出典 しゅってん : フリー百科 ひゃっか 事典 じてん 『ウィキペディア(Wikipedia)』
地質 ちしつ 調査 ちょうさ 総合 そうごう センター (ちしつちょうさそうごうセンター、英 えい : Geological Survey of Japan )は、日本 にっぽん における公的 こうてき 地質 ちしつ 調査 ちょうさ ・研究 けんきゅう 組織 そしき である。2001年 ねん に旧 きゅう 通産省 つうさんしょう 工業 こうぎょう 技術 ぎじゅつ 院 いん 傘下 さんか の15研究所 けんきゅうじょ を統合 とうごう して発足 ほっそく した独立 どくりつ 行政 ぎょうせい 法人 ほうじん 産業 さんぎょう 技術 ぎじゅつ 総合 そうごう 研究所 けんきゅうじょ (さんぎょうぎじゅつそうごうけんきゅうしょ)内 ない の旧 きゅう 地質 ちしつ 調査 ちょうさ 所 しょ を母体 ぼたい とする「地質 ちしつ の調査 ちょうさ 」に関連 かんれん する研究 けんきゅう 部門 ぶもん ・センター間 あいだ の連携 れんけい を図 はか り、また産 さん 総研 そうけん 内外 ないがい の関連 かんれん 機関 きかん との連携 れんけい 、一般 いっぱん 社会 しゃかい への研究 けんきゅう 成果 せいか 発信 はっしん のために設置 せっち された。本部 ほんぶ は茨城 いばらき 県 けん つくば市 し に所在 しょざい 。
産業 さんぎょう 技術 ぎじゅつ 総合 そうごう 研究所 けんきゅうじょ (以下 いか 産 さん 総研 そうけん と略称 りゃくしょう )発足 ほっそく にあたり、旧 きゅう 地質調査所 ちしつちょうさしょ は研究 けんきゅう ユニット(部門 ぶもん およびセンター)が5つ、研究 けんきゅう 関連 かんれん ユニットが3つに分割 ぶんかつ されることとなり、各 かく 研究 けんきゅう 部門 ぶもん 、センターは産 さん 総研 そうけん 理事 りじ 長 ちょう 直下 ちょっか に置 お かれた。しかし、旧 きゅう 地質 ちしつ 調査 ちょうさ 所 しょ では研究 けんきゅう 部 ぶ 間 あいだ での研究 けんきゅう 協力 きょうりょく ・交流 こうりゅう が頻繁 ひんぱん に行 おこな われており、完全 かんぜん に分割 ぶんかつ 独立 どくりつ すると研究 けんきゅう 推進 すいしん 上 じょう も成果 せいか 発信 はっしん 上 じょう も問題 もんだい があること、また国内 こくない 的 てき 、国外 こくがい 的 てき な窓口 まどぐち として、地質調査所 ちしつちょうさしょ と同様 どうよう の組織 そしき 代表 だいひょう 性 せい が求 もと められた。そのため産 さん 総研 そうけん 内 ない の「地質 ちしつ の調査 ちょうさ 」に関連 かんれん する研究 けんきゅう 部門 ぶもん ・連携 れんけい 研究 けんきゅう 体 たい ・研究 けんきゅう 関連 かんれん 部署 ぶしょ 全体 ぜんたい を地質 ちしつ 調査 ちょうさ 総合 そうごう センターと総称 そうしょう し、代表 だいひょう 制 せい を与 あた えていた。このように、2014年度 ねんど までは、地質 ちしつ 調査 ちょうさ 総合 そうごう センターは統括 とうかつ 組織 そしき ではなかったが、2015年度 ねんど の産 さん 総研 そうけん 組織 そしき 改編 かいへん により、統括 とうかつ 組織 そしき として再編 さいへん された。地質 ちしつ 調査 ちょうさ 総合 そうごう センターの英語 えいご 名称 めいしょう は、旧 きゅう 地質調査所 ちしつちょうさしょ と同 おな じ"Geological Survey of Japan"が使 つか われている。
地質 ちしつ 調査 ちょうさ 総合 そうごう センターの業務 ぎょうむ は、各種 かくしゅ 地質 ちしつ ・地下 ちか 資源 しげん 調査 ちょうさ 、地盤 じばん 災害 さいがい の研究 けんきゅう 、技術 ぎじゅつ 研修 けんしゅう 、またイベントの開催 かいさい などであり、地質 ちしつ 図 ず や地球 ちきゅう 科学 かがく 図 ず 等 とう の調査 ちょうさ ・刊行 かんこう も行 おこ なっている。地質 ちしつ 標本 ひょうほん 館 かん も併設 へいせつ されている。
