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よんがつ怪談かいだん

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よんがつ怪談かいだん
ジャンル 少女しょうじょ漫画まんが
恋愛れんあい漫画まんが
ファンタジー漫画まんが
漫画まんが
作者さくしゃ 大島おおしま弓子ゆみこ
出版しゅっぱんしゃ 主婦しゅふ友社ともしゃ
掲載けいさい ギャルズライフ1979ねん6がつごう
レーベル GLコミックス
サンコミックス・ストロベリーシリーズ(朝日あさひソノラマ
大島おおしま弓子ゆみこ選集せんしゅう
白泉社はくせんしゃ文庫ぶんこ
その 57ページ
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画まんが
ポータル 漫画まんが

よんがつ怪談かいだん』(しがつかいだん)は、大島おおしま弓子ゆみこ日本にっぽん短編たんぺん少女しょうじょ漫画まんが作品さくひん。およびそれを中心ちゅうしんとした作品さくひんしゅう表題ひょうだいさく主婦しゅふともしゃギャルズライフ1979ねん6がつごう掲載けいさいされた。

大島おおしま自身じしん実際じっさいたという幽霊ゆうれいあそゆめもとになってまれた作品さくひん[1][2]である。

ほんさく原作げんさくとした実写じっしゃ映画えいが1988ねん公開こうかいされている。

あらすじ[編集へんしゅう]

高校生こうこうせい国下こくが初子はつね登校とうこう途中とちゅう工事こうじ現場げんば落下らっかぶつたってんでしまう。初子はつねれい岩井いわいつるすすむという青年せいねんれい出会であい、いまならうからはや肉体にくたいもどってかえれと忠告ちゅうこくされるが、自由じゆう空間くうかん浮遊ふゆうし、どこにでもけることの心地ここちよさをった初子はつねはになかなか現世げんせいもどろうとしない。ひゃくねんまえに、奇跡きせきてき自分じぶん肉体にくたいつかってかえることをねがいながらごしているつるすすむは、葬儀そうぎまえ初子はつねれい肉体にくたいもどさなければとでない。

一方いっぽう初子はつねは、きていたときにはけなかった場所ばしょ次々つぎつぎおとずれるが、れいになってしまった彼女かのじょだれ感知かんちすることはできず、自分じぶんから他者たしゃはたらきかけることもできないので次第しだいにつまらなくなってくる。唯一ゆいいつ例外れいがい霊感れいかんがあると自称じしょうしていた同級生どうきゅうせいなつ山登やまのぼりで、初子はつねかれ部屋へやはいむと、いつのたのかとおどろきはするものの普通ふつう会話かいわわす。初子はつね真実しんじつげられないまま夏山なつやまいえる。電話でんわ初子はつねらされ、彼女かのじょいまおれ部屋へやにいるとわらばした夏山なつやまだったが、部屋へやもどるとだれもいない。

初子はつねおもいをせていた津田沼つだぬまが、クラス委員いいんちょうである少女しょうじょ告白こくはくけ、そのおもいにこたえているのをてショックをける。そして初子はつね子供こどもころ大好だいすきだったレンゲはたけってみたが、そこは更地さらちになっていた。すっかりかえ気力きりょくをなくした初子はつねつるすすむ葬儀そうぎへとっていくが、初子はつね自分じぶんからだをあげるからあなたがかえればいいとはじめ、つるすすむはげしい口論こうろんになる。ところが、初子はつねかんぶたじられ、いよいよ火葬かそうされそうになったそのとき、夏山なつやまがレンゲの花束はなたばってあらわれ、初子はつねきだったこのはなれてやりたいからかんけてくれとたのむ。それをいた初子はつね母親ははおやさけびながらたのはじめ、火葬かそうじょう職員しょくいん仕方しかたなくかんぶたけたその瞬間しゅんかんおも夏山なつやま姿すがたなにかをかんじた初子はつねれいつるすすむれいいて一緒いっしょ肉体にくたいもどり、かんなか初子はつねひらくのだった。

登場とうじょう人物じんぶつ[編集へんしゅう]

  • 国下こくが初子はつね(くにしたはつこ)
  • 岩井いわいつるすすむ(いわいげんのじょう)
  • なつ山登やまのぼり(なつやまのぼる)
  • 津田沼つだぬま(つだぬま)
  • 委員いいんちょう
  • 初子はつね母親ははおや
  • 初子はつね父親ちちおや

