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ボラティリティ

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ボラティリティえい: volatility)とは、金融きんゆう工学こうがくにおける金融きんゆう商品しょうひん価格かかくについての幾何きかブラウン運動うんどうモデル[ちゅう 1]

におけるのこと。リスクともばれる。(は、時間じかん函数かんすうとしての金融きんゆう商品しょうひん価格かかく運用うんよう資産しさんがく

このモデルにおいて、株価かぶかあらわ場合ばあい時間じかん単位たんいを1ねん単位たんいにすると、ボラティリティは 通常つうじょう範囲はんいにあることが経験けいけんてきられている[よう出典しゅってん]

広義こうぎには資産しさん価格かかく変動へんどうはげしさをあらわパラメータ広義こうぎについては、テクニカル指標しひょう一覧いちらん#広義こうぎボラティリティ参照さんしょう

ヒストリカル・ボラティリティとインプライド・ボラティリティ[編集へんしゅう]

幾何きかブラウン運動うんどうモデル(ブラック-ショールズ方程式ほうていしき)で現実げんじつ市場いちば説明せつめいしようとするさい、インプットとして使つかうデータの種類しゅるいによってことなる。

ヒストリカル・ボラティリティ[編集へんしゅう]

株価かぶか値動ねうごきがモデル (1) にしたがうと仮定かていし、過去かこ株価かぶかのデータから推定すいていした価格かかく対数たいすう差分さぶん標準ひょうじゅん偏差へんさ過去かこにちにわたって株価かぶか観測かんそくしたとし、だいにちの(たとえば)終値おわりねとする。

平均へいきん

くと

推定すいていとなる。このような手続てつづきによって推定すいていされたをヒストリカル・ボラティリティという。

インプライド・ボラティリティ[編集へんしゅう]

これにたいして、現実げんじつオプション市場いちばでついたオプション価格かかくから逆算ぎゃくさんされたボラティリティをインプライド・ボラティリティという。 以下いかこれについて説明せつめいする。

ブラック-ショールズモデル (1) (金利きんり一定いってい)を使つかえば、満期まんき権利けんり行使こうし価格かかくのヨーロピアン・コールオプションの価格かかく


現在げんざい株価かぶか標準ひょうじゅん正規せいき分布ぶんぷ分布ぶんぷ関数かんすう

によってあらわされる。しかしこのしきをヒストリカル・ボラティリティにするとおおくの場合ばあい計算けいさんされる現実げんじつのオプションの市場いちば価格かかくとは一致いっちしない。そこでぎゃくに、かんする方程式ほうていしき関数かんすうであることに注意ちゅうい

市場いちば価格かかく

いてられるをインプライド・ボラティリティという。

なお、この当然とうぜんによってことなる。固定こていして、よこじくたてじくにインプライド・ボラティリティをプロットしたグラフをボラティリティ・スマイル固定こていして、よこじくたてじくにインプライド・ボラティリティをプロットしたものをボラティリティ期間きかん構造こうぞうぶ。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ ただし、現実げんじつ金融きんゆう資産しさん価格かかく変化へんかりつは、幾何きかブラウン運動うんどうモデルからみちびかれる対数たいすう正規せいき分布ぶんぷではなくパレート分布ぶんぷべき分布ぶんぷ)にしたがうというせつもある(経済けいざい物理ぶつりがく参照さんしょう)。

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • John Hull, "Options, Futures, and other derivatives", Prentice Hall