三菱みつびし・4G4系けいエンジン

三菱みつびし・4G4系けいエンジン
生産せいさん拠点きょてん	三菱自動車工業みつびしじどうしゃこうぎょう
製造せいぞう期間きかん	1971年ねん9月 - 1979年ねん4月がつ （自動車じどうしゃ搭載とうさい用よう）
タイプ	直列ちょくれつ4気筒きとうOHV
排気はいき量りょう	1.2L 1.4L

三菱みつびし・4G4系けいエンジン（みつびし・4G4けい-）は1971年ねんから1979年ねんまで三菱自動車工業みつびしじどうしゃこうぎょうによって製造せいぞうされていた1.2L - 1.4Lの小しょう排気はいき量りょう車しゃ、および産業さんぎょう用ようの直列ちょくれつ4気筒きとうガソリンエンジン。通称つうしょうネプチューンエンジン。バルブ駆動くどう方式ほうしきはすべてOHVを採用さいようしていた。しかし、昭和しょうわ54年ねん排出はいしゅつガス規制きせいをクリアすることができず、結果けっか的てきにSOHCヘッドを用もちいた小型こがた・軽量けいりょう設計せっけいの4G1系けいエンジン（通称つうしょうオリオンエンジン。のちにDOHCヘッドも追加ついかされる）に取とって代かわられた。なお、本ほん項こうでは自動車じどうしゃ用ように限かぎり記述きじゅつする。

概要がいよう

同社どうしゃのコルト1000 / 1100 / 1200 / 1500シリーズや初代しょだいデリカ、ジープなどに搭載とうさいされていた同社どうしゃの6気筒きとうを除のぞくKE型がた4気筒きとうエンジンシリーズ（KE4系けい・KE6系けいエンジン）の発展はってん型がたにあたるエンジンで、これまでのKE型がた4気筒きとうシリーズの3ベアリング式しきクランクシャフトに対たいし、この4G4系けいではトヨタ・K型がたエンジンや初期しょき型がたを除のぞく日産にっさん・A型がたエンジン同様どうよう、ハイマウントカムシャフト、ショートプッシュロッド、クランクシャフトの5ベアリング化かがなされており、高こう回転かいてんにもある程度ていど耐たえうるように設計せっけいされていた。

本来ほんらいは同社どうしゃの商用しょうよう車しゃ用もちい、および三菱重工業みつびしじゅうこうぎょう(現げん・三菱みつびしロジスネクスト)向むけのフォークリフト(FG14/15型がた)用よう向むけエンジンとして開発かいはつされたが、開発かいはつ・製造せいぞうコストの償却しょうきゃくを早はやめる目的もくてきで、同社どうしゃの一部いちぶの廉価れんかクラスの小型こがた乗用車じょうようしゃにも搭載とうさいされた。

ちなみに同社どうしゃが自動車じどうしゃ用ように開発かいはつしたガソリンエンジンとしては最後さいごのOHVエンジンとなった。

共通きょうつう項目こうもく

• 構造こうぞう：4ストローク、直列ちょくれつ型がた
• シリンダー数かず：4

• 弁べん機構きこう：OHV
• バルブ数すう：1シリンダーあたり2バルブ（吸気きゅうき：1、排気はいき：1）
• 冷却れいきゃく：水冷すいれい

4G41（ネプチューン86）

製造せいぞう期間きかん：1971年ねん - 1979年ねん

• 排気はいき量りょう：1378cc
• ボア×ストローク（mm）：76.5×75.0
• 圧縮あっしゅく比ひ：9.0：1
• 最高さいこう出力しゅつりょく：86ps（63kw）/6,000rpm　
  • 82ps（59kw）/6,000rpm　※1975年ねん12月に一部いちぶ改良かいりょうを実施じっししたデリカ1400バン/トラックのみ
  • 78ps（55kw）/5,500rpm　※1977年ねん11月に一部いちぶ改良かいりょうを実施じっししたデリカ1400バン/トラックのみ
• 最大さいだいトルク：11.7 kgm（115Nm）/4,000rpm　
  • 11.5 kgm（113Nm）/4,000rpm　※1975年ねん12月がつ以降いこうに一部いちぶ改良かいりょうを実施じっししたデリカ1400バン/トラックのみ
  • 11.3 kgm（111Nm）/4,000rpm　※1977年ねん11月がつ以降いこうに一部いちぶ改良かいりょうを実施じっししたデリカ1400バン/トラックのみ
• 初はつ搭載とうさい車種しゃしゅ：デリカ75シリーズ
• その他たの搭載とうさい車種しゃしゅ：コルトギャラン（バン、および海外かいがい仕様しようのみ）、ギャランクーペFTO（「G III」除のぞく）、デリカ1400シリーズ

4G41（ネプチューン95）

製造せいぞう期間きかん：1971年ねん - 1973年ねん

• 排気はいき量りょう：1378cc
• ボア×ストローク（mm）：76.5×75.0
• 圧縮あっしゅく比ひ：9.0：1
• 最高さいこう出力しゅつりょく：95ps（70kw）/6,300rpm
• 最大さいだいトルク：12.3 kgm（121Nm）/4,500rpm
  • 初はつ搭載とうさい車種しゃしゅ：ギャランクーペFTO（「G III」）
  • その他たの搭載とうさい車種しゃしゅ：該当がいとうなし

4G42（ネプチューン70）

製造せいぞう期間きかん：1973年ねん - 1979年ねん

• 排気はいき量りょう：1187cc
• ボア×ストローク（mm）：71.0×75.0
• 圧縮あっしゅく比ひ：9.0：1
• 最高さいこう出力しゅつりょく：70ps（51kw）/6,000rpm
  • 68ps（49kw）/6,000rpm　※1976年ねん11月にマイナーチェンジを実施じっししたランサーバン、および同年どうねん11月がつに一部いちぶ改良かいりょうを実施じっししたデリカ1200バン/トラックのみ
• 最大さいだいトルク：9.7 kgm（95Nm）/4,000rpm
  • 9.6 kgm（94Nm）/4,000rpm　※1976年ねん11月にマイナーチェンジを実施じっししたランサーバン、および同年どうねん11月がつに一部いちぶ改良かいりょうを実施じっししたデリカ1200バン/トラックのみ
  • 初はつ搭載とうさい車種しゃしゅ：ランサー
  • その他たの搭載とうさい車種しゃしゅ：デリカ1200シリーズ