センターの主要 しゅよう な研究 けんきゅう 成果 せいか の一 ひと つとして地球 ちきゅう 科学 かがく 図 ず 類 るい があるが、これは、国 くに や地方自治体 ちほうじちたい による国土 こくど の利用 りよう ・保全 ほぜん 、自然 しぜん 災害 さいがい 対策 たいさく 、地質 ちしつ 環境 かんきょう 管理 かんり 、資源 しげん 開発 かいはつ など、様々 さまざま な分野 ぶんや で利用 りよう されているものである。また、地域 ちいき 地質 ちしつ 情報 じょうほう 展 てん による日本 にっぽん 各地 かくち での地質 ちしつ 情報 じょうほう の公開 こうかい ・展示 てんじ や、地 ち 展 てん による地域 ちいき に身近 みぢか な地質 ちしつ 図 ず の展示 てんじ ・利用 りよう 方法 ほうほう の紹介 しょうかい なども行 おこな っている。
対外 たいがい 活動 かつどう においては、産学 さんがく 官 かん 連携 れんけい 部門 ぶもん を北海道 ほっかいどう に設置 せっち し、共同 きょうどう 研究 けんきゅう ・受託 じゅたく 研究 けんきゅう ・技術 ぎじゅつ 研修 けんしゅう などの連携 れんけい 活動 かつどう を推進 すいしん したり、地質 ちしつ 調査 ちょうさ 総合 そうごう センター(GSJ)シンポジウムを開催 かいさい したりしている。
最近 さいきん の研究 けんきゅう (2009年度 ねんど )としては、ASTER光学 こうがく センサー による衛星 えいせい 画像 がぞう の解析 かいせき で千島 ちしま 列島 れっとう サリチェフ火山 かざん の噴火 ふんか 状 じょう 況 きょう を確認 かくにん し、サリチェフ火山 かざん の解説 かいせつ をしたり、防府 ほうふ 市 し における土石流 どせきりゅう 災害 さいがい について調査 ちょうさ したりというものが挙 あ げられる。これはいずれも地質 ちしつ 情報 じょうほう 研究 けんきゅう 部門 ぶもん によるものである。
産業 さんぎょう 技術 ぎじゅつ 総合 そうごう 研究所 けんきゅうじょ 発足 ほっそく 以来 いらい 、部門 ぶもん 、センターの統廃合 とうはいごう や組織 そしき 構造 こうぞう の変更 へんこう が何 なん 回 かい か行 おこな われている。
2015年度 ねんど から地質 ちしつ 調査 ちょうさ 総合 そうごう センターは正式 せいしき な産 さん 総研 そうけん の組織 そしき となり、傘下 さんか に研究 けんきゅう 戦略 せんりゃく 部 ぶ 、活 かつ 断層 だんそう ・火山 かざん 研究 けんきゅう 部門 ぶもん 、地 ち 圏 けん 資源 しげん 環境 かんきょう 研究 けんきゅう 部門 ぶもん 、地質 ちしつ 情報 じょうほう 研究 けんきゅう 部門 ぶもん 、地質 ちしつ 情報 じょうほう 基盤 きばん センター、ならびに再生 さいせい 可能 かのう エネルギー研究 けんきゅう センター(福島 ふくしま 県 けん 郡山 こおりやま 市 し )の地熱 じねつ チーム・地中 ちちゅう 熱 ねつ チームをおさめる。地質 ちしつ 標本 ひょうほん 館 かん は、組織 そしき 上 じょう は地質 ちしつ 情報 じょうほう 基盤 きばん センター内 ない の一部 いちぶ 署 しょ (地質 ちしつ 標本 ひょうほん 館 かん 室 しつ )となった。
地質 ちしつ 調査 ちょうさ 総合 そうごう センター長 ちょう は、中尾 なかお 信 しん 典 てん である。(2021.4.1より)
1878年 ねん 日本 にっぽん 政府 せいふ の近代 きんだい 的 てき な地質 ちしつ 調査 ちょうさ 機関 きかん が、内務省 ないむしょう (日本 にっぽん )内務省 ないむしょう 地理 ちり 局 きょく 地質 ちしつ 課 か の設置 せっち に始 はじ まる。
1882年 ねん 地質 ちしつ 課 か が農 のう 商務省 しょうむしょう 地質調査所 ちしつちょうさしょ に改編 かいへん された。
その後 ご 、日本 にっぽん 政府 せいふ はハインリッヒ・エドムント・ナウマン をはじめとする外国 がいこく 人 じん 技術 ぎじゅつ 者 しゃ の指導 しどう の下 した 、各地 かくち の地質 ちしつ ・地下 ちか 資源 しげん 調査 ちょうさ を開始 かいし した。
1925年 ねん 農 のう 商務省 しょうむしょう の改編 かいへん に伴 ともな い、商工 しょうこう 省 しょう 所属 しょぞく となる。
