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ラヴ・オーヴァー・ゴールド

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ラヴ・オーヴァー・ゴールド』
ダイアー・ストレイツスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ロック、ルーツ・ロック
時間じかん
レーベル ヴァーティゴ
ワーナー・ブラザース・レコードアメリカ合衆国の旗
プロデュース マーク・ノップラー
専門せんもん評論ひょうろんによるレビュー
チャート最高さいこう順位じゅんい
  • 1(イギリス[1]、オーストリア[2]、オランダ[3]、ニュージーランド[4]、ノルウェー[5]
  • 2(スウェーデン[6]
  • 4(ドイツ[7]
  • 19(アメリカ[8]
  • 74日本にっぽん[9]
  • ダイアー・ストレイツ アルバム 年表ねんぴょう
    メイキング・ムーヴィーズ
    (1980ねん)
    ラヴ・オーヴァー・ゴールド
    (1982ねん)
    ExtendedancEPlay
    (1983ねん)
    テンプレートを表示ひょうじ

    ラヴ・オーヴァー・ゴールド』(Love Over Gold)は、イギリスロックバンドダイアー・ストレイツ1982ねん発表はっぴょうした4さくスタジオ・アルバム。1980ねんのツアーより加入かにゅうしたしんメンバーのハル・リンデスとアラン・クラークがはつ参加さんかしたアルバムである。

    背景はいけい[編集へんしゅう]

    「テレグラフ・ロード」のタイトルは、アメリカの国道こくどう24号線ごうせんのうちミシガンしゅうはし部分ぶぶん別名べつめい由来ゆらいしており[10]マーク・ノップラーはツアー・バスでテレグラフ・ロードをとおった体験たいけんと、クヌート・ハムスン小説しょうせつめぐみ』にインスパイアされてこのきょくつくった[11]

    ほんさく制作せいさくされていたころ、ノップラーは女性じょせい視点してんきょく「プライヴェート・ダンサー」も完成かんせいさせていたが、最終さいしゅうてきには自分じぶんでこのきょくうたうことに難色なんしょくしめし、ティナ・ターナーのアルバム『プライヴェート・ダンサー』(1984ねん)に提供ていきょうした[12]。なお、ターナーのヴァージョンのレコーディングには、ノップラーをのぞくダイアー・ストレイツのメンバーが参加さんかし、ノップラーのわりにジェフ・ベックがギターをいている[12]

    ほんさくのレコーディングには、ジャズ・ミュージシャンのマイク・マイニエリがゲスト参加さんかした。なお、ノップラーはマイニエリのアルバム『Wanderlust』(1981ねん)をいて、どうアルバムの制作せいさく関与かんよしたニール・ドーフスマンに興味きょうみいだ[13]ほんさくでドーフスマンをレコーディング・エンジニア起用きようしたのち、アルバム『ブラザーズ・イン・アームス』(1985ねん)では共同きょうどうプロデューサーにむかえている[14]

    ほんさくのレコーディングを最後さいごに、オリジナル・メンバーの一人ひとりピック・ウィザースがバンドを脱退だったい[15]。そして、もとロックパイルのテリー・ウィリアムズが後任こうにんドラマーとして加入かにゅうした[16]

    反響はんきょう[編集へんしゅう]

    母国ぼこくイギリスでは、ほんさくからの先行せんこうシングル「かなしみのダイアリー」がぜんえいシングルチャートで2記録きろくし、バンドはつぜんえいトップ5シングルとなる[17]。そして、ほんさくぜんえいアルバムチャートで4しゅうにわたり1獲得かくとくし、200しゅうチャート圏内けんないはいった[1]

    ニュージーランドのアルバム・チャートでは27しゅう連続れんぞくでトップ10りし、そのうち12しゅうにわたって1獲得かくとくするだいヒットとなった[4]。その度々たびたびチャート圏内けんないさい浮上ふじょうして、1986ねん6がつにも2しゅうトップ10りしている[4]。オランダのアルバム・チャートでは6しゅう[3]、ノルウェーのアルバム・チャートでは5しゅうにわたり1獲得かくとくした[5]

    アメリカではほんさくBillboard 200で19たっ[8]、1986ねん4がつにはRIAAによってゴールドディスク認定にんていされた[18]。また、アメリカでは「公害こうがいびょう」がシングル・カットされ、総合そうごうシングル・チャートのBillboard Hot 100で75、『ビルボード』のメインストリーム・ロック・チャートでは9記録きろくした[8]

