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ルーラー

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

自転車じてんしゃ競技きょうぎロードレースにおけるルーラーとは、平地ひらち一定いっていのペースではしつづけることを得意とくいとするタイプの選手せんしゅスピードマンともばれる。

特徴とくちょう

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平地ひらち一定いっていのペースではしつづけることを得意とくいとし、すうめいでローテーションすれば40km/h以上いじょう数時間すうじかんわたはしつづけることができる。また、ゆるさかみじか山岳さんがく、スプリントもある程度ていどならこなせるため、あらゆる状況じょうきょう対応たいおうできる万能ばんのうがた選手せんしゅであるが、うらかえせばきびしい山岳さんがくではクライマーに、ゴールまえのスプリントではスプリンターに、長時間ちょうじかん独走どくそうではTTスペシャリストおとるため、決定けっていりょくけるタイプでもある。

万能ばんのうがたというてんではパンチャー類似るいじしているが、こちらがスプリントとアップダウンへの対応たいおう両立りょうりつさせているのにたいし、ルーラーは平坦へいたんでの高速こうそく走行そうこう長距離ちょうきょり独走どくそうなどにつよいなど、TTスペシャリストにちかいのがちがいである。

レースでの役割やくわり

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上述じょうじゅつのように勝負しょうぶどころでの決定けっていりょくけるため、ステージレースなどでエースになることはすくない。しかし個人こじん実力じつりょくのみであらそうのではなく、チームによるそう力戦りきせん様相ようそうていしている現在げんざいのロードレースにおいては、いかに実力じつりょくのある選手せんしゅであっても、アシストなしでつことはむずかしく、その役割やくわり大半たいはんになうのがルーラーである。

現在げんざいのレースでは序盤じょばん少数しょうすう先行せんこうする集団しゅうだんができ、それをだい集団しゅうだん(メイン集団しゅうだん)がついそうして、ゴール手前てまえげを吸収きゅうしゅうし、スプリントにまれるのが一般いっぱんてきだが、先頭せんとう集団しゅうだんげるルーラーは単純たんじゅんちをねらうのではなく、レース全体ぜんたいのペースをつくすとともに、メディアへの露出ろしゅつ(たとえ知名度ちめいどひく選手せんしゅでも先頭せんとうはしればかならうつる)をやしてスポンサーにアピールしたり、ステージのなかあいだ地点ちてん設定せっていされたスプリントしょう山岳さんがくしょうなどのポイントを獲得かくとくすることでかくしょうあらそいをコントロールする役目やくめっている。

またついはし集団しゅうだんならば無駄むだなタイムがつかないように計算けいさんしながら、先頭せんとうにたって集団しゅうだんるほか、だい集団しゅうだんからレース終盤しゅうばんして、優勝ゆうしょうねらこともある。また、スプリンターをエースにかかえるチームでは、ゴールのかずkm手前てまえからトレイン(チームがいちれつとなって加速かそくしゴール手前てまえでエースをはな戦法せんぽう)の先頭せんとうって位置いちりをするなど、総合そうごう優勝ゆうしょうねらわないチームでも重要じゅうようはたらきをする。 このほかにも飲料いんりょうはいったボトルや補給ほきゅうしょくをメンバーにくばるなど、みずか勝利しょうりする機会きかいこそほとんどないが、チームに有利ゆうり展開てんかいむためには、ルーラーの存在そんざい必要ひつよう不可欠ふかけつである。

まれにではあるが、序盤じょばんからげた選手せんしゅだい集団しゅうだんって、そのままちをする(「だいげをめる」)こともあり、この場合ばあいかず武器ぶき圧倒的あっとうてき有利ゆうり集団しゅうだん強力きょうりょくなコントロールをねのけてづかった勝利しょうりとして、通常つうじょう以上いじょう賞賛しょうさんされる。

さらにまれなれいだが、2008ねんのジロ・デ・イタリア出場しゅつじょうしたマルツィオ・ブルセギンよう総合そうごう優勝ゆうしょうねらこともある。

代表だいひょうてき選手せんしゅ

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関連かんれん項目こうもく

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