(Translated by https://www.hiragana.jp/)
モダーンズ - Wikipedia コンテンツにスキップ

モダーンズ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
モダーンズ
The Moderns
監督かんとく アラン・ルドルフ
脚本きゃくほん ジョン・ブラッドショー
アラン・ルドルフ
製作せいさく キャロライン・ファイファー
シェップ・ゴードン
デヴィッド・ブロッカー
出演しゅつえんしゃ キース・キャラダイン
リンダ・フィオレンティーノ
音楽おんがく マーク・アイシャム
撮影さつえい 栗田くりたゆたかどおり
編集へんしゅう デブラ・T・スミス
スコット・ブルック
公開こうかい アメリカ合衆国の旗 1988ねん5がつ
日本の旗 1989ねん4がつ8にち
上映じょうえい時間じかん 126ふん
製作せいさくこく アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
言語げんご 英語えいご
テンプレートを表示ひょうじ

モダーンズ』(The Moderns)は、1988ねん制作せいさくアメリカ映画えいがパリ舞台ぶたいに「うしなわれた世代せだい」をえがいた作品さくひん

スタッフ

[編集へんしゅう]

キャスト

[編集へんしゅう]

ストーリー

[編集へんしゅう]

1920年代ねんだいパリシカゴ出身しゅっしんれない画家がかニコラス・ハートは、きつけのレストランで、ファム・ファタールふうおんなレイチェルにをとめる。彼女かのじょあやしげな資産しさんストーンのつまであった。ガートルード・スタインひらくサロンにヘミングウェイらと参加さんかしたニコラスは、そこでストーン夫妻ふさい再会さいかいし、いち悶着もんちゃくこし、ストーンとリングで決闘けっとうする約束やくそくをする。同時どうじに、ナタリー・ド・ヴィル伯爵はくしゃく夫人ふじんから、マチスセザンヌモディリアニなどの絵画かいが贋作がんさく依頼いらいされる。そして・・・。

こぼればなし

[編集へんしゅう]

オープニングに使用しようされた主要しゅよう登場とうじょう人物じんぶつならんだ絵画かいがは、キース・ヴァン・ドンゲンの『モンパルナス・ブルース』という絵画かいがのパロディで、キース・キャラダインがえがいた[1]

共同きょうどう脚本きゃくほんのブラッドショーは、オードリー・ヘプバーン主演しゅえん映画えいがおしゃれ泥棒どろぼう』(以下いか、『おしゃれ~』)の原作げんさくしゃ同姓どうせいである。『おしゃれ~』もパリが舞台ぶたい贋作がんさくがテーマである。また、ヒロインの名前なまえはニコルで、このほんさく主役しゅやく「ニコラス」の女性じょせいがたである。また、『おしゃれ~』にはヘプバーンがたけみじかいスカートからシュミーズがはみしているスタイルで登場とうじょうするシーンがあり、これと同様どうようのスタイルでフィオレンティーノが登場とうじょうするシーンがほんさくにもある。

脚本きゃくほんいたブラッドショーは、1960年代ねんだい70年代ねんだいのもっとも重要じゅうようジャーナリストで、エスクァイア寄稿きこう編集へんしゅうしゃでもあった。製作せいさくしゃキャロライン・ファイファーのおっとでもある。1986ねん11月、映画えいが完成かんせいまえくなった。ほんさくのラストに「ブラッドショーにささぐ(for Bradshaw)」というフレーズが画面がめんあらわれるのは、かれへの献辞けんじである。[2]

公開こうかい当時とうじジョン・ローンが『ラストエンペラー』に主演しゅえんしたことがきっかけになり、日本にっぽん国内こくないでは大人気だいにんきであった。それゆえか日本にっぽんばんビデオテープのパッケージなどでも、ローンの姿すがた大写おおうつしになっており、かれ主演しゅえんのようにえる。DVD日本にっぽん発売はつばいされたときには、ジャケット表面ひょうめんには、キャラダインとフィオレンティーノの姿すがたのみで、ローンはかげもなかった。[3]