昭和 しょうわ 初期 しょき には日本 にっぽん 領域 りょういき 外 がい も含 ふく む地下 ちか 資源 しげん 調査 ちょうさ に重点 じゅうてん が割 さ かれる。
1943年 ねん 軍需 ぐんじゅ 省 しょう の所属 しょぞく となった。
1945年 ねん 第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん の敗戦 はいせん に伴 ともな い、商工 しょうこう 省 しょう 所属 しょぞく となる。
1948年 ねん 工業 こうぎょう 技術庁 ぎじゅつちょう (後 ご の工業技術院 こうぎょうぎじゅついん )の傘下 さんか に入 はい る。
1982年 ねん 創立 そうりつ 100周年 しゅうねん を迎 むか える。それを受 う け、100周年 しゅうねん 記念 きねん 誌 し が刊行 かんこう され、同所 どうしょ の「百 ひゃく 年 ねん 史 し 」がまとめられる。
2001年 ねん 中央 ちゅうおう 省庁 しょうちょう の大 だい 規模 きぼ な再編 さいへん に伴 ともな い、地質調査所 ちしつちょうさしょ は独立 どくりつ 行政 ぎょうせい 法人 ほうじん 産業 さんぎょう 技術 ぎじゅつ 総合 そうごう 研究所 けんきゅうじょ 内 ない の複数 ふくすう の研究 けんきゅう 部門 ぶもん に改編 かいへん となり、各 かく 研究 けんきゅう 部門 ぶもん の総称 そうしょう として地質 ちしつ 調査 ちょうさ 総合 そうごう センターが用 もち いられることとなった。
2002年 ねん 地質調査所 ちしつちょうさしょ 120周年 しゅうねん を迎 むか える。前年 ぜんねん に改編 かいへん されたことも受 う けて記念 きねん 誌 し とも言 い うべき「地質調査所 ちしつちょうさしょ から地質 ちしつ 調査 ちょうさ 総合 そうごう センターへ」が3月 がつ に刊行 かんこう される。
2004年 ねん 海洋 かいよう 資源 しげん 環境 かんきょう 研究 けんきゅう 部門 ぶもん および地球 ちきゅう 科学 かがく 情報 じょうほう 研究 けんきゅう 部門 ぶもん から地質 ちしつ 情報 じょうほう 研究 けんきゅう 部門 ぶもん が新設 しんせつ される。また、地質 ちしつ 調査 ちょうさ 情報 じょうほう 部 ぶ および国際 こくさい 地質 ちしつ 協力 きょうりょく 室 しつ から地質 ちしつ 調査 ちょうさ 情報 じょうほう センターが新設 しんせつ される。
2010年 ねん 地質 ちしつ 標本 ひょうほん 館 かん が広報 こうほう 部 ぶ から分離 ぶんり し、地質 ちしつ 調査 ちょうさ 総合 そうごう センターの一部 いちぶ 署 しょ となる。
2014年 ねん 活 かつ 断層 だんそう ・地震 じしん 研究 けんきゅう センター及 およ び瀬戸内海 せとないかい 沿岸 えんがん 環境 かんきょう 技術 ぎじゅつ 連携 れんけい 研究 けんきゅう 体 たい を2013(H25)年度 ねんど 末 まつ で終了 しゅうりょう 。旧 きゅう 活 かつ 断層 だんそう ・地震 じしん 研究 けんきゅう センターと、地質 ちしつ 情報 じょうほう 研究 けんきゅう 部門 ぶもん の火山 かざん 関連 かんれん グループ及 およ び地質 ちしつ 長期 ちょうき 変動 へんどう 関連 かんれん グループを統合 とうごう して、活 かつ 断層 だんそう ・火山 かざん 研究 けんきゅう 部門 ぶもん を新設 しんせつ 。産 さん 総研 そうけん 福島 ふくしま 再生 さいせい 可能 かのう エネルギー研究所 けんきゅうじょ 内 ない に地熱 じねつ チーム・地中 ちちゅう 熱 ねつ チームが新設 しんせつ 。
2015年 ねん 産 さん 総研 そうけん の組織 そしき 改編 かいへん により、地質 ちしつ 調査 ちょうさ 総合 そうごう センターは、3研究 けんきゅう 部門 ぶもん 1センター等 とう を統括 とうかつ する組織 そしき となった。地質 ちしつ 標本 ひょうほん 館 かん は地質 ちしつ 情報 じょうほう 基盤 きばん センターの一部 いちぶ 署 しょ になる。
全般 ぜんぱん 国立 こくりつ 図書館 としょかん 学術 がくじゅつ データベースその他 た