同時どうじ収録しゅうろく作品さくひん(GLコミックスばん[編集へんしゅう]

おりしも そのときチャイコフスキーが[編集へんしゅう]

mimi』(講談社こうだんしゃ1976ねん7がつごう掲載けいさい
やく1ちょうえん遺産いさん相続そうぞくしゃであるふえは、あるとき、『ハムレット』のげき練習れんしゅうをしている親戚しんせき友人ゆうじんたちに、北海道ほっかいどうからたばかりでたがいに一目惚ひとめぼれをしたというジローマルという男性だんせい紹介しょうかいした。そのことをいぶかしくおもった幼馴染おさななじみの才蔵さいぞうは、ジローマルにふえ遺産いさんのことをはなし、ふえ理想りそう男性だんせいがどのようなものであるかをかたり、くようにとすすめる。

雛菊ひなぎく物語ものがたり[編集へんしゅう]

『ギャルズライフ』(主婦しゅふ友社ともしゃ1980ねん4がつごう掲載けいさい
ある2がつ母親ははおやきくこしにくと、菊子きくこ部屋へやぶらがり健康けんこう首吊くびつようがかけられているのを驚愕きょうがくする。菊子きくこあそびだとうが、心理しんりがく専攻せんこうする菊子きくこあに信彦のぶひこ卒論そつろんのテーマもねて、彼女かのじょ自殺じさつ願望がんぼう阻止そしすべく、菊子きくこ難病なんびょうでひとがつきられないというだいうそをつき、それをきくにそれとなくかせてどう反応はんのうするかという実験じっけん開始かいしする。当初とうしょはそのプログラムどおりに菊子きくこうごいているかにえたが、彼女かのじょ徐々じょじょ信彦のぶひこ予想よそうえた行動こうどうるようになっていった。

アポストロフィーS[編集へんしゅう]

JOTOMO1976ねん3がつごう掲載けいさい

同時どうじ収録しゅうろく作品さくひん(サンコミックスばん[編集へんしゅう]

快速かいそく帆船はんせん[編集へんしゅう]

デュオ』(朝日あさひソノラマ1985ねん7がつごう掲載けいさい
がつくと「わたし」はスケバンのようなちで見知みしらぬまちあるいていた。名前なまえも、そのまちんでいたのか、どこへくつもりだったのかもおもせない。チンピラにからまれ、とおりすがりのおじさんにたすけてもらった彼女かのじょは、切符きっぷっていることにづき、電車でんしゃればなにかをおもすだろうと、電車でんしゃる。

ノン・レガート[編集へんしゅう]

『デュオ』(朝日あさひソノラマ1985ねん3がつごう掲載けいさい
漫画まんが志望しぼう小松崎こまつざき晴子はるこは、12月ぼうたからくじで3,000まんえん当選とうせんし、使つかみちかんがえているところへ、友人ゆうじんからそのあねのマンションをわないかとさそわれ、家賃やちん生活せいかつからまぬかれる絶好ぜっこうのチャンスとばかりにそのマンションを購入こうにゅうする。しかしその彼女かのじょかまえていたものは、同居どうきょする老人ろうじんたちとの軋轢あつれきや、たかすぎる維持いじなど、不運ふうん連続れんぞく毎日まいにちであった。

ダリアのおび[編集へんしゅう]

ぶ~け1985ねん8がつごう掲載けいさい

単行本たんこうぼん[編集へんしゅう]

映画えいがばん[編集へんしゅう]

よんがつ怪談かいだん
監督かんとく 小中こなか和哉かずや
脚本きゃくほん せきあらわ
小中こなか和哉かずや
原作げんさく 大島おおしま弓子ゆみこ
製作せいさく 久野くの義治よしはる
小澤おざわ俊晴としはる
小林こばやしひろし
出演しゅつえんしゃ 中嶋なかじま朋子ともこ
柳葉やなぎば敏郎としお
角田つのだ英介えいすけ
音楽おんがく 中谷なかたにやすし
撮影さつえい 志賀しがいち
編集へんしゅう とみちく理一りいち
製作せいさく会社かいしゃ 日本にほんビクター
配給はいきゅう ヘラルド・エース
公開こうかい 日本の旗 1988ねん3がつ19にち
上映じょうえい時間じかん 98ふん
製作せいさくこく 日本の旗 日本にっぽん
言語げんご 日本語にほんご
製作せいさく 6000まんえん
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小中こなか和哉かずや監督かんとく作品さくひんであり、はつ35mmフィルム作品さくひんである[3]主演しゅえん中嶋なかじま朋子ともこ柳葉やなぎば敏郎としお