    日本にっぽんでは、『コミュニケ』(1979ねん以来いらいとなるオリコンLPチャートのトップ100りをたしている[9]

    評価ひょうか[編集へんしゅう]

    Stephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて5てん満点まんてんちゅう4てんけ「14ふんおよぶオープニングきょく"Telegraph Road"をふくむ5きょくしか収録しゅうろくされておらず、ある意味いみかれらのプログ・ロックてきこころみといえるアルバム」とひょうしている[19]。また、デヴィッド・フリックは『ローリング・ストーンのレビューで5てん満点まんてんちゅう4てんけ「ほとんどのポップ・ミュージックが製品せいひんとみなされている時代じだいにあって、『ラヴ・オーヴァー・ゴールド』はえて、エアプレイよりも芸術げいじゅつせい優先ゆうせんした」とひょうしている[20]

    収録しゅうろくきょく[編集へんしゅう]

    全曲ぜんきょくともマーク・ノップラーさく

    1. テレグラフ・ロード "Telegraph Road" – 14:18
    2. かなしみのダイアリー "Private Investigations" – 6:46
    3. 公害こうがいびょう "Industrial Disease" – 5:50
    4. ラヴ・オーヴァー・ゴールド "Love Over Gold" – 6:17
    5. イット・ネヴァー・レインズ "It Never Rains" – 7:59

    メディアでの使用しようれい[編集へんしゅう]

    ビル・フォーサイス英語えいごばん監督かんとくした1983ねんのイギリス映画えいがアイスクリーム・コネクション英語えいごばん』では、マーク・ノップラーがサウンドトラック制作せいさくし、「テレグラフ・ロード」と「かなしみのダイアリー」といったほんさくからのきょく流用りゅうようされた[21]。なお、フォーサイスはどうさくについて「『ラヴ・オーヴァー・ゴールド』のトーンを反映はんえいしてみた」と説明せつめいしている[21]

    参加さんかミュージシャン[編集へんしゅう]

    アディショナル・ミュージシャン

    脚注きゃくちゅう出典しゅってん[編集へんしゅう]

    1. ^ a b DIRE STRAITS | Artist | Official Charts - 「Albums」をクリックすれば表示ひょうじされる
    2. ^ Dire Straits - Love Over Gold - austriancharts.at
    3. ^ a b dutchcharts.nl - Dire Straits - Love Over Gold
    4. ^ a b c charts.org.nz - Dire Straits - Love Over Gold
    5. ^ a b norwegiancharts.com - Dire Straits - Love Over Gold
    6. ^ swedishcharts.com - Dire Straits - Love Over Gold
    7. ^ officialcharts.de
    8. ^ a b c Dire Straits | Awards | AllMusic
    9. ^ a b 『オリコンチャート・ブックLPへん昭和しょうわ45ねん平成へいせい1ねん)』(オリジナルコンフィデンス/1990ねんISBN 4-87131-025-6)p.190
    10. ^ Michigan Highways: Route Listings: US-24 - michiganhighways.org - 2014ねん12月6にち閲覧えつらん
    11. ^ Telegraph Road by Dire Straits Songfacts - 2014ねん12月6にち閲覧えつらん
    12. ^ a b Private Dancer - Tina Turner | AllMusic - Song Review by Stewart Mason
    13. ^ CLASSIC TRACKS: Dire Straits 'Money For Nothing' - soundonsound.com - 2014ねん12月6にち閲覧えつらん
    14. ^ Neil Dorfsman | Credits | AllMusic
    15. ^ 35 Years Ago: Dire Straits Release 'Communique'
    16. ^ Dire Straits | Biography | AllMusic - Artist Biography by Stephen Thomas Erlewine
    17. ^ DIRE STRAITS | Artist | Official Charts
    18. ^ RIAA公式こうしきサイトないSEARCHABLE DATABASE - 引用いんようきの"LOVE OVER GOLD"と入力にゅうりょくして検索けんさくすれば表示ひょうじされる
    19. ^ Love Over Gold - Dire Straits | AllMusic - Review by Stephen Thomas Erlewine
    20. ^ Dire Straits Love Over Gold Album Review | Rolling Stone - Review by David Fricke - 2014ねん12月6にち閲覧えつらん
    21. ^ a b Comfort and Joy: the anatomy of melancholy - Offscreen - article by Philip Gillett - 2014ねん12月6にち閲覧えつらん