光ひかり秒びょう

光ひかり秒びょう（こうびょう）
地球ちきゅうから月つきまでの平均へいきん距離きょりは約やく1.28光ひかり秒びょう
記号きごう	l.s.
系けい	非ひSI単位たんい
量りょう	長ながさ
SI	299792458 m
定義ていぎ	光ひかりが自由じゆう空間くうかんを1秒間びょうかんに通過つうかする長ながさ

光ひかり秒びょう（こうびょう）は、主しゅとして天文学てんもんがくで用もちいられる距離きょり（長ながさ）の単位たんいである。「秒びょう」とついているが（光年こうねんと同様どうように）時間じかんの単位たんいではない。

1光ひかり秒びょうは光ひかり（電磁波でんじは）が1秒びょう間あいだに進すすむ距離きょりと定義ていぎされる。メートルが「光こうが299792458分ぶんの1秒間びょうかんに進すすむ距離きょり」と定義ていぎされているので、1光ひかり秒びょうは正確せいかくに299792458 mとなる。これは地球ちきゅうを7周しゅう半はんした距離きょりにおおむね等ひとしい。

光年こうねんや光ひかり秒びょうと同様どうようにして以下いかのような単位たんいも定義ていぎできる。どれも普通ふつうに長ながさの単位たんいとして意味いみがあるものだが、冥王星めいおうせい軌道きどうより外側そとがわの空間くうかんを舞台ぶたいにしたハードSFなどで「光ひかり日び」が便利べんりに使つかわれる等とうの他ほかは、さして便利べんりでもなく、アトパーセク（Attoparsec、パーセク×10⁻¹⁸で、約やく3cm）等とうと同様どうようのユーモラスな単位たんい（w:List of humorous units of measurement）の一種いっしゅと言いったほうが近ちかいかもしれない。光ひかりマイクロ秒びょうや、光ひかりナノ秒びょう（約やく30cm）などは、それぞれ1MHz, 1GHzの電波でんぱの波長はちょうであり、そのような高速こうそくのクロックで動作どうさする電子でんし回路かいろの設計せっけいを説明せつめいするものとして、たまに引用いんようされることがある（「電気でんき信号しんごうが1ナノ秒びょうの間あいだに伝つたわる距離きょり」はおよそ1フィートである、と、グレース・ホッパーがしばしば言及げんきゅうしたという）。

名称めいしょう	定義ていぎ	換算かんさん
光月こうづき (light-month)	光ひかりが1月つき（30日間にちかん）に進すすむ距離きょり	777062051136000 m
光ひかり週しゅう (light-week)	光ひかりが1週しゅう間あいだに進すすむ距離きょり	181314478598400 m
光ひかり日び (light-day)	光ひかりが1日ひに進すすむ距離きょり	25902068371200 m
光ひかり時じ (light-hour)	光ひかりが1時間じかんに進すすむ距離きょり	1079252848800 m
光ひかり分ぶん (light-minute)	光ひかりが1分ぶん間あいだに進すすむ距離きょり	17987547480 m
光ひかり秒びょう (light-second)	光ひかりが1秒間びょうかんに進すすむ距離きょり	299792458 m
光ひかりミリ秒びょう (light-millisecond)	光ひかりが1ミリ秒びょう間あいだに進すすむ距離きょり	299792.458 m
光ひかりマイクロ秒びょう (light-microsecond)	光ひかりが1マイクロ秒びょう間あいだに進すすむ距離きょり	299.792458 m
光ひかりナノ秒びょう (light-nanosecond)	光ひかりが1ナノ秒びょう間あいだに進すすむ距離きょり	0.299792458 m

事例じれい

• 地球ちきゅうの平均へいきん直径ちょっけいは0.0425光ひかり秒びょう
• 地球ちきゅうと月つきの間あいだの平均へいきん距離きょりは1.282光ひかり秒びょう
• 太陽たいようの平均へいきん直径ちょっけいは約やく4.643光ひかり秒びょう
• 地球ちきゅうと太陽たいようの間あいだの平均へいきん距離きょり（天文てんもん単位たんい）は499.0光ひかり秒びょう＝8.317光ひかり分ぶん
• 太陽たいようから冥王星めいおうせいまでの平均へいきん距離きょりは0.228光ひかり日び(5.472光こう時じ)
• 太陽たいようからオールトの雲くもまでの距離きょりは10 - 20光月こうづき（41 - 82光ひかり週しゅう）

関連かんれん項目こうもく

• 光速こうそく
• 長ながさの比較ひかく
• 単位たんいの換算かんさん一覧いちらん