古こ社寺しゃじ保存ほぞん法ほう

古こ社寺しゃじ保存ほぞん法ほう
日本にっぽんの法令ほうれい
通称つうしょう・略称りゃくしょう	なし
法令ほうれい番号ばんごう	明治めいじ30年ねん6月がつ10日とおか法律ほうりつ第だい49号ごう
種類しゅるい	行政ぎょうせい手続てつづき法ほう
効力こうりょく	廃止はいし
成立せいりつ	1897年ねん3月がつ17日にち
公布こうふ	1897年ねん6月がつ10日とおか
主おもな内容ないよう	古こ社寺しゃじ建造けんぞう物ぶつ、宝物ほうもつ等とうの保存ほぞん
関連かんれん法令ほうれい	文化財ぶんかざい保護ほご法ほう
条文じょうぶんリンク	官報かんぽう1897年ねん06月がつ10日とおか
ウィキソース原文げんぶん

古こ社寺しゃじ保存ほぞん法ほう（こしゃじほぞんほう、明治めいじ30年ねん6月がつ10日とおか法律ほうりつ第だい49号ごう）は、日本にっぽんの文化財ぶんかざい保護ほごに関かんする、廃止はいしされた法律ほうりつ。古こ器うつわ旧物きゅうぶつ保存ほぞん方かた （こききゅうぶつほぞんかた、明治めいじ4年ねん5月23日にち太政官だじょうかん布告ふこく第だい251号ごう）を引ひき継ついで制定せいていされ、1929年ねん（昭和しょうわ4年ねん）7月がつ1日にち、旧きゅう国宝こくほう保存ほぞん法ほう施行しこうに伴ともない廃止はいしされた。

なお、本法ほんぽうの施行しこうによって、古こ社寺しゃじ保存ほぞん金きん出願しゅつがん規則きそく（明治めいじ28年ねん7月がつ12日にち内務省ないむしょう令れい第だい7号ごう）は失効しっこうした。

条文じょうぶんは附則ふそくを含ふくめて20条じょうである。

概要がいよう

明治めいじ政府せいふは、明治めいじ4年ねん（1871年ねん）、「古いにしえ器き旧物きゅうぶつ保存ほぞん方かた」を布告ふこくし、廃仏毀釈はいぶつきしゃくによって破壊はかいされた文化ぶんか遺産いさんの調査ちょうさを始はじめた。後ごの古こ社寺しゃじ保存ほぞん法ほうでは、古こ社寺しゃじの建造けんぞう物ぶつ及および宝物ほうもつ類るいで、「特とくニ歴史れきしノ証あかし徴ちょう又またハ美術びじゅつノ模範もはん」であるものを「特別とくべつ保護ほご建造けんぞう物ぶつ」または「国宝こくほう」に指定していし、保護ほごしてきた。この法律ほうりつは、大正たいしょう8年ねん法律ほうりつ第だい44号ごうによって一部いちぶ改正かいせいがなされた。

当初とうしょ、本法ほんぽうの所管しょかん官庁かんちょうは内務省ないむしょうであったが、大正たいしょう2年ねん（1913年ねん）には文部省もんぶしょうとなった。

その後ご、国宝こくほう保存ほぞん法ほうの施行しこうにより、この古こ社寺しゃじ保存ほぞん法ほうは廃止はいしされ、同どう法ほう時代じだいの「特別とくべつ保護ほご建造けんぞう物ぶつ」及および「国宝こくほう」は、国宝こくほう保存ほぞん法ほうの規定きていにより指定していされた「国宝こくほう」とみなされた。

勅みことのり令れい

• 古こ社寺しゃじ保存ほぞん法ほう施行しこうニ関せきスル件けん（明治めいじ30年ねん勅みことのり令れい第だい446号ごう）

関連かんれん項目こうもく

• 重要じゅうよう文化財ぶんかざい
• 文化財ぶんかざい保護ほご法ほう
• 国宝こくほう保存ほぞん法ほう
• 文化ぶんか遺産いさん保護ほご制度せいど
• 九鬼くき隆一りゅういち - 帝国ていこく博物館はくぶつかん総長そうちょう時代じだい、古こ社寺しゃじ保存ほぞん法ほうの成立せいりつに尽力じんりょく

外部がいぶリンク

• 古こ社寺しゃじ保存ほぞん法ほう 御ご署名しょめい原本げんぽん
  JACAR（アジア歴史れきし資料しりょうセンター）Ref. A03020274000、御ご署名しょめい原本げんぽん、明治めいじ三さん十じゅう年ねん法律ほうりつ第だい四よん十じゅう九きゅう号ごう（国立こくりつ公文書こうぶんしょ館かん）