた（ホルムの戦たたかい）。その後ご、1944年ねん2月がつ21日にちまでドイツ軍ぐんの占領せんりょう下かにおかれていたが、1944年ねん2月がつの赤軍せきぐんの大だい攻勢こうせい（トロペツ＝ホルム作戦さくせん）にてホルムのドイツ軍ぐん守備しゅび隊たいは降伏ごうぶくした。ホルムは戦そよいで完全かんぜんに破壊はかいされ、現在げんざいの人口じんこうは戦前せんぜんの3分ぶんの2にすぎない。