声こえ孟子もうし

声こえ孟子もうし（聲こえ孟子もうこ、せいもうし、生なま没年ぼつねん不ふ詳しょう）は、斉ひとしの頃ころ公おおやけの夫人ふじんで、霊れい公こうの母はは。声こえは諡号しごう。姓せいは子こ。

声こえ孟子もうしは宋そうに生うまれ、斉ひとしの霊れい公こうを生うんだ。

声こえ孟子もうしは魯から亡命ぼうめいしてきた叔孫僑如と通つうじ、斉ひとしの卿きょうである高こう氏しや国くに氏しと同等どうとうの地位ちいを与あたえようとした。叔孫僑如は罪つみを重かさねたくないといって衛まもるに逃のがれた。

紀元前きげんぜん574年ねん、声こえ孟子もうしは大夫たいふの慶けい克かつと私わたし通とおしていたが、慶けい克かつが女装じょそうして輦に乗のって後宮こうきゅうに入はいるところを鮑あわび牽に見みられてしまった。鮑あわび牽ひから報告ほうこくを受うけた国くに佐さが慶けい克かつを注意ちゅういした。慶けい克かつからこのことを聞きいた声こえ孟子もうしは激怒げきどした。声こえ孟子もうしは高こう無む咎とがめと鮑あわび牽の2人ふたりが国くに君くんを閉しめ出だして公子こうし角かくを擁立ようりつしようとしていると、頃ころ公おおやけに讒言ざんげんした。高こう無む咎とがめは追放ついほうされ、鮑あわび牽は足あし切ぎりの刑けいに処しょされ、鮑あわび牽の弟おとうとの鮑あわび国こくが魯から呼よび戻もどされて鮑あわび氏しを嗣ついだ。国くに佐さは軍ぐんを率ひきいて鄭ていを包囲ほういしていたが、政変せいへんを理由りゆうに帰国きこくの途とにつき、盧ので慶けい克かつを殺害さつがいし、穀こくで反乱はんらんを起おこした。紀元前きげんぜん573年ねん、国くに佐さは華はな免めんに殺害さつがいされた。

霊れい公こうが死去しきょすると、高こう氏し・鮑あわび氏しが復権ふっけんし、声こえ孟子もうしを殺害さつがいしたともいわれる。