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さんけい

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

さんけい(さんじきょう)は、ひゃくいえせいせんぶんとならぶ、伝統でんとうてき中国ちゅうごくはつ学者がくしゃよう学習がくしゅうしょである。3文字もじで1とし、偶数ぐうすうまついんんでいる。平明へいめい文章ぶんしょうで、学習がくしゅう重要じゅうようさや儒教じゅきょう基本きほんてき徳目とくもく経典きょうてん概要がいよう一般いっぱん常識じょうしき中国ちゅうごく歴史れきしなどをんでいる。

概要がいよう

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みなみそうおうおう13世紀せいき)のさくつたえられるが、はっきりした根拠こんきょがあるわけではない。

さんけい」のテキストにはさまざまなものがあり、一般いっぱんてきにいって時代じだいあたらしいものほど字数じすうおおい。とくに歴史れきしかんする箇所かしょ時代じだいあたらしくなるごとにあたらしい歴史れきし追記ついきされていくため、字数じすうえていく。あきら炳麟1928ねんあらわした『ぞうていさんけい』ではみんこくまでの歴史れきし追加ついかされている。

もっともみじかいテキストは1068で、ことなり字数じすうは512である。

大体だいたいにおいて4がひとまとまりで、2めと4めの最後さいご押韻おういんするが、まれに「いち而十、じゅう而百。ひゃく而千、せん而万」のようにまったく押韻おういんしていない箇所かしょもある。「せき」「ふでえき」「くにだし」「ななせき」が押韻おういんしているのは入声にっしょう衰退すいたい反映はんえいしているもののようである。また「ひとほし」「りん」「かなえすすむ」「さとし・警」「こうみん」が押韻おういんしているので、作者さくしゃ音韻おんいん体系たいけいでは/-in//-iŋ/合流ごうりゅうしていたようである。

さんけい暗記あんき便利べんりしょであるため、さんけい体裁ていさいにならった啓蒙けいもうしょ多数たすうつくられた。日本にっぽんでも幕末ばくまつに「わが日本にっぽんいちしょう」にはじまる『本朝ほんちょうさんけい』という書物しょもつつくられている[1]

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 大橋おおはし訥菴ちょ青木あおきわらいかい本朝ほんちょうさんけいあまり略解りゃっかい静観せいかんどうたまじゅんどう、1873ねん 国会図書館こっかいとしょかん近代きんだいデジタルライブラリー)

外部がいぶリンク

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