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体温計たいおんけい

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

体温計たいおんけい(たいおんけい)は、動物どうぶつからだ温度おんど体温たいおん)を計測けいそくするための温度おんどけいヒト体温たいおんはかることを目的もくてきしたものでは、おおむね32℃から42℃までの範囲はんい測定そくていできる。42℃以上いじょう測定そくていしない(電子でんししきでは「H℃」などと表示ひょうじされる)のは、体温たいおんが42℃をえるとタンパク質たんぱくしつ変質へんしつして死亡しぼう危機ききであり、その状態じょうたいにおいて正確せいかく体温たいおん測定そくていすることに意味いみがないためである。

水銀すいぎん体温計たいおんけい

歴史れきし

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最初さいしょ体温計たいおんけい考案こうあんしたのはイタリアサントーリオ・サントーリオ1609ねん1612ねんせつもある)のことである。サントーリオ・サントーリオはガリレオ・ガリレイ同僚どうりょうであり、その発明はつめいである温度おんどけい使つかって人体じんたい温度おんど測定そくていしたことでられている。

表示ひょうじ方式ほうしきによる分類ぶんるい

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アナログしき

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液体えきたい気体きたいねつ膨張ぼうちょうによって測定そくていし、刻印こくいんされている目盛めもりから体温たいおんる。測定そくていえきには水銀すいぎん利用りようしたぼうがたのものをもちいる。なが使用しようされていたが、使用しようまえ目盛めもり最低さいてい温度おんど以下いかもど操作そうさに、つよなん必要ひつようがあるなど手間てまがかかる、損傷そんしょうとく前述ぜんじゅつ目盛めもり最低さいてい温度おんど以下いかもど操作そうさ発生はっせいしやすい)したさい毒性どくせい水銀すいぎん流出りゅうしゅつするなどの安全あんぜんせい問題もんだいなどから、次項じこうのデジタルしきこう精度せいどてい価格かかくすすむにれ、すくなくなりつつある。日本にっぽんにおいては、2021ねんから製造せいぞう輸入ゆにゅう禁止きんしになっている[1]

デジタルしき

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サーミスタ赤外線せきがいせん検知けんち回路かいろ、それを制御せいぎょするマイコンんだ電子でんし回路かいろによって測定そくていする。形状けいじょうはアナログしき同様どうよう使つかえるよう、薄型うすがた棒状ぼうじょうちかいものがおおく、体温たいおん小型こがた液晶えきしょうディスプレイつうじてる。電子でんし回路かいろつため動作どうさには電源でんげん必要ひつようで、ボタン電池でんちもちいる。出現しゅつげん当初とうしょ水銀すいぎんしきくら価格かかくたかく、精度せいどおとっていたが、精度せいど改善かいぜん価格かかく低下ていかすすめられ、また使用しようまえのリセットの手間てまがない(電源でんげんオンでリセットされるか、リセットボタンをすだけ)など使つかいやすいことから、家庭かていのみならず医療いりょう機関きかん病院びょういん診療しんりょうしょ)でも主流しゅりゅうとなっている。

動作どうさ原理げんりによる分類ぶんるい

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気体きたいねつ膨張ぼうちょうしき

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イタリアじんサントーリオ・サントーリオにより開発かいはつされた、初期しょき体温計たいおんけい方式ほうしき。より簡便かんべん精度せいどたか水銀すいぎんしきやデジタルしき普及ふきゅうしたため、現在げんざいではまった使用しようされない。

水銀すいぎんしき

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水銀すいぎんしき体温計たいおんけい
とめてん
ガリンスタン使用しようした体温計たいおんけい

1866ねん開発かいはつされた方式ほうしきガラスかんなか金属きんぞく水銀すいぎん封入ふうにゅうしたもので、管内かんない封入ふうにゅうされた水銀すいぎんねつ膨張ぼうちょうするのを目盛めもりからる。水銀すいぎんだまりの出口でぐちにはとめてんばれるほそいくびれがもうけられており、水銀すいぎん逆流ぎゃくりゅうふせいで、温度おんどがっても目盛めもりががらないように工夫くふうされている。使用しよう本体ほんたいり、慣性かんせいちからによって目盛めもじょう上昇じょうしょうした水銀すいぎん水銀すいぎんまりにもどしてリセットする。日本にっぽんはつのガラスせい水銀すいぎん体温計たいおんけい1883ねん明治めいじ16ねん)に山口やまぐちけん防府ほうふ薬局やっきょく店主てんしゅ柏木かしわぎみゆきすけによってつくられ販売はんばいされた。

