坂本さかもと政まさし均ひとし

司法省しほうしょう発足ほっそく時じの阪本さかもと政まさし均ひとし警保助すけ（後列こうれつ右みぎ端はし）。後列こうれつ左ひだりより丹羽にわ賢けん少しょう丞すすむ、島本しまもと仲道なかみち警保頭あたま 、松岡まつおか康かん毅あつし七なな等とう出仕しゅっし、松本まつもと暢とおる権けん大だい判事はんじ（元もと壬生みぶ藩はん御ご典てん医い・石崎いしざき誠まこと庵あん）、尾崎おざき忠治ただはる中ちゅう判事はんじ、阪本さかもと。前列ぜんれつ左ひだりより、玉乃たまの世履せいり権けん大だい判事はんじ、福岡ふくおか孝弟こうてい大輔だいすけ、江藤えとう新平しんぺい司法しほう卿きょう、楠田くすだ英世ひでよ明あかり法ほう権けん頭あたま、渡辺わたなべ驥少しょう丞すすむ。1872年ねん。

坂本さかもと 政まさし均ひとし（さかもと まさひら、1831年ねん12月7日にち（天保てんぽう2年ねん11月4日にち）- 1890年ねん（明治めいじ23年ねん）1月がつ15日にち）は、幕末ばくまつの幕臣ばくしん、明治めいじ期きの司法官しほうかん。元老げんろう院議いんぎ官かん。旧姓きゅうせい・赤井あかい、通称つうしょう・三郎さぶろう。阪本さかもとと表記ひょうきされる場合ばあいがある。

経歴けいれき

高松たかまつ藩はん儒・赤井あかい東海とうかいの第だい三子みつごとして生うまれ、幕臣ばくしん・坂本さかもと敬たかし水すい、かよ夫妻ふさいの養子ようしとなる。杉田すぎた玄げん端はし、緒方おがた洪庵こうあん、広瀬ひろせ玄げん恭きょうなどから蘭学らんがくを学まなんだ。

明治めいじ政府せいふに出仕しゅっしし、慶応けいおう4年ねん6月23日にち（1868年ねん8月がつ11日にち）民政みんせい裁判所さいばんしょ留とめ役やくに就任しゅうにん。以後いご、同どう組頭くみがしら、会計かいけい官かん権けん判事はんじ、大蔵おおくら少しょう丞すすむ、民みん部ぶ少しょう丞すすむ、大蔵おおくら権けん大だい丞すすむなどを歴任れきにん。

明治めいじ3年ねん11月20日にち（1871年ねん1月がつ10日とおか）刑部おさかべ省しょうに転てんじ大だい解かい部ぶに就任しゅうにん。以後いご、司法しほう大だい解かい部ぶ、同どう少しょう判事はんじ、同権どうけん中ちゅう判事はんじ、同中どうちゅう判事はんじ、大坂おおさか裁判所さいばんしょ在勤ざいきん、京都きょうと裁判所さいばんしょ長ちょう、四よん等とう判事はんじ、鶴岡つるおか裁判所さいばんしょ長ちょう、米沢よねざわ裁判所さいばんしょ長ちょう、福島ふくしま裁判所さいばんしょ長ちょう、判事はんじ、宮城みやぎ上等じょうとう裁判所さいばんしょ長ちょう心得こころえ、広島ひろしま控訴こうそ裁判所さいばんしょ長ちょう、大審院だいしんいん詰つめ、高等法院こうとうほういん予備よび裁判官さいばんかん、同どう陪席ばいせき裁判官さいばんかん、法律ほうりつ諮問しもん会員かいいんなどを務つとめた。

1886年ねん（明治めいじ19年ねん）5月がつ10日とおか、元老げんろう院議いんぎ官かんに就任しゅうにんし、1890年ねん1月がつ、在任ざいにん中ちゅうに病やまいのため死去しきょした。墓所はかしょは染井そめい霊園れいえん。

栄典えいてん

位階いかい

• 1886年ねん（明治めいじ19年ねん）10月28日にち - 従したがえ四よん位い

勲章くんしょう

• 1885年ねん（明治めいじ18年ねん）11月19日にち - 勲くん三さん等とう旭日きょくじつ中ちゅう綬章じゅしょう

親族しんぞく

• 養子ようし 阪本さかもと釤之助すけ（枢密すうみつ顧問こもん官かん）

参考さんこう文献ぶんけん

• 大だい植うえ四よん郎ろう編へん『明治めいじ過去かこ帳ちょう 新しん訂てい初版しょはん』東京とうきょう美術びじゅつ、1971年ねん（原著げんちょ私家版しかばん1935年ねん）。
• 『日本人にっぽんじん名めい大だい事典じてん 第だい3巻かん』平凡社へいぼんしゃ、1979年ねん（『新撰しんせん大人おとな名めい辞典じてん』（昭和しょうわ12年刊ねんかん）の改題かいだい複製ふくせい）。
• 我部がぶ政男まさお・広瀬ひろせ順じゅん晧編へん『国立こくりつ公文書こうぶんしょ館かん所蔵しょぞう 勅みことのり奏そう任官にんかん履歴りれき原書げんしょ 上巻じょうかん』柏書房かしわしょぼう、1995年ねん。
• 秦はた郁いく彦編『日本にっぽん官僚かんりょう制せい総合そうごう事典じてん：1868 - 2000』東京大学とうきょうだいがく出版しゅっぱん会かい、2001年ねん。

公職こうしょく
先代せんだい （新設しんせつ）	広島ひろしま控訴こうそ裁判所さいばんしょ長なが 1881年ねん	次代じだい 松岡まつおか康かん毅あつし
先代せんだい 早川はやかわ景けい矩のり	宮城みやぎ上等じょうとう裁判所さいばんしょ長ちょう心得こころえ 1877年ねん - 1881年ねん	次代じだい 西岡にしおか逾明 宮城みやぎ控訴こうそ裁判所さいばんしょ長ちょう