2013ねん7がつふたたびDVD

ストーンやくにはミック・ジャガーサム・シェパード、レイチェルやくにはメグ・ティリー、ナタリーやくにはイザベラ・ロッセリーニ候補こうほになっていた[4]

映画えいが音楽おんがく作曲さっきょく評論ひょうろん菊地きくちしげるあな自著じちょ『ユングのサウンドトラック』(イーストプレス)で、この映画えいがのマーク・アイシャムによるサントラを「かなり素晴すばらしい」と評価ひょうかした[5]

日本にっぽん公開こうかいようのパンフレット

[編集へんしゅう]

CINESWITCH8ごうとして編集へんしゅうされた。ちなみに9ごう長部おさべ日出雄ひでお監督かんとくゆめまつり』。表紙ひょうしペーター佐藤さとう[6]ヘラルド・エースフジテレビ共同きょうどう編集へんしゅう

四方よも義朗よしろうとスタイリストはら由美子ゆみこ対談たいだんからはじまり、都市とし評論ひょうろん海野うみのひろし映画えいが評論ひょうろん川口かわぐち敦子あつこ美術びじゅつ評論ひょうろん針生はりゅう一郎いちろう、ファッション評論ひょうろん川本かわもと恵子けいこ映画えいがライターの金子かねこ裕子ゆうこ音楽おんがく評論ひょうろんとみたに正博まさひろ寄稿きこうしている。撮影さつえい監督かんとく栗田くりたへの大久保おおくぼ賢一けんいちによるインタビューと採録さいろくシナリオもっている。

四方しほうは、ナタリー・ド・ヴィルがパリのレスビアンの先駆せんくしゃであるとし[7]海野うみのは、実在じつざいしたナタリー・バーニィとペギー・グッゲンハイムのイメージを合成ごうせいしたキャラクターであるとした[8]

海野うみの針生はりゅうはともに、ほんさく時代じだい設定せってい1926ねんだと特定とくていし、ラストにニック・ハートがあめ心配しんぱいし「あとさんにち大丈夫だいじょうぶだろう」とうのが、1929ねん世界せかいだい恐慌きょうこうのことであると解釈かいしゃくしている[9]

栗田くりたのインタビュー記事きじ冒頭ぼうとうにおいて大久保おおくぼは、ほんさくは1975ねんにルドルフ監督かんとくによってシナリオ初稿しょこうかれた12ねんしの企画きかくであることをかしている。栗田くりたによるとほんさくモントリオール撮影さつえいされたという。[10]

イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』『ラスト・エンペラー』に出演しゅつえんのジョン・ローンへの金子かねこ裕子ゆうこによるインタビューで「中国ちゅうごくけいやくばっかりえんじていたから、今度こんど芸術げいじゅつ都市としみたいなところにあつまってくる国籍こくせきてき人々ひとびと一人ひとりえんじたい」という意味いみのことをローンがった直後ちょくごほんさくへの参加さんかほうじられたので「あれは、あのインタビューの時点じてんまっていたのでしょう?」と金子かねこいたら、かれ否定ひていした、という記事きじった。[11]

挿入そうにゅうきょく

[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく

[編集へんしゅう]

出典しゅってん

[編集へんしゅう]
  1. ^ サントラばんのレビュー。ジャケット功績こうせきがキャラダインにされていると文末ぶんまつにある
  2. ^ パンフレット(CINEMASWITCH・8ごう)6ページおよび28ページ。製作せいさくしゃかれつまであるてんかんしては後者こうしゃ記載きさい
  3. ^ グーグル画像がぞう検索けんさく「モダーンズ VHS DVD」
  4. ^ imdbのトリビア
  5. ^ 単行本たんこうぼん、373ページまつからぎょう
  6. ^ 当該とうがいパンフレット、目次もくじ
  7. ^ 当該とうがいパンフ2ページ
  8. ^ 9ページ
  9. ^ 当該とうがいパンフレット、9ページと15ページ。
  10. ^ 当該とうがいパンフ、28ページ
  11. ^ 22ページ
  12. ^ imdb

外部がいぶリンク

[編集へんしゅう]