体温計たいおんけい使用しようされる水銀すいぎんは、液体えきたいのまま経口けいこう摂取せっしゅしてもほとんど吸収きゅうしゅうされずに便びんとして排出はいしゅつされるため無害むがいであるが、気化きかした蒸気じょうきむと身体しんたい悪影響あくえいきょうおよぼすためあつかいには注意ちゅうい必要ひつようである。たとえば破損はそんした水銀すいぎん体温計たいおんけいやこぼれ水銀すいぎんをそのまま放置ほうちしておくと徐々じょじょ水銀すいぎん気化きかし、はいつうじて人体じんたいまれ、おも腎臓じんぞう神経しんけい悪影響あくえいきょうおよぼす(水銀すいぎん中毒ちゅうどく)。乳幼児にゅうようじ体温たいおん測定そくていする場合ばあいなどは破損はそん事故じこ発生はっせいすることがおおいため、とく注意ちゅうい必要ひつようとなる。

衝撃しょうげき水銀柱すいぎんちゅう分断ぶんだんし、ってもなおらない場合ばあいは、につけてガラスかんはしまで水銀すいぎんげれば再度さいど一体化いったいかする。しかし注視ちゅうししていて水銀すいぎん末端まったんたっしたらすぐに加熱かねつをやめないと、かん自体じたい破断はだんして危険きけんである。

水銀すいぎんかんする水俣みなまた条約じょうやくにより、日本にっぽんでは2021ねん以降いこう製造せいぞう輸出入ゆしゅつにゅうきんじられた[2]代替だいたいひんとして水銀すいぎんよりも毒性どくせいひくガリンスタン使用しようした体温計たいおんけい存在そんざいする。

灯油とうゆ・アルコールしき

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安全あんぜんせい観点かんてんから、水銀すいぎんしき原理げんりをそのままに、水銀すいぎんわって着色ちゃくしょくした灯油とうゆ・アルコールを使用しようしたものも存在そんざいする。精度せいどめんで、水銀すいぎん使用しようのものにおとる。電子でんししき普及ふきゅうにより、このタイプの体温計たいおんけい使用しようされなくなった。

サーミスタしき

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電子でんし体温計たいおんけい

サーミスタはねつにより抵抗ていこう変化へんかする素子そしである。これを利用りようして電子でんし回路かいろにより体温たいおん測定そくていし、測定そくてい表示ひょうじするタイプ。一般いっぱんには1980年代ねんだい登場とうじょうし、内蔵ないぞうしたボタン電池でんち動力どうりょくげんとしている。測定そくてい数値すうちして内部ないぶ記録きろくすることにより基礎きそ体温たいおん変化へんか監視かんしできるような付加ふか機能きのうをもった機種きしゅもある。計測けいそくわると、内蔵ないぞうされたあつでん素子そしから電子でんしおんで、計測けいそくわったことをらせる。

サーミスタしきには、以下いかの2種類しゅるい計測けいそく方式ほうしきがあり、そとばこ取扱とりあつかい説明せつめいしょ明記めいきされている。

実測じっそくしき
センサー部分ぶぶん温度おんどをそのまま表示ひょうじするタイプ。センサーの温度おんど体温たいおんひとしくなった時点じてんはじめて計測けいそく完了かんりょうとなるため、3ぶん前後ぜんご時間じかんようするが、より正確せいかく体温たいおん表示ひょうじする。
予測よそくしき
実測じっそくしきとはことなり計測けいそく開始かいしからのセンサー部分ぶぶん温度おんど上昇じょうしょうのカーブから最終さいしゅうてき温度おんど予測よそく計算けいさんうえ表示ひょうじするタイプ。15びょう程度ていど体温たいおん表示ひょうじできるが、あくまで予測よそくであるため正確せいかくせいにややなんのある機種きしゅもある。
数学すうがくしゃ西山にしやまゆたかは、予測よそくしき電子でんし体温計たいおんけい問題もんだいてん指摘してきし、計量けいりょうほう改正かいせい意見いけんべている[3]
製造せいぞう企業きぎょうでは予測よそく正確せいかくにするため、実測じっそくした体温たいおんデータを解析かいせきしたりプログラミング改良かいりょうしている。またよりながめに計測けいそくする機種きしゅ併売へいばいするれいもある。
実測じっそく予測よそくえたり、予測よそくしきとしての計測けいそく終了しゅうりょう合図あいずがあったのちも、計測けいそく継続けいぞくすることで精度せいど向上こうじょうさせる機種きしゅもある。

