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大福帳だいふくちょう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
大福帳だいふくちょうをつける様子ようす (1914ねん

大福帳だいふくちょう(だいふくちょう)とは江戸えど時代じだい明治めいじ時代じだい商家しょうか使つかわれていた帳簿ちょうぼ一種いっしゅ

様式ようしき

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大福帳だいふくちょう江戸えど時代じだい日本にっぽん全国ぜんこく普及ふきゅうした商業しょうぎょう帳簿ちょうぼである[1]だいとばり(だいちょう)またはほんちょう(ほんちょう)ともいう。「大福帳だいふくちょう」はいえ繁盛はんじょうねがった美称びしょうで、商家しょうかによって名称めいしょうことなり、「だいたからめぐみ(おぼえ)とばり」や「にちさかえ(ひかえ)とばり」といった美称びしょうおおもちいられた[1]

帳簿ちょうぼあきなっていた江戸えど日本橋にほんばし室町むろまち鍵屋かぎや清左衛門せいざえもん細井ほそい広沢ひろさわふうしょすぐれ、表紙ひょうしに「大福帳だいふくちょう」といた帳簿ちょうぼしたのがはじまりとされる。縁起えんぎをかつぐ江戸えどひとたちに歓迎かんげいされたため「大福帳だいふくちょう」という名前なまえ普及ふきゅうした[2]

大福帳だいふくちょうおおくは掛売かけうりの内容ないよう取引とりひきさきべつ記入きにゅうする管理かんり帳簿ちょうぼのことをいった[1]売掛金うりかけきん内容ないようくましる取引とりひき相手あいてごとに口座こうざもうけて売上うりあげちょうから商品しょうひん価格かかく数量すうりょう転記てんき取引とりひきじょうきょうあきらかにした帳簿ちょうぼで、商家しょうかにとってはもっと重要じゅうよう帳簿ちょうぼひとつであった。西ノ内にしのうち[3]美濃紙みのがみ半紙はんしよんり20まい程度ていどいちつづりにしたもので不足ふそくした場合ばあいにはしていた。

また当時とうじ商業しょうぎょう取引とりひきは「掛売かけうり」が基本きほんであったため、三井みつい越後屋えちごや代表だいひょうとする「現金げんきん掛値かけねし」(現金げんきん購入こうにゅうなら売掛うりかけ入金にゅうきん期間きかんぶん割引わりびきする)というしん商法しょうほう台頭たいとうまでは大福帳だいふくちょう=売上うりあげちょう機能きのうになっていた。しかし、明治維新めいじいしんになり、複式ふくしき簿記ぼきひろまりによりすたれた。

参考さんこう資料しりょう

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出典しゅってん

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  1. ^ a b c 広島ひろしま県立けんりつ文書ぶんしょかん江戸えど明治めいじ商家しょうか文書ぶんしょ世界せかい広島ひろしま県立けんりつ文書ぶんしょかん、2009ねん3がつ27にち
  2. ^ デジタルばん 日本人にっぽんじんめいだい辞典じてん+Plus”. 2020ねん3がつ20日はつか閲覧えつらん
  3. ^ 常陽じょうよう藝文げいぶん1987/2がつごう』、1 - 10ぺーじ

関連かんれん項目こうもく

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