ポプラレス
ポプラレス(
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概要
[ティベリウス・グラックスは
数ヶ月 の間 、まるで王 のように振 る舞 った。
これまでのローマの歴史 にはなかったことだ。。。
ガイウス・グラックスがこれから何 をしでかすか、占 いたくもない。
徐々 にだが、破滅 へ向 かって加速度 的 に滑 り出 している。
ガビニウス法 [注釈 1]、その2年 後 のカッシウス法 [注釈 2]で、選挙 もめちゃくちゃ。
今 や人々 と元老 院 の分断 は明 らかで(Videre iam videor populum a senatu disiunctum)、
多 くの事 を大衆 の意志 が(multitudinis arbitrio)動 かしている。
どうすればそれを防 げるかではなく、そう出来 るかを学 ぶ者 の方 が多 いのだ。キケロ『
友情 について』41. ガイウス・ラエリウス・サピエンスの台詞
ポプラレスが
現代 の研究
[
貴族 (nobilitas)はその権威 (dignitas)を、
人々 はその自由 を振 り回 すようになり、
おのおのが奪 うことに夢中 になった。
このため全 ては2つの党 (partis)に分 かれ、
共和 国 は引 き裂 かれた。サッルスティウス『ユグルタ
戦記 』41.5
テオドール・モムゼンも
脚注
[注釈
[出典
[参考 文献
[- Giovanni Rotondi (1912). Leges publicae populi romani. Società Editrice Libraria
- T. R. S. Broughton (1951). The Magistrates of the Roman Republic Vol.1. American Philological Association
- R. Seager (1972). “Cicero and the Word Popvlaris”. The Classical Quarterly (Cambridge University Press) 22 (2): 328-338. JSTOR 638213.
- Guy Achard (1982). “Langage et société: A propos des optimates et des populares”. Latomus (Société d'Études Latines de Bruxelles) 41 (4): 794-800. JSTOR 41532686.
- N. Mackie (1992). “"Popularis" Ideology and Popular Politics at Rome”. Rheinisches Museum für Philologie (J.D. Sauerländers Verlag) 135 (1): 49-73. JSTOR 41233843.
- テオドール・モムゼン
著 、長谷川 博隆 訳 『ローマの歴史 II地中海 世界 の覇者 へ』名古屋大学出版会 、2005年 。ISBN 4-8158-0506-7。 砂田 徹 「「グラックス改革 」再考 」『西洋 史 論集 』第 11巻 、北海道大学 文学部 西洋 史 研究 室 、2008年 、1-26頁 。砂田 徹 『共和 政 ローマの内乱 とイタリア統合 退役 兵 植民 への地方 都市 の対応 』北海道大学 出版 会 、2018年 。ISBN 9784832968431。鷲田 睦 朗 「インゲニウム考 : ローマ共和 政 後期 における「競争 的 な政治 文化 」との整合 性 を中心 に」『待兼山 論叢 .史学 篇 』第 48巻 、大阪大学 西洋 史 学会 、2014年 、51-76頁 。鷲田 睦 朗 「「民衆 派 」と「閥族 派 」は滅 ぼさねばならない:ローマ共和 政 後期 における政治 状況 の理解 に向 けて」『パブリック・ヒストリー』第 17巻 、大阪大学 西洋 史 学会 、2020年 、75-83頁 、doi:10.18910/76014。