日本にほんビクターがVHD(ビデオディスク)の普及ふきゅう一環いっかんのため、のメディアでは視聴しちょうできないVHDオリジナル作品さくひんとして制作せいさくした。制作せいさくは6000まんえん[4]

テアトル新宿てあとるしんじゅくにてたんかん上映じょうえいされた。青春せいしゅん中心ちゅうしんテーマにえたファンタジー映画えいがである。2008ねん現在げんざい特撮とくさつ映画えいが監督かんとくとしての活動かつどう中心ちゅうしんとなっている小中こなか和哉かずや初期しょきさくだが、小中しょうちゅうのデビューさくが『星空ほしぞらのむこうのくに』というファンタジーぶつであったことをふくめ、小中こなか自身じしんの「ファンタジー志向しこう」をうかがいることができるいちさくである。またほんさくでは小中こなか自身じしん端役はやくとしてカメオ出演しゅつえんしているほか、アニメーターとして板野いたの一郎いちろう参加さんかしている。

1991ねん7がつ日本にほんテレビ月曜げつよう映画えいが」で、ほんさく出演しゅつえんした柳葉やなぎば敏郎としお声優せいゆうをつとめた「おもひでぽろぽろ上映じょうえい宣伝せんでん一環いっかんとして唯一ゆいいつのテレビ放送ほうそうがされた。上映じょうえい徳間書店とくましょてんからアニメージュ文庫ぶんことしてほんさくのフィルムを1コマずつスチールにし、台詞せりふをシナリオ形式けいしき画面がめんよこ掲載けいさいしたかたち発売はつばいされた。

映画えいがばんストーリー[編集へんしゅう]

高校生こうこうせい国下こくが初子はつねは、下校げこうちゅうったはい工場こうじょうで、落下らっかしてきた鉄骨てっこつたりそうになったはずみで幽霊ゆうれいになってしまう。姿すがたえないことや瞬間しゅんかん移動いどう能力のうりょく面白おもしろがる初子はつねは、先輩せんぱい幽霊ゆうれいであるつるすすむの「はや自分じぶんからだもどるように」という忠告ちゅうこくにもなかなかみみそうとしない。初恋はつこいひとにフラれたショックで初子はつね自暴自棄じぼうじきになり「かえらない!」と自棄じきになってしまう……

スタッフ[編集へんしゅう]

キャスト[編集へんしゅう]

  • 国下こくが初子はつね中嶋なかじま朋子ともこ
  • つるすすむ柳葉やなぎば敏郎としお
  • なつ山登やまのぼり初子はつね同級生どうきゅうせい):角田つのだ英介えいすけ
  • 沢木さわき留美子るみこ初子はつねのクラス委員いいんちょう):はら彩子あやこ
  • 津田沼つだぬまひろし初子はつねのクラスふく委員いいんちょう):新井あらい昌和まさかず
  • 深沢ふかさわ教諭きょうゆ初子はつねのクラス担任たんにん):水口みずぐちかおる
  • 葬儀そうぎしゃおとこ小沢おざわ仁志ひとし
  • 由美ゆみ初子はつね友人ゆうじん):鈴木すずきあい
  • めぐみ(初子はつね友人ゆうじん):井沢いざわ奈美なみ
  • トラックの運転うんてんしゅ永田ながたごう
  • 国下こくが耕作こうさく初子はつねちち):寺田てらだみのり
  • 国下こくがとし初子はつねはは):山口やまぐちはてりん

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ 大島おおしま弓子ゆみこ選集せんしゅう だい8かんよんがつ怪談かいだんろしマンガエッセイより。
  2. ^ 大島おおしま弓子ゆみこ 白泉社はくせんしゃ文庫ぶんこセレクションよんがつ怪談かいだん』「あとがきマンガ」より。
  3. ^ 石井いしい博士はかせほか『日本にっぽん特撮とくさつ幻想げんそう映画えいが全集ぜんしゅう』勁文しゃ、1997ねん、310ぺーじISBN 4766927060 
  4. ^ 「ビデオディスクのソフト各社かくしゃしん企画きかく拡販かくはん――てい価格かかくやオリジナル映画えいが」『日経にっけい流通りゅうつう新聞しんぶん』1987ねん10がつ27にちづけ、8ぺーじ

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]