中谷なかたに瑾子

中谷なかたに 瑾子（なかたに きんこ、1922年ねん8月がつ23日にち - 2004年ねん6月23日にち）は、日本にっぽんの法学ほうがく者しゃ。専せん門もんは刑法けいほう。学位がくいは博士はかせ（法学ほうがく）（慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく・論文ろんぶん博士はかせ・2001年ねん）（学位がくい論文ろんぶん「21世紀せいきにつなぐ生命せいめいと法ほうと倫理りんり：生命せいめいの始期しきをめぐる諸しょ問題もんだい」）。慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく名誉めいよ教授きょうじゅ、大東文化大学だいとうぶんかだいがく名誉めいよ教授きょうじゅ。山形やまがた県けん酒田さかた市し出身しゅっしん。

長男ちょうなんは慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがくグローバルリサーチインスティテュート（KGRI）特とく任にん教授きょうじゅで前まえWHO（世界せかい保健ほけん機関きかん）執行しっこう理事りじ会かい議長ぎちょうを務つとめた中谷なかたに比呂ひろ樹じゅ（慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく医学部いがくぶ卒業そつぎょう）。

略歴りゃくれき

• 1922年ねん8月がつ　山形やまがた県けん飽海あくみ郡ぐん酒田さかた町まち（現げん：酒田さかた市し）生うまれ
• 1942年ねん9月がつ　日本女子大にほんじょしだい学校がっこう国文こくぶん科か（現げん：日本女子大学にほんじょしだいがく文学部ぶんがくぶ日本にっぽん文学ぶんがく科か）卒業そつぎょう
• 1950年ねん9月がつ　慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく法学部ほうがくぶ法律ほうりつ学科がっか卒業そつぎょう
• 1950年ねん10月がつ 慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく法学部ほうがくぶ助手じょしゅ（指導しどう教授きょうじゅ：宮崎みやざき澄夫すみお）
• 1956年ねん1月がつ　慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく法学部ほうがくぶ助教授じょきょうじゅ
• 1962年ねん4月がつ　慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく法学部ほうがくぶ教授きょうじゅ
• 1987年ねん3月がつ　慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく退職たいしょく
• 1987年ねん4月がつ　杏林大学きょうりんだいがく社会しゃかい科学かがく部ぶ教授きょうじゅ
• 1991年ねん4月がつ　大東文化大学だいとうぶんかだいがく法学部ほうがくぶ教授きょうじゅ

人物じんぶつ

1970年ねん4月がつから翌年よくねん3月がつまで、ヨーロッパ諸国しょこくの大学だいがく、矯正きょうせい施設しせつを視察しさつ。厚生こうせい労働省ろうどうしょうの諮問しもん機関きかん「厚生こうせい科学かがく審議しんぎ会かい」の委員いいんとして医療いりょう法ほう分野ぶんやでの功績こうせきの他ほか、公安こうあん審査しんさ委員いいん会かい委員いいんとしてオウム真理教おうむしんりきょうの破壊はかい活動かつどう防止ぼうし法ほう適用てきようの審査しんさ（オウム真理教おうむしんりきょう破壊はかい活動かつどう防止ぼうし法ほう問題もんだい）を行おこなった。

医事いじ刑法けいほうや女性じょせい犯罪はんざい等とうの他ほか、家族かぞく法ほうの研究けんきゅうでも知しられている。

著書ちょしょ

単たん著ちょ

• 『21世紀せいきにつなぐ生命せいめいと法ほうと倫理りんり-生命せいめいの始期しきをめぐる諸しょ問題もんだい-』（有斐閣ゆうひかく、1999年ねん）
• 『21世紀せいきにつなぐ生命せいめいと法ほうと倫理りんり　続つづけ』（有斐閣ゆうひかく、2001年ねん）
• 『児童じどう虐待ぎゃくたいを考かんがえる』（信しん山やま社しゃ出版しゅっぱん、2003年ねん）
• 『刑事けいじ法ほう随想ずいそう・わが心しんの軌跡きせき-曲きょく肱ひじの楽たのしみ-』（信しん山やま社しゃ出版しゅっぱん、2004年ねん）

編著へんちょ

• 『子こ殺ごろし・親おや殺ごろしの背景はいけい-《親知おやしらず・子こ知しらずの時代じだい》を考かんがえる-』（有斐閣ゆうひかく<有斐閣ゆうひかく新書しんしょ>、1982年ねん）
• 『刑法けいほう事典じてん』（青柳あおやぎ文雄ふみお、宮澤みやざわ浩一こういちとの編著へんちょ、立花たちばな書房しょぼう、1984年ねん）
• 『女性じょせい犯罪はんざい』（立花たちばな書房しょぼう、1987年ねん）
• 『医事いじ法ほうへの招待しょうたい-医療いりょう技術ぎじゅつの進歩しんぽ・高齢こうれい化か社会しゃかいと法ほう-』（信しん山やま社しゃ出版しゅっぱん、2001年ねん）
• 『児童じどう虐待ぎゃくたいと現代げんだいの家族かぞく-実態じったいの把握はあく・診断しんだんと今後こんごの課題かだい-』（岩井いわい宜子のぶこ、中谷なかたに真樹まさきとの共編きょうへん、信しん山やま社しゃ出版しゅっぱん、2003年ねん）

分担ぶんたん執筆しっぴつ

• 下村しもむら康正こうせい、八木やぎ國之くにゆき編へん『刑法けいほう各論かくろん-重要じゅうよう問題もんだいと解説かいせつ-』<法学ほうがく演習えんしゅう講座こうざ9>（法学ほうがく書院しょいん、1978年ねん）
• 福田ふくだ平たいら、大塚おおつか仁ひとし編へん『刑法けいほう各論かくろん講義こうぎ』（青あお林りん書院しょいん新しん社しゃ、1981年ねん）
• 下村しもむら康正こうせい、八木やぎ国之くにゆき編へん『刑法けいほう総論そうろん-重要じゅうよう問題もんだいと解説かいせつ-』<法学ほうがく演習えんしゅう講座こうざ8>（法学ほうがく書院しょいん、1981年ねん）
• 福田ふくだ平ひらめ、大塚おおつか仁ひとし編へん『刑法けいほう総論そうろん講義こうぎ』（青あお林りん書院しょいん新しん社しゃ、1983年ねん）

訳書やくしょ

• ユルゲン・バウマン編著へんちょ『堕胎だたい是これか非ひか-西にしドイツ中絶ちゅうぜつをめぐる論争ろんそう-』（人見ひとみ宏ひろしとの共とも訳やく、鳳おおとり舎しゃ、1977年ねん）

その他た

『21世紀せいきにおける刑事けいじ規制きせいのゆくえ-中谷なかたに瑾子先生せんせい傘寿さんじゅ祝賀しゅくが-』（現代げんだい法律ほうりつ出版しゅっぱん、2003年ねん）