回転かいてん灯とう

回転かいてん灯とう（かいてんとう、Rotary Beacon Light）とは、照明しょうめい器具きぐの一種いっしゅ（ビーコン）で、台座だいざに対たいし水平すいへい方向ほうこうに回転かいてん放ひ光ひからさせるもの。光源こうげんの周まわりを回転かいてんする反射はんしゃ鏡きょうによって光源こうげんからの光ひかりを反射はんしゃさせて放ひ光ひかりする機構きこうのものや、回転かいてんはしないが複数ふくすうのLEDなどの光源こうげんを順番じゅんばんに光ひからせることで回転かいてんを模もしたものなどがある。

1970年代ねんだいまでのアメリカのパトカーは、2つから4つのランプを周囲しゅういに向むけるように配置はいち、更さらにそれを回転かいてんさせる構造こうぞうの物ものを使用しようしていた。

用途ようと[編集へんしゅう]

人間にんげんの気きを引ひき、遠方えんぽうからも目立めだつことから、警告けいこく灯とうや、沿道えんどうの看板かんばんの装飾そうしょくとしてよく採用さいようされる。特とくに、東海とうかい3県けんの多おおくの喫茶店きっさてんでは装飾そうしょく（アイキャッチ）として多用たようされている^[1]。

警告けいこく灯とうとしての用途ようとの例れい[編集へんしゅう]

緊急きんきゅう自動車じどうしゃ
工作こうさく機械きかいの確認かくにん表示ひょうじ灯とう（パイロットランプ）
工事こうじ現場げんばなど、危険きけん個所かしょの標示ひょうじ
装飾そうしょく
病院びょういんの、救急きゅうきゅう車しゃ進入しんにゅう口こう

法令ほうれい[編集へんしゅう]

日本にっぽん[編集へんしゅう]

道路どうろ交通こうつう法ほう: 道路どうろ交通こうつう法ほうおよび関連かんれん法令ほうれいにより、自動車じどうしゃが使用しようできる回転かいてん灯とう（警光灯とう・点滅てんめつ灯火ともしび）の色いろが指定していされている^[2]^[3]^[4]。資格しかくのない車両しゃりょうが使用しようすると保安ほあん基準きじゅん違反いはんとなる。

色いろ	使用しよう可能かのうな自動車じどうしゃ	要件ようけん	法令ほうれい
赤あか	緊急きんきゅう自動車じどうしゃ	緊急きんきゅうの用務ようむのため運転うんてんするとき（警察けいさつ用よう自動車じどうしゃの一部いちぶ要件ようけんを除のぞく）	道路どうろ交通こうつう法ほう施行しこう令れい14条じょう
赤あか	消防しょうぼう用よう自動車じどうしゃ以外いがいの消防しょうぼうの用ように供きょうする車両しゃりょう	夜よる間あいだ等とうに消防しょうぼう用務ようむのため運転うんてんするとき	道路どうろ交通こうつう法ほう施行しこう令れい14条じょうの4
黄き	道路どうろ維持いじ作業さぎょう用よう自動車じどうしゃ(交通こうつう管理かんり隊たいの車両しゃりょう)	道路どうろの維持いじ、修繕しゅうぜん等とうのための作業さぎょうに従事じゅうじするとき	道路どうろ交通こうつう法ほう施行しこう令れい14条じょうの3
緑みどり	保安ほあん基準きじゅんの緩和かんわを受うけた、幅はばが3メートル以上いじょうのトレーラ又または連結れんけつ時じ全長ぜんちょうが16.5メートルを超こえるトレーラーをけん引いんするトラクタ	当該とうがいトレーラをけん引いんするとき	道路どうろ運送うんそう車両しゃりょうの保安ほあん基準きじゅん55条じょう
緑みどり	保安ほあん基準きじゅんの緩和かんわを受うけた、上記じょうき特殊とくしゅ車両しゃりょうの誘導ゆうどう車しゃ	当該とうがい車両しゃりょうを誘導ゆうどうするとき	道路どうろ運送うんそう車両しゃりょうの保安ほあん基準きじゅん55条じょう
青あお	自主じしゅ防犯ぼうはん活動かつどう用よう自動車じどうしゃ（防犯ぼうはんパトロールカー）		道路どうろ運送うんそう車両しゃりょうの保安ほあん基準きじゅん49条じょうの3
紫むらさき	停止ていし中ちゅうの故障こしょう車両しゃりょう	停止ていし表示ひょうじ灯とう	道路どうろ交通こうつう法ほう施行しこう規則きそく第だい9条じょうの17・第だい9条じょうの18