赤外線せきがいせんしき

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赤外線せきがいせんしきみみ体温計たいおんけい

人体じんたい表面ひょうめんからている赤外線せきがいせん検知けんちすることにより、くろたい放射ほうしゃ原理げんりから体温たいおん測定そくていする(放射ほうしゃ温度おんどけい原理げんり)。はなみみ頚部けいぶがくなどに計器けいきてることによって瞬時しゅんじ測定そくていできるタイプがこれに相当そうとうする。安静あんせいたもつことのできない乳幼児にゅうようじ体温たいおん測定そくていすることもできる。方式ほうしきくらべて高性能こうせいのうであるが、そのぶん高価こうかである。がく測定そくてい可能かのう医療いりょうよう体温計たいおんけいである Thermofocus proのれいでは、世界せかいでは$100前後ぜんこう日本にっぽんでは2まん5せんえん前後ぜんこう販売はんばいされている(2013ねん現在げんざい)。

また、方式ほうしきでは3ふん程度ていど体温たいおん変動へんどう平準へいじゅんしたられる(電子でんししき体温計たいおんけいでは測定そくてい時間じかんちゅう変動へんどうから3分間ふんかん変動へんどう予測よそくして計算けいさんおこなっている)ことにたいし、赤外線せきがいせんしきでは測定そくていした瞬間しゅんかん体温たいおんられるため測定そくてい結果けっか誤差ごさしょうじることがある。これは安静あんせいでない状態じょうたい体温たいおんであることがおおいため方式ほうしきよりも若干じゃっかんたかめのられることがおおい。また、動作どうさ原理げんりじょう物理ぶつりてき意味いみで)測定そくてい誤差ごさしょうじやすい問題もんだいもある。

液晶えきしょうしき

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温度おんどによって分子ぶんしならびが変化へんかするコレステリック液晶えきしょう利用りようしたもの。こまかな測定そくていはできないが、難民なんみんキャンプとう物資ぶっしすくない場所ばしょもちいられることがある。

形状けいじょうによる分類ぶんるい

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棒状ぼうじょう

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水銀すいぎんしきはこの形状けいじょうのものがおおい。サーミスタしき赤外線せきがいせんしき家庭かていようのものも棒状ぼうじょうとなっている。水銀すいぎんもちいない電子でんししきであっても、かんゆたか水銀すいぎんしきからの連想れんそうでほとんどは銀色ぎんいろ塗装とそうされている。

プローブ+レシーバしき

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温度おんど測定そくていセンサのはいったプローブと、データ表示ひょうじ・データ記録きろくのレシーバがケーブルで接続せつぞくされているものである。基礎きそ体温たいおん記録きろく機能きのうがあるものなど、高機能こうきのうなものはこのような形状けいじょうとなっている。

医療いりょう機器きき分類ぶんるい[4]

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電子でんし体温計たいおんけい

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患者かんじゃ体温たいおん測定そくていするための測定そくてい装置そうちをいう。ほんひんは、表示ひょうじユニットとセンサおよびそのからなり、体温たいおん検出けんしゅつし、ある電気でんき特性とくせい抵抗ていこう電圧でんあつとう)に変換へんかんするものである。このような電気でんき特性とくせいは、電子でんし回路かいろない処理しょりしたのち最高さいこう温度おんど保持ほじし、体温たいおんとしてデジタル表示ひょうじされる。 接触せっしょくがた接触せっしょくがたともに管理かんり医療いりょう機器きき・クラスⅡに分類ぶんるいされる。

みみ赤外線せきがいせん体温計たいおんけい

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患者かんじゃ体温たいおん測定そくていするための測定そくてい装置そうちをいう。患者かんじゃみみどうゆたか測定そくていするためにもちいる。おおくの場合ばあいみみ道内どうない赤外線せきがいせん測定そくていすることによって身体しんたい内部ないぶ核心かくしん温度おんど推定すいていできるよう設計せっけいされている。鼓膜こまくからの赤外線せきがいせん直接ちょくせつ測定そくてい表示ひょうじしているものもある。ほんひんは、腋窩えきか(えきか)あつし口腔こうくうあつし直腸ちょくちょうゆたかのオフセット(補正ほせい)を表示ひょうじしているものもある。 管理かんり医療いりょう機器きき・クラスⅡに分類ぶんるいされる。

