宗そう碩せき

宗そう碩せき（そうせき、文明ぶんめい6年ねん（1474年ねん） - 天文てんもん2年ねん4月がつ24日にち（1533年ねん5月18日にち））は、戦国せんごく時代じだいの連歌れんが師し。別べつ号ごうは月村げっそん斎とき。尾張おわり国こくの生うまれ。

19歳さいより前まえに京都きょうと種たね玉だま庵あんにいた連歌れんが師しの宗祇そうぎに師事しじ。宗祇そうぎが亡なくなってからは、京都きょうとに拠点きょてんを置おきながら連歌れんが師しとして活躍かつやくし、公家くげや大名だいみょうの使者ししゃとして北陸ほくりく・東国とうごく・九州きゅうしゅうなどを旅たびした。公家くげの近衛このえ尚しょう通どおり・三条西さんじょうにし実隆さねたかや周防すおう国こく山口やまぐちの大内おおうち政弘まさひろなどとの交流こうりゅうが知しられる。「十じゅう花はな千せん句く」「伊勢いせ千せん句く」などに句くが入いれ集しゅうされているほか、いくつかの「宗そう碩せき集しゅう」、伊勢いせへの紀行きこう文ぶんである「佐野さののわたり」がある。また、古典こてん学がくでは宗祇そうぎの「古今ここん和歌集わかしゅう」を講釈こうしゃくしたこと書かきした「十じゅう口くち抄しょう」や「勅撰ちょくせん名所めいしょ和歌わか抄出しょうしゅつ」「源氏げんじ男女だんじょ装束しょうぞく抄しょう」がある。