ラチェット (楽器がっき)

ラチェット

プーリームでの使用しよう

ラチェット（英えい: ratchet、独どく: Ratsche、仏ふつ: crécelle、伊い: raganella、イディッシュ語ご: גראַגער‎）は、体からだ鳴な楽器がっきのひとつ。ラットルに分類ぶんるいされる。打楽器だがっき奏者そうしゃが演奏えんそうする。

歯車はぐるまと、薄うすい木片もくへんなどの舌したから成なる。舌したの一方いっぽうを固定こていし、他方たほうに歯車はぐるまを合あわせる。歯車はぐるまが回転かいてんすると、歯車はぐるまの歯はが舌したをはじき（ラチェット機構きこう）、これによって音おとがでる。これが継続けいぞくするため、大おおきながらがらとした音おとがする。

全体ぜんたいを手てなどで保持ほじして、歯車はぐるまをハンドルで回まわして音おとを出だすもの（ハンドル式しき）と、ハンドルをつかんで全体ぜんたいを振ふり回まわして音おとを出だすもの（振ふり回まわし式しき）がある。

ユダヤ教きょうのプーリームの祭まつりでよく使つかわれる楽器がっきであり、この祭まつりでエステル記きを読よむ時ときに、ハマンの名前なまえを言いいながら、この楽器がっきを鳴ならして発声はっせいをかき消けす慣習かんしゅうがある。

日本にっぽんの民芸みんげいにも良よく似にた楽器がっきが見みられ、歌舞伎かぶきの下座げざ音楽おんがくにも用もちいられている。

使用しよう例れい

• アンゲラー：おもちゃの交響曲こうきょうきょく
• カール・オルフ：カルミナ・ブラーナ
• ベートーヴェン：ウェリントンの勝利しょうり - マスケット銃じゅうの代用だいようで使つかう。
• チャイコフスキー：バレエ『くるみ割わり人形にんぎょう』 - 人形にんぎょうが夜中よなかに動うごき出だす場面ばめんで使用しよう。
• R・シュトラウス：交響こうきょう詩し『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ゆかいな悪戯いたずら』
• レスピーギ：交響こうきょう詩し『ローマの松まつ』『ローマの祭まつり』
• ヨーゼフ・シュトラウス：ポルカ『おしゃべりなかわいい口くち』