(Translated by https://www.hiragana.jp/)
地縁 - Wikipedia コンテンツにスキップ

地縁ちえん

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

地縁ちえん(ちえん)とは、土地とちにもとづく縁故えんこ関係かんけいであり、近隣きんりん住民じゅうみんとのあいだ相互そうご扶助ふじょなどをつうじて形成けいせいされる地域ちいきコミュニティである[1]。つまり現在げんざいんでいる土地とち過去かこんでいた土地とちなどによるえん人間にんげん関係かんけい)のことである。

概説がいせつ

[編集へんしゅう]

地縁ちえんとしてはたとえば、地域ちいき共同きょうどうたい町内ちょうないかい、「むこさんけん両隣りょうどなり」などの近隣きんりん住民じゅうみん同士どうしえんげられ、こうしたものは生活せいかつじょうたすいの関係かんけい相互そうご扶助ふじょ形成けいせいしている。また地縁ちえん関連かんれんして、日本にっぽん農村のうそんなどについては、集落しゅうらく共同きょうどう体内たいないでの「体質たいしつ」やちから関係かんけいについてもかたられる場合ばあいがある(選挙せんきょにおける候補者こうほしゃ支持しじ公序良俗こうじょりょうぞくはんする風習ふうしゅう行政ぎょうせいたいしてなど)。

地縁ちえんっているコミュニティは「地域ちいきコミュニティ」などとぶ。また地縁ちえんによる組織そしき団体だんたいとしてとらえた場合ばあい、「地縁ちえん団体だんたい」とぶことがある。

日本にっぽんでは地域ちいきコミュニティ・地縁ちえん団体だんたいなどには、町内ちょうないかい町会ちょうかい自治じちかいなどの組織そしきもある。従来じゅうらい日本にっぽん法規ほうきではそれらに法人ほうじんかくみとめられておらずなにかと不都合ふつごうがあった。そこで1991ねん法規ほうき改正かいせいされ、法人ほうじんかくみとめられる認可にんか地縁ちえん団体だんたいという枠組わくぐみができた。

地縁ちえん活用かつようし、地産ちさんけしるいする概念がいねんとしては「地縁ちえん技術ぎじゅつ」がある。地縁ちえん技術ぎじゅつとは、地縁ちえん社会しゃかいない物資ぶっし調達ちょうたつ製作せいさくし、どう地域ちいきない流通りゅうつう販売はんばいおこなわれるような技術ぎじゅつす。この地縁ちえん技術ぎじゅつれいとして、タイ東北とうほくイーサーン)で生産せいさん利用りようされるたけかご一種いっしゅであるカティップタイばんげられる。当地とうちでは地元じもと生育せいいくしたたけ原材料げんざいりょうにし、地元民じもとみん手作てづくりでかごみ、主食しゅしょくであるもちまい食器しょっきとして使用しようされている[2]

脚注きゃくちゅう

[編集へんしゅう]

出典しゅってん

[編集へんしゅう]
  1. ^ 地縁ちえん』 - コトバンク
  2. ^ 門間かどまゆきのすぎまん俊夫としお関係かんけい地縁ちえん技術ぎじゅつ -東北とうほくタイ、カオボンのカティップ(たけかご)づくりの事例じれい-」『集団しゅうだん力学りきがくだい34かん集団しゅうだん力学りきがく研究所けんきゅうじょ、2017ねん、242-286ぺーじdoi:10.11245/jgd.34.242 

関連かんれん項目こうもく

[編集へんしゅう]