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かんごと

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
勅勘ちょっかんから転送てんそう

かんごと(かんじ / こうじ)とは、上官じょうかん譴責けんせきけて出仕しゅっしめなどの処分しょぶんけること。勘当かんどうともしょうした。天皇てんのうからのかんごと場合ばあいは、とく勅勘ちょっかん(ちょっかん)としょうした。

本来ほんらいつみかんえる(=判断はんだんする)という意味いみで、つみおかしたとされたかんじん処分しょぶん決定けっていすることをしたが、のちには処分しょぶんそのものや処分しょぶんけたひとすようになった。『源氏物語げんじものがたり須磨すまにおいて、ひろし徽殿だいきさき光源氏ひかるげんじ須磨すま退去たいきょを「おほやけのかうじ」と表現ひょうげんしている。中世ちゅうせいになっても主君しゅくんかんごとけて出仕しゅっしめられる事例じれいられる。

とく天皇てんのう上皇じょうこう法皇ほうおうふくむ)からのかんごとである「勅勘ちょっかん」はおもめられ、院政いんせい以後いごになると出仕しゅっし停止ていしだけでなく、閉門へいもん籠居ろうきょ処分しょぶんせられるようになった。保安ほあん元年がんねん11月13にち1120ねん12月5にち)には関白かんぱく藤原ふじわら忠実ちゅうじつ白河しらかわ法皇ほうおう勅勘ちょっかんによって閉門へいもん籠居ろうきょのみならず内覧ないらん職権しょっけん剥奪はくだつされたために事実じじつじょう関白かんぱく罷免ひめんとされ、紆余曲折うよきょくせつすえ翌年よくねんには嫡男ちゃくなん藤原ふじわらただしどおりあたらしい関白かんぱく任命にんめいされている。

参考さんこう文献ぶんけん

[編集へんしゅう]
  • 石井いしい良助りょうすけ勘当かんどう」(『国史こくしだい辞典じてん 3』(吉川弘文館よしかわこうぶんかん、1983ねんISBN 978-4-642-00503-6
  • 池田いけだしょうたかしかんごと」(『平安へいあん時代じだい事典じてん』(角川書店かどかわしょてん、1994ねんISBN 978-4-04-031700-7
  • 中村なかむら修也しゅうや勘当かんどう」(『平安へいあん時代じだい事典じてん』(角川書店かどかわしょてん、1994ねんISBN 978-4-04-031700-7
  • 野村のむら忠夫ただお勅勘ちょっかん」(『平安へいあん時代じだい事典じてん』(角川書店かどかわしょてん、1994ねんISBN 978-4-04-031700-7