吹ふき溜だまり

吹ふき溜だまり（ふきだまり）とは、雪ゆきや落おち葉ばが風ふうで吹ふき寄よせられて、または海うみや湖沼こしょうで水みずの流ながれによって落葉らくよう等とうが運はこばれて、堆積たいせきしている場所ばしょもしくはその堆積たいせき物ぶつのことである。

本ほん項こうでは、吹雪ふぶきや地吹雪じふぶきによって発生はっせいする「雪ゆきの吹ふき溜だまり」について詳述しょうじゅつする。

雪ゆきの吹ふき溜だまり

吹雪ふぶきが起おこると強風きょうふうで雪ゆきが舞まい上あげられ、建物たてものなど風かぜを遮さえぎるものの周囲しゅういや風ふうが澱よどむ場所ばしょに多おおくの雪ゆきが堆積たいせきする。豪雪ごうせつ地帯ちたいの道路どうろにおいて拡幅かくふく除雪じょせつによって道路どうろの両側りょうがわに雪ゆきが積つみ上あげられて凹状になっている場合ばあい、吹ふき溜だまりが起おこりやすい。気象きしょう条件じょうけんによっては短時間たんじかんに発達はったつし、道路どうろ交通こうつうや鉄道てつどう等とうの運行うんこうに重大じゅうだいな影響えいきょうを及およぼす場合ばあいがある。激はげしい吹雪ふぶきの時ときに起おこるので自動車じどうしゃの立たち往生おうじょう等とうにより人命じんめいにかかわることもある。

豪雪ごうせつ地帯ちたいの主要しゅよう道路どうろや鉄道てつどう線路せんろなどでは防雪ぼうせつ柵しがらみ（雪ゆき垣かき^[1]）や防風ぼうふう林りんを設置せっちして吹ふき溜だまりに対処たいしょしている。これらは道路どうろや線路せんろの片側かたがわのみに設置せっちした場合ばあい、一般いっぱん的てきに逆風ぎゃくふうなどの想定そうてい外がい風向ふうこうに対たいしては効果こうかが低下ていかするが、防雪ぼうせつ柵しがらみの中なかで可動かどう式しき防雪ぼうせつ板ばんの構造こうぞうとしたり逆風ぎゃくふう等とうに対応たいおうした設計せっけいとしたものは、ある程度ていどの効果こうかが発揮はっきできるものもある。