皮膚ひふ赤外線せきがいせん体温計たいおんけい

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患者かんじゃ体温たいおん測定そくていするための測定そくてい装置そうちをいう。ほんひん皮膚ひふじょうのある部位ぶい腋窩えきか(えきか)、がくとう)の赤外線せきがいせん放射ほうしゃりょう測定そくていすることによって、どう部位ぶい温度おんど推定すいていするためにもちいる。口腔こうくうあつし直腸ちょくちょうゆたかとうへの換算かんさん機能きのうゆうするものもある。 管理かんり医療いりょう機器きき・クラスⅡに分類ぶんるいされる。

水銀すいぎん毛細管もうさいかん体温計たいおんけい

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患者かんじゃ体温たいおん測定そくていするために使用しようする測定そくてい装置そうちをいう。ほんひんはガラスせいほそ中空ちゅうくうかんであり、上部じょうぶ下部かぶ密封みっぷうされ、基部きぶにあるバルブに水銀すいぎん充填じゅうてんされている。毛細管もうさいかん原理げんりもとづいて機能きのうし、記録きろくされたねつによって目盛めもりきカラムに充填じゅうてんされた媒体ばいたい比例ひれいてき膨張ぼうちょうする。 一般いっぱん医療いりょう機器きき・クラスⅠに分類ぶんるいされる。 「水俣みなまた条約じょうやくおよび「水銀すいぎんによる環境かんきょう汚染おせん防止ぼうしかんする法律ほうりつとうにより2021ねん1がつ1にち以降いこう水銀すいぎん使用しようした体温計たいおんけい製造せいぞう輸出入ゆしゅつにゅう禁止きんしされた。

液体えきたい金属きんぞく毛細管もうさいかん体温計たいおんけい

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患者かんじゃ体温たいおん測定そくていするために使用しようする測定そくてい装置そうちをいう。ほんひんはガラスせいほそ中空ちゅうくうかんであり、上部じょうぶ下部かぶ密封みっぷうされ、基部きぶにあるバルブにガリウム合金ごうきんとう液体えきたい金属きんぞく水銀すいぎんのぞく。)が充填じゅうてんされている。毛細管もうさいかん原理げんりもとづいて機能きのうし、記録きろくされたねつによって目盛めもりきカラムに充填じゅうてんされた媒体ばいたい比例ひれいてき膨張ぼうちょうする。 一般いっぱん医療いりょう機器きき・クラスⅠに分類ぶんるいされる。


測定そくてい方法ほうほう

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したあつし口腔こうくうあつし

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したした体温計たいおんけいはさんで計測けいそくする方法ほうほう。よりからだ中心ちゅうしんちか体温たいおん測定そくていできる。

くわかた不十分ふじゅうぶんそと気温きおん影響えいきょうけたりすると正確せいかく体温たいおん測定そくていできないため、したおくまでしっかりと挿入そうにゅうし、中央ちゅうおうについているまくしたしょうたい)の左右さゆうどちらかにてて固定こていする。完全かんぜん平衡へいこう温度おんどたっするには、5ふん以上いじょうようする。基礎きそ体温たいおん記録きろく原則げんそくとしてしたゆたかおこなう。米国べいこく一部いちぶ欧州おうしゅうではしたでの測定そくてい主流しゅりゅうで、ブラシのように個人こじん個人こじん自分じぶん体温計たいおんけい所有しょゆうする習慣しゅうかんくにもある。

わきあつし腋窩えきかあつし

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わきのしたへこみ(腋窩えきか)に体温計たいおんけいはさんで計測けいそくする方法ほうほう

病院びょういん医務いむしつなどの公共こうきょう場所ばしょ体温計たいおんけい共有きょうゆうする場合ばあい衛生えいせいめん考慮こうりょして選択せんたくされる。また、日本にっぽんでは、家族かぞく体温計たいおんけい共有きょうゆうすることによる抵抗ていこうかん水銀すいぎん体温計たいおんけい破損はそんたいする危惧きぐから、家庭かていでもわきゆたか採用さいようするのが主流しゅりゅうである。発汗はっかんがあったり、しっかりと体温計たいおんけいはさんでいなかったりすると、正確せいかく体温たいおん測定そくていできないため注意ちゅういようする。したゆたかよりもややひく測定そくていされることがおおい。完全かんぜん平衡へいこう温度おんどたっするには、10ふん以上いじょうようする。

