吹ふき抜ぬけ

吹ふき抜ぬけ（ふきぬけ）は、天井てんじょうや屋根やねの一部いちぶまたは全部ぜんぶを作つくらず、建物たてものの2階層かいそう以上いじょうを縦たてにつなげた構造こうぞう・設計せっけい。

概要がいよう

吹ふき抜ぬけを活用かつようした枚方ひらかたT-SITEの本棚ほんだな

横浜よこはまハンマーヘッド

メリットは見みた目めが「おしゃれ」なこと、開放かいほう感かんを感かんじること、高たかい位置いちに窓まども設置せっちすると直射ちょくしゃ光こうから日当ひあたりが良よいこと。ただし、直射ちょくしゃ光こうが入はいることでロールスクリーンや、日射にっしゃによる暑あつさを和やわらげる空調くうちょうが必要ひつようになったりする。対策たいさくとして、「メブクス豊洲とよす」では反射はんしゃ光こうを階下かいかまで誘導ゆうどうする「クレバス」タイプの吹ふき抜ぬけ構造こうぞうで設計せっけいされている。　

デメリットは空調くうちょうの効ききが悪わるく、光熱こうねつ費ひがかかるのに「夏なつは暑あつく、冬ふゆは寒さむい」ことと、音おとや臭においが広ひろがりやすいことである。更さらには京都きょうと駅えきや大阪おおさか駅えきのような、屋根やねや壁かべが不十分ふじゅうぶんな半はん屋外おくがいの吹ふき抜ぬけ構造こうぞうのエリアが構内こうないに存在そんざいすると、そこ付近ふきんは建物たてもの内ないや地下ちかなのに雨あめや雪ゆきが猛烈もうれつな勢いきおいで入はいってくる。

埼玉さいたま県けん所沢ところざわ市しにある西武せいぶライオンズ本拠地ほんきょち西武せいぶドームも屋根やねとスタンドの間あいだに壁かべが無なく、吹ふき抜ぬけ構造こうぞうの「半はんドーム」となっている。半はんドームなので建物たてもの内ないに居いても雨あめや雪ゆきが入はいってくるため、利用りよう者しゃらは気温きおんや天候てんこうの影響えいきょうを受うける。

階層かいそうを繋つなげておらず、ただ天井てんじょうが高たかいだけ場合ばあいは、「高こう天井てんじょう」と呼よばれる。