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マグサイサイ賞しょう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア（Wikipedia）』

マグサイサイ賞しょう（マグサイサイしょう、正式せいしき名称めいしょう：ラモン・マグサイサイ賞しょう、英えい: Ramon Magsaysay Award) は、フィリピン大統領だいとうりょうラモン・マグサイサイを記念きねんして創設そうせつされた賞しょう。毎年まいとしマニラ市しのラモン・マグサイサイ賞しょう財団ざいだんにより、アジア地域ちいきで社会しゃかい貢献こうけんなどに傑出けっしゅつした功績こうせきを果はたした個人こじんや団体だんたいに対たいして贈おくられる。比喩ひゆ的てきに「アジアのノーベル賞しょう」とも呼よばれる権威けんいある賞しょうである[1]。

部門ぶもん

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2008年ねんまではこの賞しょうには以下いかの6部門ぶもんがあったが、2009年ねん以降いこうは特とくに部門ぶもんを設もうけず授賞じゅしょうされている。

  • 政府せいふ (Government Service) （1958年ねん - 2008年ねん）
  • 社会しゃかい奉仕ほうし (Public Service) （1958年ねん - 2008年ねん）
  • 社会しゃかい指導しどう (Community Leadership) （1958年ねん - 2008年ねん）
  • 報道ほうどう・文学ぶんがく・創造そうぞう的てき情報じょうほう伝達でんたつ (Journalism, Literature, and Creative Communication Arts) （1958年ねん - 2008年ねん）
  • 平和へいわ・国際こくさい理解りかい (Peace and International Understanding) （1958年ねん - 2008年ねん）
  • 新興しんこう指導しどう者しゃ (Emergent Leadership) （2001年ねん - ）

沿革えんかく

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この賞しょうは、1957年ねん3月17日にちに当時とうじのフィリピンの現職げんしょく大統領だいとうりょうラモン・マグサイサイが航空機こうくうき事故じこで死去しきょしたのを受うけ、同年どうねん4月がつ、ニューヨークのロックフェラー兄弟きょうだい財団ざいだん (RBF)（英語えいご版ばん）の出資しゅっしで発足ほっそくした。これに協力きょうりょくしていたフィリピン政府せいふは、マグサイサイの政治せいじにおける清廉せいれん潔白けっぱくさ、国民こくみんへの勇気ゆうきある奉仕ほうし、民主みんしゅ主義しゅぎ社会しゃかいでのプラグマティックな理想りそう主義しゅぎといった不朽ふきゅうの功績こうせきを称となえ、賞しょうの創設そうせつにあたり彼かれの名なを記念きねんすることとした。1957年ねん5月がつ、戦前せんぜんのフィリピン・コモンウェルス（独立どくりつ準備じゅんび政府せいふ）大統領だいとうりょう経験けいけん者しゃや、マグサイサイの父ちちら7人にんの高名こうみょうなフィリピン人じんが、賞しょうの授与じゅよを実施じっしするための非ひ営利えいり組織そしき「ラモン・マグサイサイ賞しょう財団ざいだん (RMAF)」の創設そうせつ理事りじ会かいに名なを連つらね、翌よく1958年ねん、RMAFが発足ほっそくし最初さいしょの授与じゅよ式しきが行おこなわれた。

RMAFは、1959年ねんにはフィリピン議会ぎかいより、ロックフェラー兄弟きょうだい財団ざいだんからの出資しゅっし額がくに相当そうとうする土地とちの寄付きふや免税めんぜいの特権とっけんを受うけ、1968年ねんにはロックフェラー兄弟きょうだい財団ざいだんからの更さらなる援助えんじょにより、財団ざいだんが入居にゅうきょするラモン・マグサイサイ・センターが建設けんせつされた。またフィリピン国内外こくないがいの個人こじんや企業きぎょうの寄付きふにより、アジアに関かんする図書館としょかんの運営うんえい、アジアの諸しょ問題もんだいに関かんするシンポジウム開催かいさいなどさまざまな活動かつどうを行おこなっている。現在げんざいの理事りじ会かいは各界かくかいから選えらばれた9人にんのフィリピン市民しみんが4年ねん交代こうたいで勤つとめ、そこで任命にんめいされた理事りじ長ちょうが常勤じょうきんで財団ざいだんの運営うんえいを行おこなっている。

RMAFは人種じんしゅ・信条しんじょう・性別せいべつ・国籍こくせきを問とわず、それぞれの分野ぶんやで傑出けっしゅつした業績ぎょうせきを達成たっせいしたり、世間せけんの賞賛しょうさんを期待きたいせず寛大かんだいに人々ひとびとを助たすけたりした個人こじんや組織そしきを表彰ひょうしょうし賞しょうを授与じゅよしている。授与じゅよ式しきは毎年まいとしマグサイサイの誕生たんじょう日びである8月がつ31日にちに行おこなわれ、受賞じゅしょう者しゃにはメダルと賞金しょうきんが授与じゅよされる。当初とうしょ、賞しょうは政府せいふ部門ぶもん、社会しゃかい奉仕ほうし部門ぶもん、社会しゃかい指導しどう部門ぶもん、報道ほうどう・文学ぶんがく・創造そうぞう的てき情報じょうほう伝達でんたつ部門ぶもん、平和へいわ・国際こくさい理解りかい部門ぶもんの5部門ぶもんからなっていたが、2000年ねんには6番目ばんめの部門ぶもんとなる新興しんこう指導しどう者しゃ部門ぶもんをフォード財団ざいだんの支援しえんで創設そうせつした[2]。この新しん部門ぶもんの賞しょうは「それぞれの地域ちいき社会しゃかいで、社会しゃかいの変化へんかによる問題もんだいに取とり組くんで多大ただいな業績ぎょうせきをあげたが、その指導しどう力りょくが地域ちいき社会しゃかいの外そとではまだあまり知しられていない40歳さい以下いかの個人こじん」に対たいして贈おくられ、2001年ねんに最初さいしょの授与じゅよが行おこなわれた[2]。

受賞じゅしょう者しゃ

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1958年ねんの第だい1回かい以来いらい現在げんざいまで、アジア全域ぜんいきから200以上いじょうの個人こじんや10を越こす団体だんたいが受賞じゅしょうしている。（ → 詳細しょうさいは英語えいご版ばん「List of Magsaysay awardees」項こうを参照さんしょう）

主おもな受賞じゅしょう者しゃ

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政府せいふ

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社会しゃかい奉仕ほうし

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社会しゃかい指導しどう

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報道ほうどう・文学ぶんがく・創造そうぞう的てき情報じょうほう伝達でんたつ

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平和へいわ・国際こくさい理解りかい

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新興しんこう指導しどう者しゃ

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ ペシャワール会かい 東奥ひがしおく日報にっぽう 2008年ねん8月がつ27日にち
  2. ^ a b 小学館しょうがくかん　日本にっぽん大だい百科全書ひゃっかぜんしょ(ニッポニカ)『マグサイサイ賞しょう』 - コトバンク

外部がいぶリンク

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