直腸ちょくちょうぬる

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肛門こうもん体温計たいおんけい挿入そうにゅうして計測けいそくする方法ほうほうしたゆたかよりもさらにからだ中心ちゅうしんちか体温たいおん測定そくていできる。

外気がいきによるからだひょう温度おんどへの影響えいきょうもっとけにくく正確せいかくせいたかいため、死体したい検視けんし検案けんあん生命せいめい危険きけんおよぼす重度じゅうどこう体温たいおんてい体温たいおん診察しんさつ有用ゆうようである。しかし、意識いしきのあるひとでは羞恥心しゅうちしん不快ふかいかんをもよおす場合ばあいおおく、したわきでの計測けいそくむずかしい(姿勢しせいたもっていられない)乳幼児にゅうようじからだ自由じゆうがきかない患者かんじゃ、あるいは全身ぜんしん麻酔ますいでの手術しゅじゅつちゅう体温たいおん計測けいそくするときにおこなうのが普通ふつうである。通常つうじょうわきゆたかしたゆたかよりもややたか測定そくていされる。完全かんぜん平衡へいこう温度おんどたっするには、3~5ふん以上いじょうようする。欧州おうしゅうとく北部ほくぶ)では直腸ちょくちょうでの測定そくてい主流しゅりゅうで、ブラシのように個人こじん個人こじん自分じぶん体温計たいおんけい所有しょゆうする習慣しゅうかんくにもある。

鼓膜こまくぬる

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みみあな赤外線せきがいせんしき体温計たいおんけい挿入そうにゅうして計測けいそくする方法ほうほう中心ちゅうしん体温たいおんなかでもとくに、のうゆたかちか測定そくていできる。

すうびょう瞬時しゅんじ計測けいそくでき、安静あんせいたもつことがむずかしい乳幼児にゅうようじや、救急きゅうきゅう現場げんば着衣ちゃくい傷病しょうびょうしゃたいして早急そうきゅう概況がいきょう把握はあくするときに利便りべんせいがある。ただ、挿入そうにゅう角度かくどなどによって誤差ごさおおきくなりやすいため、正確せいかくせいにはおとめんがある。わきゆたかよりもややたか測定そくていされることがおおい。

がく表面ひょうめん温度おんど

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がくやコメカミの皮膚ひふから放射ほうしゃされる赤外線せきがいせんりょうから表面ひょうめん温度おんど計測けいそくする接触せっしょくがた[5]消毒しょうどくよう薬剤やくざい不足ふそくするような場所ばしょでは、接触せっしょくによる感染かんせんしょうとうふせぐために5cmほどはなれた場所ばしょから測定そくていすることもある。

おもなメーカー

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参考さんこう文献ぶんけん

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  1. ^ 水銀すいぎん使つかった体温計たいおんけいじつは2021ねんから製造せいぞう輸入ゆにゅう禁止きんしになっていた。そのまま使つかっていいの? いえにあったらどうすればいい?”. BuzzFeed. 2024ねん5がつ18にち閲覧えつらん
  2. ^ 医療いりょう機関きかんのみなさまへ (PDF) 日本にっぽん医師いしかい、2021ねん5がつ25にち閲覧えつらん
  3. ^ 西山にしやまゆたか電子でんし体温計たいおんけい研究けんきゅう微熱びねつてい体温たいおんなやむあなたに』法律文化社ほうりつぶんかしゃ、1993ねん
  4. ^ 医薬品いやくひん医療いりょう機器ききとう品質ひんしつ有効ゆうこうせいおよ安全あんぜんせい確保かくほとうかんする法律ほうりつだいじょうだいこうからだいななこうまでの規定きていにより厚生こうせい労働ろうどう大臣だいじん指定していする高度こうど管理かんり医療いりょう機器きき管理かんり医療いりょう機器ききおよ一般いっぱん医療いりょう機器きき https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=81aa6500&dataType=0&pageNo=1
  5. ^ くわまんおさむおでこにピピッとやるだけの接触せっしょくがた体温計たいおんけい、その仕組しくみとただしい使つかかた五本木ごほんぎクリニック)

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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