中ちゅう司つかさ清きよし

中ちゅう司つかさ 清きよし（なかつかさ きよし、1900年ねん10月21日にち - 1990年ねん5月1日にち）は、日本にっぽんの実業じつぎょう家か。鐘淵化学工業かねがふちかがくこうぎょう（現げん:カネカ）元もと社長しゃちょう、会長かいちょう。山形やまがた県けん山形やまがた市し出身しゅっしん。

経歴けいれき・人物じんぶつ

1924年ねんに慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく経済学部けいざいがくぶを卒業そつぎょうし、鐘しょう淵ふかし紡績ぼうせきに入社にゅうしゃした。満州まんしゅうの新しん京きょう出張所しゅっちょうしょ所長しょちょうなどを歴任れきにんし、1944年ねんからは取締役とりしまりやく、常務じょうむを務つとめ、1947年ねんから副ふく社長しゃちょうを務つとめた。

1949年ねん6月がつに鐘しょう淵ふかし紡績ぼうせきから分離ぶんり発足ほっそくした鐘淵化学工業かねがふちかがくこうぎょうの初代しょだい社長しゃちょうに就任しゅうにんし、塩化えんかビニールをいち早はやく企業きぎょう化かし、アクリル系けい合繊ごうせん「カネカロン」の開発かいはつなどにより、同社どうしゃを日本にっぽん有数ゆうすうの総合そうごう化学かがく企業きぎょうに育そだて上あげた。社長しゃちょう在任ざいにん中ちゅうの1968年ねんにカネミ油症かねみゆしょう事件じけんが起おきた。1969年ねん5月に会長かいちょうを務つとめ、1974年ねん11月に取締役とりしまりやく相談役そうだんやくを経へて、1978年ねん6月がつから相談役そうだんやく名誉めいよ会長かいちょうを務つとめた。

化学かがく業界ぎょうかいの重鎮じゅうちんとして、日本化学工業にほんかがくこうぎょう協会きょうかい会長かいちょうを務つとめる一方いっぽうで、関西かんさい経済けいざい連合れんごう会かい副ふく会長かいちょう、関西かんさい経済同友会けいざいどうゆうかい代表だいひょう幹事かんじも務つとめ、関西かんさい財界ざいかいの重鎮じゅうちんとして活躍かつやくした。1971年ねんに佐伯さえき勇いさむを団長だんちょうとする使節しせつ団だんの副ふく団長だんちょうを務つとめ、中国ちゅうごくに訪問ほうもんするなど、日にち中ちゅう友好ゆうこうの促進そくしんにも力ちからを入いれた。1961年ねんに藍綬らんじゅ褒章ほうしょうを受章じゅしょうし、1970年ねんに勲くん二に等とう旭日重光章きょくじつじゅうこうしょうを受章じゅしょうした。

1990年ねん5月1日にち急性きゅうせい肺炎はいえんのために東京とうきょう都との自宅じたくで死去しきょ。89歳さい没ぼつ

参考さんこう文献ぶんけん

• 人事じんじ興信所こうしんじょ 編へん『人事じんじ興信録こうしんろく 第だい33版はん 下か』人事じんじ興信所こうしんじょ、1985年ねん。